こんにちは。かーやです。春近し。近所の公園の河津桜が咲き始めました。
花粉症の私は二月、三月はマスクと眼鏡で完全防御、例年ですと外歩きは最小限にしたいので万歩計の歩数ががくっと減る時期なのですが・・・。
今年は新型コロナウィルスも怖いので、公共の乗り物やタクシーをなるべく回避、とにかく歩いて移動しているため、万歩計の歩数が急激にアップ。前回つぶやいた空中ヨガレッスンも続けているので、”運”を”動かす”運動は足りている元気な毎日です。
さて、春が近づくと、部屋に飾るのがおひな様。飾るだけで、ほんわりと春めいた空間になるから不思議。
小さいはまぐりにちょこんとのった男雛と女雛。
これは十数年前に、旅先の京都の雑貨やさんで出会って購入したおひな様。
そして、こちらのお二人は伊勢をお詣りした時、出会って持ち帰りました。セットではなかったのですが、なんとなくカップルに。
どちらも、その表情を見ていると二人の会話が聞こえてくるような。くすっと笑えてきてしまうお顔です。
さて、おひな様のお顔といえば・・・。時代と共におひな様のお顔も変化しているようなんです!!
気になって、今、若いお母さんたちに大人気のおひな様ブランド「ふらここ」さんのショールームを訪ねてみました。
やーーーん、かわい~~♥ ちっちゃくて手に乗るくらいのおひな様がたくさん!!
12年前にスタートした「ふらここ」のひな人形は、心がなごむかわいい赤ちゃん顔で子どもの手のひらに乗るサイズ、若いご夫婦のインテリアに合う色合いと、コンパクトで置き場所、飾り場所を選ばないのが評判を呼んで、大人気。WEBのみでの販売ですが、あっという間に完売するものも多いのだとか。
毎年新しいお顔のおひな様が登場して、いまやお顔の種類が17種!!
よ~く見てください。それぞれお顔が違うんですよ。
私が好きなのはこちら(↓)のおひな様。「ふくふく」のおひな様。(「ころころ」「らんらん」「のんのん」・・・などお顔別によびやすい名前がついているのです)
12年前からのロングセラーで、やや横長の輪郭とふっくらしたほっぺとまる眉が幼くて愛らしい。
そして、こちら(↓)は令和2年デビュー、最新のお顔「さやさや」のおひな様。大きな瞳が特徴で、目も眉はすっと上がり気味。可愛いけれどちょっぴりおすまし。「ふくふく」とはかなり違う印象ですね。
こんなにいろいろあると、選ぶほうも迷いそうですが・・・。
「ショールームにはご夫婦が赤ちゃんを連れていらっしゃいますが、皆さん、じっくり見て回って、〇〇ちゃんにそっくりだから、これにします、とお決めになられます。時には一体どこが似ているのかな?と思うこともありますが(笑)。大人っぽい細面な顔立ちのひな人形とは違って、うちのおひな様は可愛い赤ちゃん顔。きっと皆さん、人形の顔や姿のどこかにお子様を投影されてらっしゃるのでしょう。
元気はつらつ、おっとり上品、稟としてしっかりなど、お顔からくる印象も17種それぞれ違いますから、こんな風に育ってほしいという想いも込めていらっしゃるのかなと思います」
と「ふらここ」代表取締役の原英洋さん。
どんどんお顔が進化しているような気がしますが・・・。
「人形は顔が命、ですから。今求められているおひな様の顔をお客様の声からリサーチして、若い女性スタッフが企画、3Dプリンターで原型をたくさん試作して、新しいお顔を作っていくんですよ」
3Dプリンター・・・!? なんと、歴史あるひな人形業界にもテクノロジーの新しい波が!
「一番違ってきているのは、目ですね。おひな様の目の大きさは、12年前の1.5倍(当社比)になってます」
え、目が大きいとは思っていたけど、1.5倍!?
というわけで、
令和2年「ふらここ」人気のお顔ランキングBEST3を発表!!
1位 「まいまい」
大きい目にメイクもしっかり、 華やかに。いまにもおしゃべりしそうなアクティブさも。
2位 「めいめい」
端正な顔立ちに、メイクはほんのりと。知的でおしゃれなお姉さんっぽい印象。
3位 「あいあい」
黒目がちな瞳と小さなお口がなんとも愛らしい。上品で幸せオーラが漂うお顔。
さて・・・。あなたが子どもの時の親に飾ってもらったおひな様はどんなお顔でしたか?
子どもに飾ってあげたおひな様のお顔はどんなでしたか?
ちなみに日本で最初のオリンピックの前年に初節句を迎えた私のおひなさまは、ガラスケースに入った五段飾りのお雛様でした。年の離れた二人の姉のおひな様は巨大な七段飾りだったそうなのですが、私のは小さくてかわいかった。昭和真ん中の経済成長で、都会に人口が集中し、団地がどんどん出来た頃。コンパクトで飾りやすい団地サイズのおひな様は当時ブームだったよう。田舎の家なので、スペースはあったはずなのに、小さいおひな様にしたのは流行りに敏感だった母のセレクトだったのかも。あるいは忙しい商家だったので、準備や片づけが簡単なのをよし、としたのか・・・。父母がいなくなった今となっては、その時の親の想いはわからないのですが。
平成元年に生まれた娘の初節句には、その父母(おじいちゃんおばあちゃん)に、人間国宝・原米洲さん(「ふらここ」の原社長のおじいさまです)の親王飾りを買ってもらいました。男雛も女雛もすっきりとして優しい目元のイケメンと美女。
ぷくぷく育った7か月の娘。おひな様が到着したその日に記念撮影。このおひな様のように品のある立派な大人の女性に・・・と願ったのかも(遠い目)。
おひな様の前には、踊る”胡蝶の舞”の人形を飾りました。そのセレクト、母親の私がダンス部だったゆえのこだわりだとは思うのですが、時はお立ち台華やかなりし頃、バブルの匂いもうっすらします。
おひな様には開運パワーが詰まってる!?
「ひな祭りは平安時代から1000年続いています。『源氏物語』にも人形(ひいな)遊びをする様子が描かれているんですよ。もともとは季節の変わり目の節句に穢れを祓って健康と幸せを祈る風習から。紙でこしらえた人形(ひとがた)で体をなで、息を吹きかけて罪や穢れを託して(大晦日の大祓えの話ではこんなかんじ)、海や川に流す「流し雛」などをしていたようです。そんな呪術のための人形が、女の子の幸せと健康を願って、おひな様をお守りとして飾るひな祭りにに発展していったのは日本ならでは。
人形の装束には縁起のいい意味がある吉祥文様が織り込まれ、邪気を祓い不老長寿を呼ぶ桃の花を飾り、菱の実を食べて長生きした仙人にちなんだ菱餅を食べ・・・。これ以上ないほどおめでたい、祈りのこもったお祭りです。時代は変わり、お顔やスタイルが変わっても、おひな様は”子を想う親の愛”だと思います。ずっと変わらず続いてきたその想いと人形文化は未来につないでいきたいですね」と原さん。
なるほど。おひな様には女の子がハッピーでいるための開運パワーがぎゅっと詰まっているんですね。
娘の幸せを祈るのはもちろんですが、50代女子の私も、長寿(104歳まで元気で長生きするのが目標)を祈って、大人女子仲間としっかりお祝いしなくっちゃ! と心に決めました。