春から夏へ。旬を封じ込めて長く楽しめる梅しごとと山椒しごと。
いよいよ関東も梅雨入り。夏生まれしし座の私は寒いのと太陽が見えないのがとってもストレスなのですが、この季節のお楽しみは梅。そして春から葉、花、と楽しんできて、現在は実がなっている山椒です。
先日、思いがけず能登の葉山椒をたくさんいただいたので、山椒味噌を作りました。
以下、私の適当なレシピですがよかったらご参考に。
●山椒味噌
【材料】
山椒の葉(枝から摘む)20g
A 味噌100g、酒大さじ2、砂糖 30g(お好みで増減)
【作り方】
1 山椒の葉は枝から摘んでよく洗う。水気を取ったらすり鉢に入れ、すりこぎですりつぶす
2 Aを小鍋に入れて混ぜながら、ふつふつしてきたら好みの固さまで水分を飛ばし火を止めて1を混ぜる
3煮沸消毒した小瓶に入れ、すぐ食べない分は冷凍保存する
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おにぎりに塗って焼くと絶品。油揚げや厚揚げに塗ると気の利いたおつまみに。若竹煮やたけのこご飯の飾りぐらいでは使い切れない山椒の葉が手に入ったときは、味噌にしてしまうのがおすすめです。
記事が続きます実山椒は塩漬けにして、いろいろな料理にプラス!
たけのこの季節の終わりとともに葉が大きく硬くなると次は実山椒。私もここ数年は毎年、自分で塩漬けを作り、いろいろなレシピを楽しんでいます。
これは、昨年、旅行先の高知で大量購入した実山椒で作った塩漬けの写真です。半分は冷凍して、実はまだ使い切ってないので、今年は控えめに200gだけ買うにとどめました。
さわやかで独特の香りとピリッとした辛味が魅力の実山椒の塩漬け。市販のものは高いですが自分で作ればケチらず使えるし、これからの季節は、夏野菜やお肉、ごはん、麺など合わせる幅も広くて重宝します。
こちらは大好きな今井真実さんのレシピ本『フライパンファンタジア』掲載のレシピ『牛肉ときゅうりの実山椒炒め』を作ったときの写真。きゅうりを焼き付けて炒めるのも新鮮で、出すと必ず驚きの声とともに褒められます。夏のおもてなしの鉄板メニューとなりました。
そして、榎本美沙さんのyoutubeから『実山椒ごはん』。しらすと薬味たっぷりで、家飲みの締めにもするすると入ってしまう危険な食べものです。榎本さんのyoutubeには実山椒の塩漬けの作り方もありますので、ぜひご参考に。
そのほか、夏野菜の煮浸しに入れたり、焼いたお肉に添えて一緒に食べたり、実山椒の塩漬けがあるだけでなんだか料理がうまくなった気になります。実山椒を見かけたら、今年は買いです!
そして、お待ちかねの梅の季節。
青梅の季節から初夏の間だけのお楽しみが、これからご紹介する青梅しごと3種。
私の梅しごとのバイブルは、梅を愛してやまない料理家、今井真実さんのレシピ本『今井真実のときめく梅しごと』。
ここ何年も梅しごとを張り切りすぎて、わが家には黒糖梅酒、ブランデー梅酒、スパイス梅シロップ、リンゴ酢入り梅シロップなどあらゆる種類の梅酒と梅シロップがたんまり。今年は、はやる気持ちをぐっとこらえて、まずは青梅を1キロだけ購入。400g、400g、200gに分けてこちらの三種を作りました。
作りたての「青梅のカリカリ砂糖」(左)「梅アチャール」(中央下)「青梅の花椒漬け」(中央上、右)です。
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本当は1年中食べたい「青梅の花椒漬け」
なかでもお気に入りは容器2つに作っている「青梅の花椒漬け」。詳しいレシピは本を見ていただきたいのですが、作り方はとても簡単。水につけてアク抜きした生の青梅を割って、調味料に漬け込むだけです。
去年、張り切って大量の梅の実を割っていたら爪も割れそうになったので、梅割り器もアマゾンで購入。簡単に梅が割れて種をはずすのもラクチン。楽しくて、このままずっと梅の実を割っていたい衝動に駆られます(笑)。
こんな感じで焼いただけのししとうにかけても
乱切りして軽く塩もみしたきゅうりを漬けても絶品。夏の家飲みには欠かせません。去年のストックが切れてから10か月強。青梅が出まわる季節を待ちわびていました。
こちらは一昨日の朝ごはん。昨晩の残りのとうもろこしごはんに、山椒味噌を塗って焼いた厚揚げと出来たばかりの「青梅の花椒漬け」を使ったきゅうりの浅漬け。なんでもない朝ごはんが手軽に充実するのは、山椒と梅のおかげですね。
少量ずつ作れるレシピで、梅しごとのハードルが低くなる
今井真実さんのレシピがいいのは、家にあるいつもの保存容器を使って100gや200gから作れる梅レシピが充実していること。
青梅を各種スパイスと炒めた「梅アチャール」。アチャールとはインドの漬物のこと。梅で作るなんて、今井さんの発想力にはいつも脱帽です。このアチャールをそっとごはんの横に添えるだけで、いつものカレーが南インドの風吹くごちそうになります。
「青梅のカリカリ砂糖」は、今年初めて作ったのでまだ賞味前。そのままヨーグルトにかけたり、クリームチーズと混ぜてトーストにのせたりして楽しめるそうでこれからが楽しみです。
少しの手間で食卓の満足度が高まる梅しごとと山椒しごと。ぜひ今年は少量からトライしてみてはいかがでしょうか。