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脂肪が柔らかくなった50代こそ「下着選び」でボディラインが変わる! 

バストは下がり、お尻は横にも縦にも広がって太ももとお尻がほぼ同化。だけどブラはラクさを重視していつも通販でお買い物、ガードルはもうン十年はいていない。そんなライター・ミワがブラとガードルを替えただけで、若見えボディに変身⁉ ボディくずれが止まらない50代こそ知っておきたい、正しい下着の選び方を紹介します。

【教えてくれたのは】

湯浅美和子
湯浅美和子さん
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アナウンサーとして活動するかたわら、インナー業界人でも難関という下着とボディメイク のプロ資格 NBFインティメイトアドバイザーを取得。正しい下着選びと個性を引き出す的確なアドバイスは定評があり、「一生、旬」をモットーに多くの女性たちをスタイル美人に導く。自身も更年期世代であるが、下着と丁寧に向き合うことでハッピーにエイジングを重ねている。YouTubeチャンネル「下着美容研究家 湯浅美和子チャンネルの綺麗を更新」も好評。

5年前とはブラの心地よさは段違い⁉ 下着業界の進化が止まらない

 

50代も後半になり、ボディラインのくずれが止まらないと悩むライター・ミワ。今の自分に合う下着の選び方がわからないので、下着美容研究家・湯浅美和子さんに相談することになりました。

 

ミワ:先日、自分の横向き姿を写真で見て愕然としたんです。いつのまにか胸もお尻もこんなに垂れていたなんて⁉ ブラもちゃんとつけていたのに…。

 

湯浅さん(以下敬称略):いつもどんなブラをつけていますか?

 

ミワ:40代後半頃から体を締めつけられるのがイヤになって、今はノンワイヤー一択です。自分で採寸をして通販で購入しています。

 

湯浅:最後に試着して購入したのは何年くらい前ですか?

 

ミワ:コロナの前なので、もう5年ほど前かもしれません。

 

湯浅:バストが下がって見えるのはサイズが合っていないことが原因のひとつですね。特に通販はS~LLでのサイズ展開が多いのですが、洋服のサイズと同じイメージで購入すると、バストサイズが合わないことはよくあります。下着の通販購入はよほど自分の体を理解していないと正しいサイズを選ぶのが難しいんです。

 

もうひとつ、バストは底辺の円周、つまりワイヤー位置のあたりからエイジング脂肪がついてくずれていくので、美しい円周を保つためにもワイヤーは重要です。特に肉質が柔らかくなる更年期世代は、バスト流れの防波堤としてもワイヤーありがおすすめです。

 

ミワ:そうなんですね。でも締めつけられるのがイヤだったり、ワイヤー部分がかゆくなったことがあって。だから、しばらくワイヤー入りブラをつけていません。

 

湯浅:前より下着業界は進化していて、ワイヤーが入っているとは思えないほど心地よいブラがたくさんあります。しばらく下着の試着から遠ざかっている方ほど、まず一度、自分の正しいサイズをお店で測ってもらうことをおすすめします。そのうえで今の体に合うブラを見つけて着用すれば、バストトップが上がるだけでなく、背中や脇やバスト下にこぼれた脂肪もブラの中に収まって、ボディライン全体がすっきり見えます。

更年期世代こそ下着を替えて、柔らかい脂肪を思い通りの位置に

 

湯浅:個人差はありますが、実はボディの曲がり角は19歳頃から始まります。そして大きく変化するのが38歳前後。たとえ体重が変わらなくても肉質とお肌の水分量が変わるので、デコルテがそげ、バストトップが下向きになります。そして更年期世代になるとホルモンの影響もあり、バストには弾力がなくなり、両サイドに流れるように下垂しやすくなります。

20代と50代のバストの差

 

湯浅:ヒップも同じように、垂れて両サイドが削げ、さらにお尻の穴のほうへ長くのびて、ピーマンのようなお尻になってきます。

20代と50代のヒップの差

ミワ:まさに、私のボディラインがたどっている道(涙)。

 

湯浅:でも、安心してください。自分の体に合った下着を正しくつけていれば、スタイルがよく見えるのはもちろん、ボディのエイジングを緩やかにすることができます。

 

ミワ:50代後半になった今からでも間に合いますか?

 

湯浅:もちろんです! サイズの合わない下着は不快なだけではなく体型をくずします。言いかえれば、合う下着をつける習慣は体型くずれをカバーしてくれるということです。合うサイズの下着を選び、脂肪をベストポジションにセットして下垂を軽減させることは、ブラジャーやガードルの本来の役割。しかも肉質が柔らかくなっている世代だからこそ、脂肪を下着の中へとハンドリングして、フェミニンなボディラインを整えることもできるんです。

 

私は30代半ば頃から下着について学び、それ以来、より体に合う下着選びと正しいつけ方を心がけています。特別運動をしていませんが、今でもボディラインのエイジングを遅らせることができているのもそのおかげ。科学的には実証されてはいませんが、ガードルに関しては特にはき続けた実感として、脂肪には形状記憶効果があるのではと思っています。

 

ミワさんも自分に合った正しい下着と出合えば、ボディラインは必ず変わります。それに下着は肌の一部です。着に気を遣うことは自分を慈しむこと。自分に合う下着を身につけると、きっと気分も上がりますよ。

記事が続きます

5年ぶりの試着で下着界の進化に驚く!

