医療機関や医師の選び方
子宮筋腫の症状があり初めて受診する際、かかりつけ医がいない場合は、総合病院や大学病院の婦人科、レディースクリニックがおもな選択肢。よく名医を検索する人がいますが、それは手術のときのこと。手術の技術に秀でた医師が必ずしも自分にとっての名医ではないと心にとめておいて。
●覚えておきたい医師の違い
かかりつけ医
不調を感じたときに最初にかかれる身近な医師。必要に応じて専門医を紹介してくれるのが普通
大病院の主治医/執刀医
病気の治療に責任を持つ医師のこと。手術を手がける医師は執刀医で、主治医と違うことも
セカンドオピニオンの担当医
セカンドオピニオン先で担当になった医師。診察や治療を受けるのでなく意見をもらうだけ
セカンドオピニオンの上手な受け方
セカンドオピニオンとは診療を受けている医師とは別の医師に「第2の意見」を聞くこと。紹介状とデータを持って、内診なしの相談に行きます。転院のためではなく、受けたあとはその意見を主治医の元に持ち帰り、それを加味して診療を続けるのが基本です。
- 1.主治医の意見をよく聞いて理解する
- 2.主治医にセカンドオピニオンについて相談
- 3.情報収集(検索・身近な人に相談)
- 4.セカンドオピニオン先の病院を決めて連絡
- 5.主治医に紹介状やデータをもらう
- 6.セカンドオピニオンを受ける
- 7.主治医に報告し、今後の治療について相談
オンライン診療
都市部でない地域では、医師を選んだりセカンドオピニオンを取ったりが難しいことも。そんなとき利用したいのがオンライン診療。PCやスマホのビデオ通話で相談ができるシステムです。ぜひ検索してみて!
子宮の病気の専門医を探すには
子宮筋腫の専門という医師は少なく、なかなか見つからないものです。子宮の病気を専門に診ている医師であれば、日本女性医学学会のHP等で認定医、および専門医を検索してみましょう。
※日本女性医学学会のHPはコチラ
「女性ヘルスケア専門医」
【教えていただいた方】
日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療指導医。日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医。女性医療や女性ヘルスケア領域の確立に尽力
イラスト/内藤しなこ 構成・原文/蓮見則子