こんにちは。ライブ大好き編集者のすぎです。
今までで一番遠い追っかけはTHE BOOMのファンクラブツアーで行ったブラジル。(ライブ自体はGANGA ZUMBAという宮沢さんの別バンド)。そんな「ちょっとどうかしてる」ファンが200人もいた、というのが私の面白ネタのひとつになっています。
OurAgeのインタビューにもある通り、一時は引退も考えた宮沢さんが、またステージに戻ってきてくれたのは本当に嬉しい限り。デビュー30周年記念コンサートに行ける日がやってくるなんて、3年9カ月前の私に「泣かなくていいんだよ」と教えてやりたい。
オーチャードホールといえばクラシック音楽やオペラ公演のイメージが強い会場。立っていいの? 踊っていいの? という戸惑いも1曲目のイントロが始まった途端に吹き飛び、めくるめく宮沢ワールドに。
ジャマイカ、キューバ、ブラジル、沖縄、さまざまな音楽を旅する快感に酔いしれ、「人生、何回スタートしてもいい」というMCに心打たれ、気が付けば3時間立ち続けていました。
「宮沢さんに影響を受けた」というゲストアーティストの藤巻亮太さん、ハナレグミ、コブクロと各2曲ずつのコラボとトークも楽しく(特にコブクロのトーク力には大阪人の底力を実感!)、アンコールでは「宮沢さんの歌詞で言葉を覚えた」という又吉直樹さんもシークレットゲストとして登場。社会をスケッチしたメッセージ性の強い『ゲバラとエビータのためのタンゴ 2019Ver.』という宮沢さんの詩を2人で朗読するというシリアスな場面に、30周年を楽しいだけで終わらせないところが、また宮沢さんらしいと思ったのでした。
さて、ご飯です。
オーチャードホールのある渋谷Bunkamuraのすぐ近くに、24時までやっている「urura(ウルラ)」というお気に入りのビストロがあるのですが、ライブの終わり時間が分からなかったので予約できず、終演後すぐに電話するも満席。少し駅から離れる方向にある姉妹店(むしろこちらが本家)「キュイジーヌ エ ヴァン アルル」に行きました。
シャルキュトリーの盛り合わせ。今回は4人だったのでボリュームたっぷりです。写真奥からジャンボンドブラン(ハム)、イベリコ豚サラミ、パテドカンパーニュ、大山鶏レバーパテ、岩中豚のリエット。自家製のパンも非常においしくて、ワ、ワインが進む……。
梨とフロマージュブラン、松の実のサラダ。ライブの1曲目が、「星のラブレター」のカップリング曲「なし」だっただけに。「またドアをコツコツノックできる日がくるとはね~(感涙)」と、ファンにしか分からない会話ですみません。
aruruのキッシュロレーヌ。こちらのお店のスペシャリテは、ふわふわのスフレ状。
仔羊と季節野菜の煮込み メルゲーズ添え。メルゲーズとは香辛料を効かせた羊肉のソーセージのことだそう。クスクスと一緒に食べました。
ブラウンエノキとカラスミのペペロンチーノ。
いちじくのキャラメリゼ オリーブオイルアイス添え。黒板のメニューに<別腹>と書いてあったのですが、まさに! 絶品。
遅い時間にこんなに食べて……。でも幸せだから許す。