いざ、万博で盛り上がる大阪へ。
5月に真木あかりさんのお手伝いで参加してから、私のなかですっかり気になる存在になった文学作品の展示即売会「文学フリマ」。「文学フリマ東京40」での様子は以前にこのブログで紹介しましたが、今回は「文学フリマ大阪13」のお手伝いのために大阪に日帰りで行ってきました!
真木さんがご自身で手配された新幹線は、6時6分東京発ののぞみ。10時半開場12時スタートのイベントなのにさすがに早くないかな?とは思ったものの、会場のインテックス大阪は万博会場の最寄り駅「夢洲」沿線。「迷子になるのも心配だから早く行きましょう」という真木さんの言葉に、たしかに万博の混雑や天候などの遅延も怖いし、さぁ頑張るぞ、と郊外住みの私は朝4時起きで東京駅に向かったのですが……。

出発15分前に真木さんから「寝坊しました!」 のメールが(笑)。私はすでに改札に入ろうとするところでしたし、乗車駅の違う2人がまた隣どうしの席を予約しなおすなんて、テンパってる真木さんがさらにテンパってしまう……と、結局私は予定通りの新幹線で行き、大阪で真木さんを待つことに(このあたりのくだりは真木さんと不運本公式Xでの公開やりとりになっていて、なかなか面白いことに)。おかげで真木さんの新作ZINE『ミッドライフ・ヒアアフター』をゆっくり再読する時間ができました。
『ミッドライフ・ヒアアフター』は前回、大好評だった『星の数ほど』に続く新作エッセイ集。巻末に付録で九星気学に基づいた吉方位旅行の暦がついているのですが、それに関連した最後のエッセイのタイトルが「ドキッ!ハプニングだらけの吉方位旅行(ポロリもあるよ)」(笑)。真木さん、その整った容姿から、とてもきっちりしっかり真面目な雰囲気なのですが、人生が波乱万丈なのは言わずもがな、かなりのおっちょこちょいで愛すべきエピソードの数々をお持ちの方なのです(ぜひエッセイをお読みください!)
私が自分で淹れてきた浅煎りアイスコーヒーと美味しいサンドイッチに舌鼓を打ちつつ、新幹線読書を楽しんでいる間に、真木さんは予約し直した新幹線がなぜか名古屋までで、途中下車してしまうという珍道中。Xのフォロワーさんたちをハラハラドキドキさせながらの大阪到着でした。きっちり開場時間に間に合う時刻の到着で、真木さんのあの早い出発時間設定はまったくムダじゃなかったんだと妙に感動(笑)
二度目ですからブース設営は慣れたもの。
夢中でおしゃべりしていたら最寄り駅をスルーし乗り過ごす、という2人そろってのやらかしもあったものの、イベント開始時間の1時間半前には会場のインテックス大阪2号館に無事到着。東京よりは少ない1フロア構成ですが、会場は広大。大阪で13回目となる今回の出店数は大阪史上最多の1400ブース超えとのことですごい熱気です。

前回東京のR-18という覚えやすいブース番号に続き、今回の真木あかり事務所のブースはs-51(すごい)。お隣は偶然、古くからのお知り合いでお笑い評論の同人誌などを出されている手条萌さん。真木さんの引きの強さ、素晴らしい。

ブース中央には前回も使った紙製本棚。前回、説明書を見ても組み立てにあたふたしたのに、今回は説明書も記憶もなくて途方に暮れていたら、同じ本棚をお使いの手条さんが瞬く間に組み立ててくださいました。ありがたやありがたや。

おかげさまであっという間に設営が終わり、真木さんは得意のすしざんまいポーズで余裕の表情。さすが参加2度目。経験値が上がっている私たち! コンビニおにぎりとサンドイッチで腹ごしらえをしつつ開始を待ちます。
記事が続きます真木さんの来阪を心待ちにしていた読者の皆さんが続々来場。
今回、真木さんが文学フリマのために用意したのは、自主制作のZINE3冊と『「ツイてない」「もう無理」に効く占いと技術 ~不運の救急箱~』はじめ既刊本各種。

東京出店時に作り、現在は書泉グランデさんのオンラインでも取り扱われているエッセイ集『星の数ほど』とアイビー茜さんが寄稿してくださった『「ツイてない」「もう無理」に効く占いと技術 ~不運の救急箱~』(通称「不運本」)のサブテキスト『林檎と檸檬』。そして、新作エッセイ集『ミッドライフ・ヒアアフター』。真木さんの人生悲喜こもごもが綴られたエッセイ16本は笑って泣ける力作揃いです。
同じ人間だし、私のほうが何年も多く生きているはずなのに、なぜこうも人生の経験値に差が出るんだろうと不思議に思う、真木さんの人生に起こったあれこれ(なんせ『星の数ほど』では真木さんの手に本物の雷が落ちてます 汗)。この経験が真木さんに “不運本” を書かせたのだなぁと、真木さんの生きる力の強さに感動を覚えます。
今回はZINE3冊セットをお買い上げくださった方が多数! すでにお持ちの不運本にサインを、と持ってきてくださる方もいて担当者としては嬉しいかぎり。

