こんにちは。編集部の末っ子、でもアラフォーのすけやんです。
映画『パラサイト 半地下の家族』、ただいまCMが大量に流れていますが、ご覧になった方はいらっしゃいますか。
昨年、カンヌ国際映画祭で<最高賞>のパルムドールを受賞したというニュースを聞いてから、日本で観られるのをめちゃめちゃ楽しみにしていました。映画は全般大好きなのですが、(いや、語弊がありました。ビビリなのでホラー映画は観られません)骨太さが魅力の韓国映画の中でも、ポン・ジュノ監督の作品は外せません。
1月10日の公開が待てず、先行上映へ。
本編上映前に、監督から「ネタバレしないでね」ってお願いのメッセージが流れます。ちょっと面白いですよね。
というわけで、ネタバレしないように、公式の作品紹介を引用させていただくと…
「全員失業中、“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。長男ギウは、“高台の豪邸”で暮らす裕福なパク氏の家へ家庭教師の面接を受けに行く。そして兄に続き、妹ギジョンも豪邸に足を踏み入れるが…。この相反する2つの家族の出会いは、次第に想像を遥かに超える物語へと加速していく――。」というお話です。
(あ、いわゆる「ホラー」な怖さはないので、私のようなビビリの方でも大丈夫だと思います)
極上の作品でした。当然下手な役者さんなんて一人もいませんし、美術も音楽も最高。
いつもなら上映中にチラチラ時計を見ちゃったり、飲み物にしょっちゅう手を出して落ち着かない私がじーっと見入ってしまうほど。
それに、ストーリーが…
これから観る方もいらっしゃるはずなので多くは語りませんが、
格差社会、家族のありかた…あらゆる今日的な問題が詰め込まれていてただただ圧倒されます。
そして、OurAge世代の私には、バックグラウンドの異なる、それぞれに健気な女性たちの姿が印象的でした。
観終わった後、ボーッとしてしまって、いかんいかん、しゃっきりせねばと思い
普段は頼まないレモネードを飲んだり
渋谷駅の新しい銀座線ホームに行ったり
じーっと花を見つめてみたり
しましたが、ヤバイです。映画を観た後、この世界が現実のものと感じられず浮遊感が…。もう数日経っているんですけれど…
心を奪われる体験って、本当に得難いものですよね。
このぼんやり感の中、本作品がゴールデングローブ賞の<外国語映画賞>も獲得したという報せが。劇場は大混雑かもしれませんが、未見の方にはぜひオススメしたいです。