こんにちは。東急プラザ渋谷にて5月21日(日)まで開かれているSAI 2022の写真展に、あの日の感動が蘇り、胸を熱くしたライブ大好き編集者のすぎです。
入場無料、撮影&拡散OKという太っ腹ぶりも嬉しい限り。
やっぱりステージの上のミュージシャンってカッコイイですね!
さて、そのSAIにも出演していたback number。
私がback numberを知ったのは、2015年の3月初旬。新宿の街をふらふら歩いていたときに、西武新宿駅の斜め前にあるユニカビジョンという大型スクリーンから流れてくる音楽に、「なんか好きな感じのバンドかも」と思ったのがきっかけです。
見れば横浜アリーナでのライブ映像。「え? そんなに大きな会場でやるほど人気なんだ」なんて思っておりました。ごめんなさい。
実はその時、スピッツ味を少し感じて「好きかも」と思った記憶があり、はたしてあの曲はなんだったのかと探ってみたところ、『繋いだ手から』だったのではないかと・・。
(「バックナンバー ユニカビジョン」と検索すると、その時期も流れた曲もわかるという、本当に便利な時代になりましたね)
声や歌の内容は全然違うのですが、イントロの感じとか、演奏とか曲の展開とか・・スピッツファンの方なら共感してもらえるのではと思うのですが、いかがでしょう?
話は脱線しますが、昔々BUMP OF CHICKENにめっちゃハマっていたときに、ファンの人の「バンプとACIDMANが似てる」というネットの書き込みを読み、聴いてみたら「全然ちゃうやん! でもこれはこれで好きかも」と思ったのが、今一番好きなACIDMANとの出会いだったので、「似てる」話に悪意はございません。
ドラマ『silent』でも、スピッツが好きな佐倉想君が、耳が聞こえなくなってから仕舞い込んでいたCDの中にback numberのアルバム『ラブストーリー』があって、心密かに「おっ! 好きな音楽のタイプ、共感するわ~」と、にやけていました。
というわけで2014年に発売されていた4枚目のアルバム『ラブストーリー』をチェック。盛り上がり必至の人気曲『高嶺の花子さん』も、このアルバムに収録されていました。
(『高嶺の花子さん』は、ラストの「僕のものに なるわけないか」のオチとともに、「君から見た僕はきっと ただの友達の友達 たかが知人Bにむけられた 笑顔があれならもう 恐ろしい人だ」という最初の歌詞が本当に好きです(笑))
気になったらすぐにライブを観てみたくなる私は、2015年6月の幕張メッセ公演に行き、11月には当時所属していたLEE編集部でインタビューをさせてもらいました。
ちょうど5枚目のアルバム『シャンデリア』が12月に発売されるタイミングだったのですが、3人ともとても気さくで面白くて、音楽だけでなく人としても大好きになりました。
2016年には初のベストアルバム『アンコール』が発売され、2018年には東名阪3カ所5公演のドームツアーを成功させています。
そのとき東京ドームで撮っていた写真はこれだけ。ピンボケですみません。
そして今回、1月に発売された7枚目のアルバム『ユーモア』を引っさげての『in youe humor tour』は、東名阪に札幌、福岡を加えた5大ドームツアーで、全9公演。すべてソールドアウトで38万人を動員したそうです。
私は4月16日の東京ドーム公演に参加しました。
ちょうど入場時にゲリラ豪雨に見舞われたため、終演後の夜の写真しかありませんが、ちゃんとフォトブースもありましたよ。
1曲目は、朝ドラ『舞い上がれ!』の主題歌『アイラブユー』。昨年の紅白歌合戦と同じ、サビのアカペラで始まるアレンジは、一瞬にして55000人の心を鷲掴み!
そしてロックバンドらしくパワフルな『大不正解』で盛り上げ、back numberの真骨頂ともいえる爽やかな『SISTER』へ。
「歌詞がいいとか言われてきたのに、今日は『すごい』しか出てこない。語彙力が奪われた」というボーカル清水依与吏(いより)さんのMCに笑い、カッコつけないカッコよさを感じました。
ライブの中盤、メンバー3人はたくさんの観客とアイコンタクトを取りながら歩いてドームを半周し、アリーナ後方のサブステージへ。(帰りは反対側をまた半周)。
3人が向かい合う形で演奏したのは『ヒロイン』と『手紙』のアコースティックバージョン。
「愛されている事に ちゃんと気付いている事 いつか歌にしよう」と、親への気持ちを歌った『手紙』は、アルバム『シャンデリア』の最後に収録されていて、とても好きな曲だったので、個人的には一番の感動シーンでした。
LEEのインタビューの時には「照れくささが限界を突破している曲なので、(親には)これを作ったことも言っていないし、勝手に知ればいい(笑)」と言っていた清水さん。ちなみにドラムの栗原さん(写真右)はお母さんにCDを手渡したそうで、「そんなプレイ、俺はできなかった」と清水さん。ベースの小島さん(写真左)も、親とは「そろそろ就職しろ」的なケンカを相当したとか。
でも全員、一人っ子ではない長男で「愛されがち(笑)」なんて発言もありました。
アルバム『ユーモア』からの最新曲(といっても『アイラブユー』や『エメラルド』『ベルベットの詩』『怪盗』などタイアップ曲満載なので、耳慣れた曲が多いのですが)と、彼らの代表曲を絶妙に織り交ぜて、誰もが満足できるようなセットリストの3時間。
東京ドームという広い空間にいるのに、とても親密で温かな気持ちになれるのは、back numberならではだなぁと思ったのでした。