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賢人もすなる、「瞑想」ってやつを初体験!

オチャリーナ

オチャリーナ

お茶好き、カフェ好きで、お茶のんで仲間とおしゃべりするのが至福。
コリ症、冷え性なので、鍼とかお灸で癒しています。
由紀さおりさん、十朱幸代さんと、本を担当したセンパイ女性たちの
美と健康の実践に刺激を受けつつ、つい「明日からやろう」とナマケがち(汗)

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かのスティーブ・ジョブズをはじめとして、「今どきのイケてるビジネスパーソン」☆彡とか「賢人」と呼ばれる人たちの間ではもうかねてから「必須」とされているらしい生活習慣といえば、瞑想。頭を空っぽにして、何も考えない状態で過ごす時間のことみたい。

実際に私の周りでも、ちゃんとやってる人はやっている。しかも、確かにスマートで、仕事をスイスイこなしている人ほど、日常に瞑想を取り入れている印象。

スマートやスイスイとは縁遠い私ですが、それでもちょっと興味を持ちました。「でも……、とっかかりもないまま、いきなりひとりではできないのよね」、なんて思っていたら、渡りに舟。

「『瞑想スタジオ』っていうのがあるのよ」

と、友人が教えてくれた。ニューヨークの話かと思ったら、東京は、青山にあるらしい。

 

「ヨガスタジオとかそういうの?」と聞くと、

「全然違う。瞑想に特化した最新設備の整ったお部屋がいくつかあって、そのお部屋を行き来していると、日常から切り離されて瞑想に入りやすい状態になれるのよ」と、友人。

 

「瞑想に特化した最新設備」! と聞いて、好奇心が止まらない。

ということで、訪ねてみることにした。体験するものが「考えない」ためのもの、ということもあって、できるだけ先入観を持たないために、事前の情報も最小限にして、まっさらな気持ちで行ってみた。

 

おしゃれな青山のど真ん中にさりげなく開いた扉から、階段を下りたところに、そのスタジオはあった。

表参道の、根津美術館に近いほう。フロムファーストの裏手の、ブティックが並ぶ間にそっと開いた扉

入り口で靴を脱ぐ。「できれば館内は裸足になっていただくことをお勧めします」というので、靴下も脱いだ。

そしてロッカールームへ。日常の服のままでもいい、と言われたけれど、心を開放するのだから、と、用意した薄手のTシャツとスパッツの上下になって、部屋に入った。みんなで「円陣」みたいになって取り組むのかと思ったら、その日は私ひとり。「香り」を選んで、その日の段取りを聞く。

メディテーションを行うのは、暖かみのある雰囲気のドーム状の部屋。人数はその日の予約次第。4人までならグループでの参加も可能

 

ここからの、「特化した最新の」設備を利用したメソッドは、詳しく記すのを控えておきたい。言葉であれこれ説明するより、知らずに体験したほうが面白い気がするから。ただ最小限でシンプルに表現するなら、

「たくさんの光や音、香りを体験して、一種、別の世界にでも行ったような気分になった」

ということかな。

マインドフルネスの世界的な第一人者の監修を受けた、最先端のシステムを備えた施設 施設の資料写真より

 

そのあと、元のドームに戻り、本格的なメディテーションの時間に入る。身体の存在感をしっかり感じる。そして、導かれるままに、「何も考えない」状態に……。

「『何も考えない』って、それ無理だから。」

これまでは、いくら瞑想の話を聞いても、そう思っていたけれど、いろんな非日常の刺激を受けたあとで、静かなガイダンスに従って「イメージ」することで、「考える」のではなく、「感じる」ことに集中できた気がする。

ポジティブなイメージから、ポジティブな気持ちを「感じる」。

あたたかいイメージから、あたたかな気持ちを「感じる」。

そして、なんだかしばし「ふわふわ」しているうちに、セッションは終わった。

そうか、こういうのが(こういうのも?)「瞑想」なのね。

私の理解は中途半端なものなのかもしれない。でも、「考えない」ということがまったく想像できなかった私には、

「なるほど、委ねる感じなのかな」とか、「感覚に集中して言葉にしないこともできるんだ」 とか、いろいろと新しい体験となった。

 

その後は、「お茶の間」(?)で、香りの良いお茶をゆったりといただいて、「ふわふわ」とした気持ちよさを味わいつくしてから、外に出た。なんとなく歩きたくなって、いつもなら歩くことのない渋谷までのひと駅を歩いて帰ったのだから、身体が(頭も?)そうとう軽くなったのだと思う。

お香を焚いて、自分のためにお茶を淹れて、いただく。舌にやさしい甘味が、現世に戻った(?)ことを教えてくれる・笑

 

そんな体験をしてまもなく、小誌編集部から12月に刊行される、根来秀行先生の単行本のゲラを読んでいたら、「瞑想」のススメが書かれている一節に出会った。そこだけ要約すると、以下のようなことみたい。(詳しく知りたい方は、ぜひ新刊をお楽しみに!)

〈頭の中に雑念が浮かんでは消えしているアイドリング状態のときに、脳は活動時の20倍ものエネルギーを使っている。瞑想は、それらの雑念を受け流すことで脳を休ませ、五感を研ぎ澄ませた状態にもっていく〉

あー、雑念! それがいつも私の脳を疲弊させていたんだ。クヨクヨしたり、イライラしたり。考えても仕方がないことを、せっかくのプライヴェートな時間にも、しつこく取り出して考えたりしがち。その雑念がしばらく消えていたあの時間、脳も身体もしっかり休んで、元気が出たのかもしれない。

今までなら「雑念」と言われても、スルーしていた私。スッキリした良い状態を経験してみて初めて、もやもやしたダメな状態を知るのだな、というのも新しい発見でした。

それからしばらくした今、またそろそろクヨクヨ疲労やイライラ疲労が脳に貯まってきたような気が……。そういう状態に気づくのも、瞑想を体験した効果なのかも。まだひとりでは難しそうだから、ときどきこういう施設に、頭の休め方を学びに行くとよいのかもと思う。

 

今回訪ねた瞑想スタジオは、メディーチャ。(1セッション約80分、8000円。要予約)

初心者向けのMy Coreを始めとする、6つのコースを予約時に選ぶ。女性限定、男性限定のコースや、英語で行われるコースも用意されている

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