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文句ばかりの姑。どう付き合えば?【40代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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お悩み:その60

何でも文句から入る姑、上手く付き合えません。どうしたらいいですかねぇ。(47歳・会社員・埼玉県)

 

地曳さんのお答え

答えは簡単です。

会う機会を徹底的に減らせばいいんです。とにかく離れる。同居しているんだったらすぐに別居しましょう。

 

触らぬ神に祟りなし! 無理して付き合ってもストレスで倒れるだけだし、まさか藁人形で呪い殺すわけにもいかないし(笑)。

私にも以前、同じように何をしても文句ばかり言ってくる親戚がいました。だから、もう法事のときにしか会わないようにしています。

 

お義母さまと上手くやっていこうと努力している時点で、あなたはかなり良い人なんだと思います。
でもね、あなたは旦那さんと結婚しただけで、お義母さまと結婚をしたわけではありません。だから良い妻、良い母であっても、お義母さまにとって良い嫁である必要はないんです。

 

この際、徹底的に悪い嫁になっちゃいましょう。

私があなたを悪い嫁に変える3カ条をお教えします(笑)。

 

イラスト/松元まり子

イラスト/松元まり子

 

・その1:話さない!

「無難な会話くらいはしないと…」と思うかもしれませんが、ちょっとでも会話が始まったら戦いのゴングが鳴ったも同じ。お義母さまはすぐに仕掛けてきます(笑)。まずは、会話をスタートさせないようにしましょう。

 

・その2:近寄らない!

物理的に距離が近いと会話も生まれやすいものです。だから、お義母さまの半径2メートル以内にいちゃダメ。「これは、お互いの平和のためのディスタンスなんだ」と思って、適切な距離を取りましょう。

 

・その3:聞かない!

お義母さまは伊達に長い間生きていません。それでも必ず、あなたを隙をついて話しかけてきます。「ちょっと、あなたねぇ…」と何か言いかけた瞬間、すかさず「そうだ、お買い物に行かなきゃ!」「あ、銀行行かなきゃ!」と言ってその場から逃げましょう。

 

徹底的に存在を黙殺(今風に言うと、ガン無視)するんです。すると、次第にお義母さまも諦めますから。
「あの嫁、私の話を全然聞かないのよ……」と周りに愚痴をこぼすようになったら大成功です(笑)。

 

あなたはお義母さまとの関係を良くしようと思って、何年間も頑張ってきたけど無理だった。
だったら、これ以上歩み寄る必要はありません。義母だろうが、合わない人とは合わない。良い嫁なんて目指さなくていいです。悪い嫁、最高!(笑)

 

 

お悩み:その61

自己中心的で家庭的でない80代の父が、いっそうひどい性格になってきています。たとえば、「風呂は週に2日まで」、「電気の消灯は22時」などと家族に強制します。食費も出しません。お金を出すことをすごく嫌がり、母と私は頭を抱えて悩んでいます。守らないと、常識のないことを言いながら怒鳴ります。どうすればいいのでしょうか?(55歳・その他・広島県)

 

地曳さんのお答え

軍隊のような生活を強いられて……心中お察しします。

 

お父さまはきっと戦後の厳しかった時代の教育を受け、苦しい生活を強いられた経験がお年を召したことで蘇ってしまっているのかもしれません。私の周りでも似たような話をよく聞きます。

お金を出し渋るのもわかります。自分ではもう稼げないし、年金はどんどん減る。すると、お金を出すことが怖くなっちゃって、逆にどんどんお金しか信じられなくなって人間不信になっちゃう。

 

だけど、これもガン無視ですね。放っておくしかない。相手をすればするほど、お父さまはもっとひどくなると思います。

 

自分の親や、きょうだいでも気が合わない人がいるんです。だけど、血縁は切れないけど、離れることはできます。
だから、あまりにうるさく言われたら置き手紙だけ残して、お母さんと一緒に近場に旅行か、スーパー温泉にでも行っちゃいましょう。放置プレイです(笑)。

 

「風呂に入るな!」「消灯!」とうるさく言われたら、「お父さんが払ってるわけでもないでしょう?」とはっきり言っちゃっていいと思いますよ。実際、家長のように振る舞っていても、もう一家を支えるほどのお金はないんですから。

 

お父さまはきっとすごく孤独なんだと思います。

全員が全員そうではないですが、男の人は定年後に孤独になる人が多いです。特に「モーレツ社員」や「企業戦士」と呼ばれていた人たちは、家庭やプライベートを二の次にして、会社のために働きまくっていましたよね。

 

でも、会社の定年を迎えたらチヤホヤしてくれる部下はいないし、家に居場所もない。たとえば、“ゴルフ仲間”や“友人”と思って付き合っていた人も、結局仕事があっての付き合いだったりします。
趣味があればいいけど、趣味もないと本当に独りぼっちになっちゃう。

 

でもね、それもお父さまの責任だから。心を鬼にしてガン無視を決め込んで、思い知ってもらうしかありません。
我慢して自分の気持ちが壊れてしまったら、それこそ最悪な事態になりますからね。親よりまずご自分の幸せ、健康を考えてくださいね!

 

 

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