年末ですね。
昨年、干支の置物を作成した楽しさに味をしめ、今年も行ってまいりました!干支の置物を作ろうワークショップ。
来年の干支は蛇。辰のような架空の動物(?)ではないし、お顔立ちだって良く知っているし!長いひもに顔をつけるだけよね、と思っていたのですが甘かった。(まぁ、考えていることが大抵の場合、甘い)
蛇の顔の難しいこと。正確にいうと「蛇の頭」ですね。その苦労話は、ちょっと置いておいて。
最初に作ったのは、蛇を入れる壺。まん丸にした土の真ん中を、親指で押しながら少しずつお椀状にし、そのあと少しずつ口の部分をつぼめていきます。(前回同様、集中しすぎて写真は全くなし。ご想像ください)
このつぼめる作業で面白かったのは「今、触っている粘土は、土の塊。細かく動かすことができます」という話。お椀状の形から、壺の口を作っていく、大きな円を小さな円に変更していくわけですが、たとえば、紙や布なら大きいものを小さくするときには切る、折る、ですよね。
粘土は、土の粒子の塊だから、手の中にあるものの質量は変わらないのに、土と土の間隔を変えることで、短くなったり長くなったり、薄くなったり厚くなったりするわけです。土は動くから!すごい。
お椀状のふちを、両手で3ミリくらいの幅を持たせてつまみ、指を内側に寄せていく作業を続けると・・あら不思議。布のようにひだが寄らずとも、口がつぼまっていくのです。お伝えしきれているかどうかわからないのですが「土はいかようにも動く」ということが、陶芸の魅力のひとつなのではと思ってしまうくらい、その作業が面白かったです。最後に小さな円筒を作り、小さくなった口につなげていきます。
試行錯誤している間に、壺が完成。
次は蛇です。
粘土を棒状にします。なんとなく蛇のような状態にします。片方に少し丸みをつけて、もう片方は尖らせます。しっぽですね。
ここからですよ。問題は。みなさん、蛇の顔(頭)想像してみてください。
はい!なんとなく想像できますね。ところが、簡単には作れないんですよ~。
先生は言います。「まず、丸みをつけた側を人差し指と親指で挟むようにして、上と下から少しつぶしてみて」次に「右と左からつぶしてみて」粘土の先に□(四角)ができます。
「右左から、蛇に眉の部分を作るみたいに、少しだけへこませてみて」次に「くびれを作って、頭を作ってください」おおお、だいぶ蛇っぽくなってきました。このあと、目をつけて鼻を書き、口を書き。
完成したのは「ウツボじゃ~ん」!!
最初できあがったのは、蛇に似たウツボ。う~ん。
時間も粘土もあったので、2個めに挑戦。ちょっとトカゲっぽい。頭が平らすぎる気が。インドの香りもしますね。
さらに欲張って、もう1匹。今までよりは一番蛇っぽいですが、くねくねしているチンアナゴに見えなくもない。
む、むずかし~!! と、私がうなっていると、
「生き物の体って難しいですよね。この干支作りのワークショップを始めてから、作る干支の骨格標本を見て、どんなふうにしようか考えるんですよ~」と先生。「蛇の頭蓋骨は、思っているよりずっと大きいし、口の関節がものすごく開き、顎がしっかりしています」そりゃそうだ。自分より大きなネズミとかを飲み込むんですものね。あとは、背骨とあばら骨しかない。変な生き物です。
骨格が分かることで、粘土で実物に近いものが制作ができるようになるというのは、なるほど!です。
来年は馬。先生は、今年の干支のワークショップが終わったら、すぐに馬の骨格標本を見てどうしようか考え始めるそうですよ(笑)
焼きあがるのは、年末。お見せできるようなものができたら(笑)つぶやきに意味もなく載せますね。
今年もあと少し。良い年をお迎えください。
※2024年のワークショップは終了いたしました。興味のある方はスタジオミイルを見てみてくださいね。