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知らなかった! 足の動脈硬化。けっこう怖いので検査をしてきました。歩くときに不調を感じたらチェックが吉!

くみくみ

くみくみ

美味しい食と酒を求めて、世界中どこでも旅するのが趣味。リゾート、ホテル、島、温泉、スパ、ウエルネスプログラムも大好き。OurAgeにて「エナジーチャージ美とりっぷ」をたまーに連載中。40代以上の頼れる女性医師100名を集めた素敵ドクターズは今後も増えるかも?

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血管、元気ですか~?

 

最近、血管の疾患で亡くなる方が多い気がするなぁと思ったりして、血管年齢が気になっていました。

アラ還の身としては、コレステロール値が上がってきているのを気にしつつ、人間ドックのデータでLDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール値をチェックして、LDLもちょっと高いけど、HDLもまあ高めだからいいかな、と思ったりしているくらい。他には、頸動脈エコーの検査を数年前に1度したことがある程度。

 

そんな中、最近、「足の動脈硬化の検査」をしたライターさんが、「ギリギリ正常値の範囲で、 境界型と言っても良いくらい動脈硬化ラインに近かった!」と聞いて、ドキッとしました。
この方、脂質異常症でもなく、 内臓脂肪も多くない、 高血圧でもない、 糖尿病でも骨粗しょう症でもなければ タバコも吸わない。 血管の硬さは意外なほど数値がいい人なのに、そうなの⁉
だったら私も、測定してみたい! しかして足の動脈硬化って? という疑問も湧きつつ、検査に行ってみることに。

 

伺ったのは、恵比寿にある足の動脈硬化とフレイルの観察研究を行っている臨床研究センター。

ここでは日本フットケア・足病医学会と医療法人社団 恵智会が共同で研究をしていて、足の動脈硬化「LEAD(リード):下肢動脈疾患」と フレイル(虚弱)の関連や重症化のリスク因子を調査しているそう。

 

そして現在、歩行・身体機能の経過を追う研究の、50歳以上の参加者を募集中!
研究に参加するとなんと5年間も、歩行の評価、神経の機能評価、 筋肉の機能評価、身体活動量評価…など、 体を詳しく調べてくれるとのこと。

その前に、研究に参加する前の対象者かどうかのスクリーニングとして、 無料で動脈硬化の検査が受けられるのです。

 

血圧計のようなものを 手首と足首に巻いて寝ているだけで ABI検査(動脈の詰まりの程度)と、 CAVI検査(動脈の硬さの程度)ができます。

 

というわけで、やってみました。

 


結果は・・・正常範囲。年齢よりちょっとだけ若い、という程度。

 

 

境界型の人は、正常の人より歩行障害発生率が、2.5倍、異常の人は、フレイルリスクが4倍ということが、欧米での研究で分かってきているとのこと。

解説をしてくださったのは、東都大学 幕張ヒューマンケア学部 理学療法学科 教授の河辺信秀先生。

LEAD・フレイル研究 のご担当です。

 

「まだまだ、足の動脈硬化については、知られていないんです。

足のしびれ、痛み、歩くのがつらいなどの症状があっても、老化だからとあきらめたり、我慢したりしがちですが、 実は足の動脈硬化だった ということも多いのです。しかも、この下肢動脈疾患の人の30%以上は虚血性心疾患を併発するというデータも出ています」

 

下肢の動脈硬化と全身、特に心血管との関連があることを説明されると、考えたら確かにそう!と納得。

脳といえば脳梗塞、 心臓ならば心筋梗塞などの病名はよく知られているけれど、 動脈硬化は身体中のどこでも、 足にでも起こる危険性があるということ。

 

そして、OurAgeでも記事にしている下肢静脈瘤なら、比較的皮膚に近いところのトラブルで、見ためでもわかったりもするし、命に関わることはないけれど、 動脈硬化はそれとは全く違う病気です。

 

「歩行中にふくらはぎあたりが重たくなるような痛みが出て歩けなくなったりします。さらに重度の動脈硬化まで進むと、 5年後には30%の人が命を落とし、 4%の人が足を切断するという衝撃的なデータもあるんです。これは、乳がんや大腸がんよりも 生存率が低いということになります」

 

けっこう怖いですね。。。

「さらに動脈硬化はフレイルとも関係があるそう。フレイルの予兆としては、歩くスピードが遅くなる。握力が低くなることが挙げられます。

握力は全身の筋肉と相関しています。男性で28キロ、女性で18キロを切ったら要注意です。

あとは、血圧や脂質の数値はチェックをして、この足の血圧を測定するABIがなくても、心臓や頸動脈、腎臓などのエコー検査なども時々してみるといいですね」

 

先生、動脈硬化にならないために注意しておくことは?

 

「やはり、食と運動ですね。塩分や脂質、カロリーが過多にならないようにコントロールすること。

有酸素運動もですが、筋肉を衰えさせないで、むしろつけること。筋肉を保てないと、血管が栄養を送ることができにくくなります。

あとは40代、50代の女性は、閉経で骨や血管がもろくなりやすくなるので、70代以降に向けて、そういう骨や血管をいたわる意識で準備をすることが大切ですね」

 

なるほど!

 

ちなみに、国内でここまでの高性能な機器がさまざま揃った施設はないそうです。見せてもらったら、筋肉の質や動き、歩き方まで、あらゆる細かいデータが取れる機械が何台も、またモーションキャプチャーのカメラも10台備え付けてあったりして、すごい!

 

歩行・身体機能の経過を追うLEAD・フレイル研究の50歳以上の参加者を募集していると前述しましたが、研究対象になるかどうか知りたい方は、 無料で足の動脈硬化の検査が受けられます。受けてみたければ、こちらへどうぞ!

一般社団法人 日本フットケア・足病医学会のホームページ内の LEAD・フレイル研究特設サイトから。

 

 

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