【Book Reviw】
小学館ノンフィクション大賞を受賞した「絶対音感」の著者・最相葉月さんによる、辛口の人生相談ほか、大人女性におすすめの4冊。
実用的かつ賢明な答えが爽快!
『辛口サイショーの人生案内DX(デラックス)』
最相葉月 著/ミシマ社
1,650円
読売新聞で連載されていた「人生案内」をもとに作られた一冊。夫婦や親子関係、女性蔑視や自己肯定感に関する悩み、そしてコロナ禍中に湧き上がった心のモヤモヤまで、ノンフィクション作家の最相さんが回答。辛口だけど明快な問題解決ぶりに、新たな視点を授けてもらえます。
歴史上の大会を巡る、交渉小説
『幻の旗の下に』
堂場瞬一 著/集英社
1,980円
史実をもとにした長編小説。1940年の東京五輪が返上となり、代わりに企画された東亜競技大会。開催は是か非か。主催側の石崎と招待される側でハワイ在住・日系人2世の澤山の心は揺れる。スポーツが平和をもたらすと信じた男たちの青春と、交渉力にのめり込めます!
飾っても映える、アートブック
『まってて、まってて! フランソワ・ポンポンの彫刻たち』
フランソワ・ポンポン 彫刻 谷川俊太郎 ことば/小学館
1,760円
「シロクマ」の作品で知られるフランスの彫刻家、フランソワ・ポンポン。2021年夏から日本初の回顧展が開催中で、作品を収めたアートブックも出版に。彼の作品に谷川俊太郎さんのことばが優しく寄り添います。立てて広げられるジャバラ折なので部屋の飾りとしてもおすすめ。
女性たちの「今」を切り取る一冊
『自分に還る 50代の暮らしと仕事』
石川理恵 取材・文/PHP研究所
1,650円
モデル、ショップ経営、デザイナー、編集者など、さまざまな仕事を持つ6人の女性に、今に至るまでの道のりや自身のライフスタイルについて語ってもらったインタビュー本。山あり谷ありの経験を積み重ねて、たくましく生きる彼女たちの言葉には共感できる部分も多いはず!
取材・原文/石井絵里