少しでも読者の皆さんへの感謝をお伝えしたく、以前、書泉グランデさんのイベントでお配りしたステッカーをお土産としてご用意しました。不運本をお買い上げくださった(&すでにお持ちの)方には、不運本書影とまきまきステッカーの2枚組セットを。そのほかなんでもお買い上げくださった方にはまきまきのステッカーを(台紙には、いつかお手に取ってほしいとの願いを込めて不運本の情報を入れました!)。


SNSやイベントで交流を深めている長年の読者さんもたくさん。お手紙やお土産を持ってきてくださる方もいて、真木さんもずっと幸せそう。そしてほとんどの皆さんが、「無事にこれたんですね!名古屋にいらっしゃるかもと心配していました」とおっしゃっていて、Xの伝わり方って(汗)! SNS難しいですね~。
文学フリマの魅力にすっかり開眼しそうです

この日は15時すぎの時点ですでに大阪の文学フリマ史上、最多の来場者数を更新したという大盛況。なかなかブースを離れられないので、人が少なくなってきた残り1時間頃にはもう欲しい本は売り切れ、ということも多発。ちなみに、お隣のブースは、Xでバズっていたコウメ大夫の評論研究本!を売っていらして、ひっきりなしに人が訪れる大盛況ぶり。今までの人生で“コウメ太夫”という単語を聞いた数をたぶん10分で超えた気がします。

前回も同じことを言っていた気がしますが、この試し読みコーナーが最高。ここで気兼ねなくざざっとチェックしてブースに買いに行けば、かなり効率よく気になる本が見つけられそう。一度来てくださった方が、試し読みコーナーで真木さんのZINEを読み、やっぱり気になって、とほかの作品も買いにきてくださるということもありました。私も次は純粋に来訪者として文学フリマを満喫してみたい!
記事が続きます温かい気持ちであふれたあっという間の5時間
占い師の先生方やもともとのお知り合いもたくさん来てくださった東京と違い、知り合いも親戚もほぼいない大阪でどのくらい人が集まるのか……そんな不安をよそに想像以上の方が訪れ、真木あかり事務所ブースに足を止めてくださった5時間。初めてでバタバタだった東京に比べればゆっくりと読者のみなさんとお話もでき、とても温かなうれしい時間となりました。

真木さんも感謝のポーズです。

出口に設置されていたメッセージボード。ミャクミャクイラストお上手。万博まだ行けてないなぁ……。
新幹線の時間まで駅ビルのお店で打ち上げ!
帰りはまだ万博帰りのラッシュには巻き込まれず、順調に新大阪駅に到着。新幹線の時間まで、駅ビルのなかの居酒屋さんで打ち上げしました。喉からから、お腹ぺこぺこ。万博会期も残り1か月を切った三連休のど真ん中で、どこのお店も大行列。どうしよう……と思ったら運よく待ち時間ゼロで入れたいお店で乾杯できました!くー、染みるー!

朝は駅弁のサンドイッチ、昼はコンビニのおにぎりだったので、大阪らしいものをと、とりあえず食べたいものを一気に頼みました。前日にパーソナルトレーナーにこってり絞られたことも忘れ、串揚げもいただきます。

労働の後の一杯(一杯では済みませんでしたが)を堪能して、今度は無事2人で新幹線で帰京しました。
今回で3月5日の発売以来、あれやこれや続けてきた『「ツイてない」「もう無理」に効く占いと技術 ~不運の救急箱~』(通称「不運本」)のイベントは、予定されたものがすべて終了。Xのスペース、リアルイベント、オンラインイベントに文学フリマ。どれも楽しかったしありがたく、新米書籍編集としてはたくさんの勉強をさせていただきました。真木さん、ZINE制作に朝方まで執筆明けの出店、本当におつかれさまでした!

8月にはAmazonのオーディブルにも入って、音声でも聞けるようになった不運本(サブスクご登録の方は聴き放題で聴けます)。弊社の通販サイトHAPPY PLUSでもお買い物ついでに不運本を買えるようになりました(雑誌や書籍を買うと送料500円が無料になる)のでそちらもぜひご利用を。今後も通販も含め、動きがある場合は随時、Xの『「ツイてない」「もう無理」に効く占いと技術 ~不運の救急箱~』公式PRアカウント でもお知らせしていきます。引き続きチェックしてください。
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