子どもにあたってしまう
Q.
感情のコントロールが上手にできず、子どもに対してイライラしたり、きつく怒りすぎてしまい、あとになって反省する毎日。更年期のせいにしたくはないけれど、40歳を前に自分でも驚くほどイライラして困っています。(39歳・主婦)
A.
まずはイライラする理由を探してみましょう。また、子どもは自分と別人格ととらえて対応を
「今40歳前なら更年期とは限りませんし、更年期なら誰もがイライラするわけではないので、まずはイライラしやすい原因を考えてみましょう。睡眠不足やリラックスする時間がないなど、原因が思い当たったら、それを解決することです。そうしないとお子さんは今後、離れていってしまう可能性があります。また、子どもは自分の思い通りになるものと思っているのかもしれませんが、子どもは自分とは別人格と考えて接しましょう」
※この企画で取り上げた悩みは、2022年7月28日〜8月10日にWebマガジンOurAgeで募集したものです。
【高尾美穂先生ってどんな人?】
イーク表参道副院長。産婦人科専門医。さらにスポーツドクター、ヨガ指導者でもあります。産婦人科医になったのは「一人の女性の体を、初潮を迎えたとき、生理痛やPMSで悩んだとき、恋愛をして性交渉のことで悩んだとき、妊娠・出産のとき、更年期、閉経後と、人生を通して長く診ることができるから」だそう。診療のかたわら、NHK「あさイチ」への出演をはじめ、多数のメディアやSNSで情報を発信。音声配信アプリstand.fmの番組「高尾美穂からのリアルボイス」ではリスナーの多様な悩みに回答しています。著書に『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)など。脳外科医の夫あり
撮影/高尾美穂<アイキャッチ背景写真> 取材・原文/和田美穂