こんにちは。新型コロナの影響で延期・中止になっていた、森高千里さんの「この街」ツアーが5月25日から再開されるというお知らせが届き、とても嬉しいライブ大好き編集者のすぎです。
キャパシティ半分、着席での観覧、1ステージ約80分、1日2回公演と、今までとは違った形になろうとも、ライブのある日常が少しずつ戻ってきていることに幸せを感じます。
さて、コロナ禍でライブも旅行も行けなくなった昨年、せめてもの楽しみをと、自分に贅沢な花を贈ることを始めました。
普段から安い花屋さんで季節の花を買ったり、ベランダのプランターに植えたハーブやビオラなどを切って小瓶に挿したりと、なんらかの花は飾っているのですが、5月の自分の誕生日をきっかけに初オーダー。それも
フラワーアーティスト・東信(あずま まこと)さんによるオートクチュールの花屋さん『JARDINS des FLEURS (ジャルダン・デ・フルール)』で。
東さんは、蜷川実花さんの映画や一流ブランドとのコラボ、植物を使ったアートパフォーマンスや作品づくり、無償で花を配る活動など、世界中で活躍されているフラワーアーティスト。
『情熱大陸』や『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも取材されていて、そのパンクでアーティスティックな作品世界に、ずっと憧れていたのです。
2002年に、花を廃棄することが嫌で始めたという「花のない花屋」は、オーダーを受けてデザインを考え、必要な花だけを仕入れているそう。
銀座から移転して、現在、南青山にある店舗は花の状態が外気に左右されない地下にあり、花以外の色が目に入らないコンクリートとステンレスとガラスの店内は、まるで実験室のようです。
オーダーした文言をはっきりとは覚えていないのですが、「コロナで落ち込みがちな今、元気になれるような、ビタミンカラーのアレンジメントを予算16500円(税込)で」とお願いしたのが、こちら。
直径20センチ×高さ8センチのガラスの器に活けられたアレンジメントは本当に素敵だったし、器自体は再利用してもらえるとのことでしたが、花が終わった後、結構な量のオアシスの処分に悩み、次回からは予算も5500円に下げてブーケに変更。
ちょうど、洗いやすさを優先して買ったはいいけれど、今イチうまく花が活けられずに眠っていた口径15センチ×深さ14センチの椀状の花器があったので、それに合わせてもらうことに。
「赤~ピンクをメインに華やかに」(6月)。
7月は暑くて花がすぐに傷みがちなので、「持ちのいいものを」と書いたような・・。
東さんは「花が枯れていくさまも美しい」と、生命の移り変わりを意識して、ひとつのブーケの中に寿命の違う花をあえて組み合わせたりするとのこと。
確かに、上のブルーとグリーンのブーケが、5日後には白い花がこんなに咲いて、ずいぶん違う印象になりました。
オーダーメイドゆえに最低でも3日前、できれば1週間前には注文してほしいとのことで、気づくと週末直前になり(別に翌週末を指定すればいいだけなのですが、何か予定が入るかも?と思って直前まで決めない性格で・・)、2カ月空いてしまった10月。「白とグリーンの大人っぽいブーケ」をオーダー。
ここにきて、「華やかでメリハリのある、6月のような組み合わせのほうが好きかも」と自分の好みに気づき、またしても2カ月空いた今年の1月。「ダリアとか、大ぶりな花でカラフルなブーケ」をオーダー。
これ、超気に入りました。
花を密に組み合わせて、ガーベラの花びらを半分だけ見せるとか、今まで見たことのないまとめ方に感動。
しかもチューリップはどんどん伸びて開いていくので、ブーケの形が日ごとに変わっていくのです。
枯れた花は抜きつつ、最初に買った日から大体4日ごとの変化がこれ。寒い時期だったこともあり、なんと20日間ほど花を楽しむことができました。
前回のチューリップの変化が面白かったので、2月は「珍しい形のチューリップをメインにしたブーケで、色はおまかせします」。
これも今までにないフォルムで、とても素敵でした。
8日後、散る寸前のチューリップは丸みを帯び、ミモザはドライになったので別々の花瓶に。ミモザは今も部屋に飾ってあります。
そして3月は「大ぶりな花で、春を感じさせるピンク系統のブーケ」。
「この時季に、もうシャクヤクが?」と、これも予想外。出たばかりだったそうです。スイートピーもたっぷり使われていて、とても幸せな気分になりました。
しかもシャクヤクは花が咲き進むにつれ、ずいぶん色が変わっていくんですね。5日でこの変化なので、持ちがいいとは言えませんが、楽しませてもらいました。
毎回楽しみなオーダーメイドブーケ。とても素敵な物語や思いを添えて注文する方も多いそうですが、結局、私はそのとき旬なオススメの花を、あまり見たことのない形や組み合わせで作ってもらえる「おまかせ」が、いちばん好きなような気がします。
JARDINS des FLEURS (ジャルダン・デ・フルール)
注文はHPのオーダーフォームから。ちなみに「ご予算」欄、以前は金額を任意で打ち込めたのですが、今はプルダウン形式で11000円からになっているようです。