最近、OurAgeで人気を博した連載といえば、「メイクのプロが実践!魔法の若返りテク」でした。人気ヘア&メイクアップアーティスト広瀬あつこさんが、40代、50代をフレッシュかつキレイに見せてくれるメイクを、ご自身をモデルに実演。「わかりやすい」と大好評でした。
私も毎回熟読し、その都度目からウロコがボロボロ落ちました。特におおーと感銘を受けたのは、この一文です。
「40代、50代と年齢が進むにつれ、自分のメイクに違和感を感じるようになるのは、若い頃に覚えたフルメイクを真面目に続けてしまっているから。(中略)大人になったら『えっ、そんなことを?』とちょっと驚くような、『はずしのテクニック』が必要なんです」
そういえば他にもう一人、私が尊敬するアーティストがこう言っていました。
「年上世代の方は、メイクしすぎると実年齢よりも老けて見えてしまうことがあります。自分の魅力を引き出すために、どこを足し算して、どこを引き算するかを研究するのがメイクの面白いところだと思います」
こちらはLGBTQ活動家、僧侶、そしてアーティストの西村宏堂さんの言葉。アメリカでメイクアップアーティストとして経験を積んだことも。彼の連載「“ハイヒールを履いたお坊さん”があなたに贈る「自分らしく生きる」ヒント」も大人気でした。
うーむ、はずし、引き算か…。特にファンデーションは、カバー力を求めすぎると厚塗りになって、逆に老け見えする、と前々から言われてましたしね。なので自分でもなるべく薄く、と考えていたのですが、西村さんはこう言います。
「気になる部分だけをコンシーラーでカバーして、できるだけ顔全体にファンデーションを厚塗りしないようにしています。そのほうが若々しく見えるんですよ」
広瀬さんも
「下地を上手に活用し、ファンデーションはなるべく薄く仕上げるのが『はずし』のテクニックです」
とのこと。
そっかー、下地作りを工夫しなきゃいけないのかー。とはいえファンデーションを塗らないのはちょっと抵抗があるけど…あれこれ悩みながらいろいろとトライしてみました。UV ケア+下地のみで、色ムラになってしまったり。下地+パウダーファンデで、つけ方が悪かったのか、モアレみたいになったり…。あれこれ試行錯誤しながら、やっと「これならイケるかも」と思った組み合わせがこちらです。
【左】日焼け止め美容液「イニクス アドバンスバリア デイエッセンス」
プラス、
【右】コンシーラー「B.A 3D コンシーラー」
スキンケアしたら、左の美容液をデコルテから首、そして顔全体に塗布します。
敏感肌用化粧品「イニクス」の乾燥肌用日焼け止め美容液。基礎化粧品ラインは以前、花粉症で肌がガサガサになったときにおすすめしましたっけ。こちらはサラっとした使い心地で、毎日ストレスなくUVケアできるところが、まずうれしい。淡いピンクベージュなので肌色に馴染み、しばらくすると透明感が出て、肌をトーンアップしてくれます。
この美容液を塗るだけで、かなり肌を自然に、血色よく見せられるなと感じていました。一度、思い切ってファンデーションをつけずに仕事に出てみましたが、時間が経っても肌がくすまず、艶感キープでいい感じ♪なるほど、これを使えば、ファンデーションなしでもいけるかも。
しかしとはいえ、悩み多き更年期世代の肌。しみや色ムラなど、隠せるものならば隠したい。そこで頼りになるのが、あのB.Aから8月1日に発売されるコンシーラーです。
こちらは、こっくりとしたテクスチャー。気になるところをしっかり、かつ自然にカバーしてくれます。肌色を均一に、きれいに見せてくれる頼れる一品。そしてB.A スキンケア、B.A アイゾーンクリームと共通の美容成分が配合されているというところが、またうれしい。
こちらを部分使いします。目の周り、鼻筋、小鼻、唇の輪郭に少しづつ。
ヘタな絵ですみません(汗)。赤い部分に塗ってなじませます。あまり塗り広げずに、あくまで「欠点カバー」な感じで。あとは眉を整え、アイメイク、チーク、マスクしなくなって再び大いに楽しめるようになったリップメイクで終了。
ファンデーションを塗るという手順がひとつ減ることで、時短に。そしてポイントメイクもより楽しめるようになりました。いちばんいいかも、と思ったのは、肌の印象が自然に近くなることで、気持ちも軽くなること!これは予想外でした。
「はずしのテクニックに挑戦していただくと、若々しい顔、生き生きとした顔を再発見できるはず。ちょっと忘れかけていた、メイクの効果と楽しさを実感していただけると思います」とは、連載最終回の広瀬あつこさんの言葉。そうですね、ルーティンを一度捨てて創意工夫することって、気持ちにもハリが出ます!下地に続き、他のメイクも研究していこうと思っています。