かーやです。林真理子先生のルンルンパワーをいただきに山梨へ。そのプチ旅ルポの後編です。前編はこちら。
入口までの林真理子ボード探しウォーキングが楽しくて、つい長くなってしまい・・・(汗)。
さあ、山梨県立文学館の「まるごと林真理子展」、入ってみましょう。
入館すると、すぐにミュージアムグッズコーナーを発見。
素通りできず、のぞいてみたら、え、なに、この可愛い林真理子グッズ!!
これ、すべて今回の展覧会オリジナル!! レアですよ、レア。
「人生はメリーゴーラウンド」「人生はアートだよ・・・」などとイラストと言葉が添えられたクリアファイル、付箋、一筆箋、メモ。
今回の展示がまるごとわかるパンフレット(これがあれば林真理子クイズに全正解できそうなぎゅっとした内容の一冊)。
展示を見る前に林先生ファンの友人たちへの土産にする分も大人買い!!
書籍コーナーには作品がずらり。これは展示を見た後に、読みたくなった本をすぐ買って読む!!
あとで買って読もうと思っても、すぐ忘れる世代なので、思い立ったらすぐにココで買うべし。
林真理子パワーの原点が、そこにはあった!!
ということで、いよいよ展示室へ。
いやーーーー、これ、本当に濃厚、本当にまるごと!! でした。
仕事だけでなく、結婚、家庭、交友関係・・・生まれてから今日までの林真理子という人物の人生がまるごとわかる展示でした。
特に今回は故郷山梨での開催ということもあって、ご両親のヒストリーからスタート。
山梨はお母さま、みよ治さんの故郷。中国から一人で引き上げてきたお母さまは林書房を始めたんですね。
お母様は若い頃、東京で出版社に勤務していたキャリアウーマン。すごくお洒落な写真も。
少女時代から、その文才は認められ、第二の樋口一葉と新聞に紹介されている記事も今回展示されています。
以前、林先生がある講演会で「100歳近い母が、私のほうがあなたより文章はうまかった、私のほうがすごい作家になれたと言うんです」とお話していたのを思い出しました。なるほど~。そうお母様がおっしゃっていた理由もこの展示をみるとわかります。
そんなお母様が経営していた書店で放課後は本や雑誌を読んでいたという子ども時代。
小学生の時の詩には、すでに今の林真理子先生の原点が!!
「わたしが 大きくなったら どうわを かく人になりたいな アンデルセンみたいに・・・」
この15行の詩に、大きな人生の夢が凝縮されています。
たくさんの人に本を読む楽しさや喜びを与えたい。
自分の作ったお話でみんなを泣かせたい・・・。私、この詩が見られただけでも、来た甲斐があったと思ったほど。
「野心のすすめ」を説いている林先生ですが、小さい時のこの夢、この野心をずーっと叶えてきたんですね。
表紙のイラストに、今のイラストに通じるこだわりが。足の向きや、ポーズが気持ちを表現している!?
その後、実際にオリジナルの紙芝居や童話を商店街の子どもたちへの読み聞かせをスタートしたようで。
このことが新聞に!!
すぐに行動に移すのも、話題になることを仕掛けているのも凄い。
お母様もきっと喜んで応援してらっしゃったのだろうなあ・・・。
高校生時代、山梨放送でラジオのDJに挑戦している写真もありました。
楽しいことをしたい、人も楽しませたいという気持ちは、子供の頃からずっと、なんですね。
山梨から東京に出てきてからの展示には、私たちも知っている林先生の変遷が。
コピーライター時代、そしてエッセイ『ルンルンを買っておうちに帰ろう』の大ヒット、そして
作家デビュー、直木賞受賞・・・。懐かしい写真や本、原稿の展示が続きます。
一世を風靡したルンルン♪ 当時、女子大生だった私。このエッセイがどどーんと書店で積まれていて、即買いしたのを覚えている・・・。
直木賞を受賞した日、私もこの場所に駆けつけました。当時、新人編集者だった私、『non・no』でよく取材させていただいてたんです。
結婚、そして子育て中のなかなか見られないプライベートな写真も、今回は特別に公開。まるごと展示ならでは、です。
原稿に綴られた文字が放つパワーを体感!!
そして、やはり圧巻なのはこれまでの小説や、エッセイの原稿の展示。
歌人柳原白蓮を描いた『白蓮れんれん』の原稿。柴田錬三郎賞を受賞。
大河ドラマにもなった「西郷どん!」は全813枚。
いまや、多くの作家さんがPCで書く時代になりましたが、林先生はずっと手書き。
国内外の取材に同行したこともありますが、林先生は移動の新幹線や飛行機の中、スケジュールの合間に喫茶店やホテルの部屋で、原稿用紙とペンを取り出し、さらさらと書き始めるのです。
小説やエッセイの連載をいくつ抱えていても、その原稿に一気に入っていく集中力はいつも驚かされていました。
文字に込めたパワーとリズムが私たちの心に届いて、人物が動き出し、声や音が響いていく・・・。
原稿を見て、この手書きの文字の迫力をぜひ感じてほしいです。
そのほか、取材でオリンピックやオペラ座などに行った時の写真なども。
森英恵さんにオーダーしたイブニングドレス。後ろのデザインも素敵。
こちらはシャネル。繊細な刺繍がほどこされていて、見事です。
最後は、記念撮影コーナーで。赤いドレスを着た林先生のパネルとパチリ。
展示を見た後は、じっくり気になった作品が読める読書コーナーもあるので、ゆっくり読んでいくもよし、
本や限定グッズなどお土産を買って帰るもよし。
私は、展示に興奮し、喉が渇き、小腹も空いたので、喫茶コーナーで、企画展特別バージョン
「まるごと真理子のアフタヌーンティー」(珈琲又は紅茶付 800円)をいただきました!
クッキーのイラストや文字が、細かくよく出来ていて、もったいなくて食べられない・・・。
これは「桔梗信玄餅ソフト+真理子」!!(510円) 山梨の最強コラボスイーツかも!?
というわけで、まるごと展示と、スイーツ、レアなグッズ購入で大満足して、
文学館の外に出ましたら、なんと噴水に、虹が!!
この文学館自体がいまやパワースポットなのか!? なんだかいいことありそう♡
今日は林真理子先生のパワーの原点に触れることができて、元気がでてきました。
でも、やはり誰かのパワーに頼ってばかりではなく、自分もガンバらねば。
本当に、また、ナイスな場所にこのボードが。
「勉強しなおしてまいります」
私も自分の夢や、原点を思い出して、これからも精進しなくてはと思いました。
11月23日まで開催の「まるごと林真理子展」。
皆さんも、山梨にGO TOして、林真理子先生のパワーと
美味しい空気と食べ物を、まるごといただきましょうっ!!
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★まるごと林真理子展
会 場: 山梨県立文学館
会 期: 2020年9月11日(金)~11月23日(月・祝)
休 館 日: 月曜日(9月21日、11月2日、11月23日は開館)
9月23日(水)、11月4日(水)
開館時間: 午前9:00~午後5:00(入室は午後4:30まで)
★林真理子先生が帯にメッセージを寄せてくださった『Never Ending Note ~未来に残すエンディングノート 令和ブルーVer.』好評発売中です!!