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春用・秋用コートはもういらない?【50代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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お悩み:その84

昔と比べて、冬が終わると急に暑くなったり、夏が終わると急に寒くなったりするので、もうスプリングコートやトレンチコートは処分してしまおうかと思いつつ、それなりに気に入っていたり高かったものなので躊躇しています。
もし着回し術やリメイク法などがあれば教えていただきたいです。(51歳・会社員・東京都)

 

地曳さんのお答え

無理して着ようとせずに、さっさと処分しましょう。

今の東京は、春夏秋冬の四季ではなく、夏と冬の“二季”といっても過言ではないくらい、春と秋はすごく短い。

 

なので、あなたが東京に住み続ける限り、春秋用のコートはほぼ必要ない!

 

イラスト/松元まり子

イラスト/松元まり子

 

特に、スプリングコートは本当にいらないですね。色の薄いものは冬の洋服には合いづらいし。

 

私は、トレンチコートを2着だけ残してあとは処分してしまいました。

スプリングコートとは違って撥水や防風加工が施されていれば、真冬になっても中にヒートテックを着たり薄いライトダウンを着れば、東京の寒さ程度でしたら凌げます。

濃い目のグレーやネイビー、カーキなど濃いめの色のものであれば、冬用のファッションとも合います。

 

もう地球の気候が変わったんだから仕方ないと思って、処分!

 

東京は“二季”でも、北のほうに住んでいる人にはまだ春秋があるから、高いものだったらリサイクルショップで売れるはず。

 

衣替えの季節に思い切って処分を。

クリーニング代や保管スペースももったいないですからね。

 

 

記事が続きます

お悩み:その85

だんだん、ババアになるのに好きな服は30代前半くらいから変われない。どうしたらいいのか…(41歳・会社員・大阪府)

 

地曳さんのお答え

好みを変える必要なんてありません。

好きなアイテムを今の年齢向けのブランドで買い直せばいいのです。逆に、全く異なるアイテムでバリエーションを出そうとすると高確率で失敗します。

 

仮に、あなたがロングのプリーツスカートとボーダーシャツの組み合わせが好きだとしましょう。

 

同じプリーツスカートでも20代、30代向けと40代向けでは、丈の長さが5cmくらい違うし、ボーダーシャツだってボーダーの太さが違います。

だから難しく考えることなく、今の年齢向けのブランドでお好みのスタイルを買い直せばそれだけで年齢的な問題は解決です!

 

本当に気を付けなくてはいけないのは、40代向けのブランドで買ったからといってそこで安心して、アップデートを怠ることです。

 

同じアイテムでも毎年の流行によってシルエットが微妙に変わっていきます。

タートルネックやトレーナー、グレーのパンツなどのベーシックなアイテムなら不変では? と思うかもしれませんが、今と昔では全然違います。同じように見えても。全体のシルエットや袖の太さなどが変わっていますから。好きなテイストでアップデートしてください。

小物だってそうです。

黒ぶちのウェリントンメガネでもフレームやリムの太さフラット感などが全然違う。

 

だから、どんなアイテムでも「これ持ってるから買わなくていいや~」ではなくて、まずは試してみること! 

その際に、「ん~、ちょっとおかしいな」という違和感があったら、それは“今”ということです。(人間は真新しいものに、違和感を覚えるようにできています)

 

そうやって“今”版の服を買ってこまめにアップデートをしていれば、“古い人”にはなりません。

 

目安は、3年ですね。

5年、10年ともなるとすごく違う。
去年、一昨年に買ったものはいいけど、それ以上前に買ったものを着続けていると傍から見ると“なんとなく残念な人”に見える可能性が大! そして、こまめにアップデートしていれば、のちのちにツラい思いをしなくて済みますよ。

 

女性は50歳と60歳で大きく変わります。

ある日突然、
「これまで着ていた服が急に似合わなくなった!」
「私に何が起こったの!?」
となっちゃうのは、こまめなアップデートを怠っていたせい。…アップデートを怠ったパソコンが使えなくなるように(笑)。

 

記事が続きます

余談ですが、「“流行は20年周期で訪れる”というから、捨てずにいればまた着られるかも?」と思う方もいらっしゃるかもしませんが、リバイバル(編集注:過去に流行したファッションが新しいアレンジが加えられて再流行すること)とリアル中古はまったくの別物!

 

今だと、10、20代の若い人たちを中心に、2000年代のファッションを「Y2Kファッション」と言ってブームになっていますね。

でも、これは10、20代の若い子が新しくアレンジされた服を着るから「洒落」で可愛いのであって、中高年が20年前のリアル中古服を着たら、それはただの浦島太郎です(笑)。

 

 

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