 

ミワは湯浅さんと一緒に都内の某百貨店の下着売り場へ。ショップスタッフの方に採寸をしてもらい、トップバスト90.9㎝、アンダーバスト79.5㎝と正しいサイズがわかりました。

ブラ:トリンプ フロラーレ バイ トリンプ 518 ¥8800~ ガードル:トリンプスピードシェイパー ロングガードル574¥7040

今回選んだのがこの2点。ブラ:トリンプ フロラーレ バイ トリンプ 518 ブラジャー¥8,800~「フロラーレのブラはお肌の色がくすんでくる大人世代の肌映えを考慮しています」(湯浅さん)。
ガードル:トリンプ スピードシェイパー 574 ロングガードル¥7,040「ヒップアップはもちろん、ウエスト、お腹、脚をシェイプしながら、伸縮性が高く肌触りのよさも魅力です」(湯浅さん)

 

湯浅:測定値のみの算出ですとミワさんはA80かB80なのですが、実際に合うのはF75、D80あたりだと思います。これがボディの奥深さで、本来あるべきポジションから流れてしまった隠れバストが存在するわけです。ですから、試着って大切なんですよね。5年前に買ったブラのサイズを覚えていますか?

 

ミワ:タンスの中を掘り出してみたらF75なのでサイズは変わってないみたいです。ちなみに通販で購入しているサイズはLLです。

 

湯浅:バストのボリューム感は変わっていないかもしれませんが、肉質や肌質が変わっている可能性があるので、今のご自身の体がイヤがらないブラを探しましょう!

 

ミワ:あの頃は「寄せて上げて」がいいと思っていましたが、今は苦しいのはイヤ。だからワイヤーありはちょっと…。ラクしてボディメイクができる下着が欲しいです。

 

湯浅:バストはバージスラインといわれる底辺の円周からくずれていきます。ですから、その円周ラインを守るワイヤーの役割はバストメイクには欠かせません。ワイヤー=痛い、締めつけが苦しいという時代は昔の話。今は逆にあるからこそ、心地よいワイヤーもありますよ。

 

ミワ:私が下着売り場から遠ざかっていた間に、ブラがそんなに進化していたとは!

 

湯浅:さっそく試着してみましょう。

 

ブラの形が変わればサイズもつけ心地もまったく違う!

 

ミワ:10着以上つけ比べてみて、ブラごとにこんなにつけ心地が違うことに驚きました。しかも、ブラの形によってサイズも違ってくる場合があるんですね。これは試着してみないと本当に合うブラってわかりません。

 

湯浅:そうなんです。ブラの形が変わればフィット感も変わるので試着は必須。更年期世代はお肌の水分量が減って生地の質感にも過敏になりがちですが、そんな悩みを軽減すべくお肌に優しい素材のブラも多いんですよ。

 

ミワ:そうなんですね。驚いたのは今のワイヤーの進化。ワイヤー入りなのに、今つけているノンワイヤーより軽くてラク。しかもバストも上がってきれいに見える! 久しぶりに下着姿の自分にワクワクしました(笑)。

 

湯浅:ミワさん、おきれいです。ワクワクした美ボディラインこそがミワさんの本当の姿なんですよ。最近はけているのを忘れるくらいラクで、アクセサリーのように自分を映えさせてくれる下着も増えています。活用しない手はないです。

 

ジャストフィットのガードルはショーツよりラクだった!

 

ミワ:ブラの試着は5年前が最後でしたが、ガードルをはいたのは30代前半の誰かの結婚式に出席したときが最後かも…。

 

湯浅:ガードルはお尻を上げるだけでなく、お腹をへこませて、脚を細く長く見せる効果もある、下半身メイクの救世主です。

 

ミワ:ガードルはショーツの上にはくんですよね? それも面倒くさい気がしていて。

 

湯浅:今のガードルはほとんどが直ばきです。長もちさせるためにおりものシートを併用するのがおすすめです。ガードルは一度はきなれると、ガードルをはかないよりラクに感じられるようになるし、ボディはきれいに見えるし、手放せなくなりますよ。ボディラインが変わってきたと悩んでいらっしゃるOurAge世代にぜひトライしてほしいです。

 

ミワ:ガードル=きつい、苦しいからこそ痩せて見えると思っていました。だから毎日はくなんて考えられません。

 

湯浅:それはサイズ選びが間違っているから。今のガードルは伸縮性が高くてソフトな素材なので、正しいサイズなら苦しく感じることはありません。ガードルを着用したときに、少しでも苦しいと感じたら必ずひとつ上のサイズを試してください。多くの方が無理をして「少し苦しい」感覚に目をつぶってしまうので、せっかくガードルを買ってもはかなくなってしまう人も少なくないんです。サイズが合っていれば、心地よく着られます。

 

ミワ:測っていただいた私のヒップサイズは92㎝、ウエストは75㎝。どのサイズを選べばいいですか?

 

湯浅:ガードルはウエスト表記なので76ですが、ひとつ上の82もはき比べてみましょう。

 

ミワ:76はちょっと締めつけ感が気になります。

 

湯浅:その場合は迷うことなく、ワンサイズ上の82を選んでください。

 

ミワ:82は締めつけ感がなくて、肌へのフィット感が気持ちいいです。苦しいどころかむしろ骨盤が支えられているように感じて、ショーツだけのときよりもラク! ガードルのイメージが変わりました。

 

湯浅:どこのブランドのガードルも進化しているので、ぜひ試着して選んでみてほしいです。

記事が続きます

ブラが変わるだけでバストトップが理想の位置に上がった!

ブラBefore→After

ミワ:いつものノンワイヤーブラとショーツをつけたビフォーの写真と、今の体に合ったブラとガードルを着用したボディラインの違いを客観的に見て驚きました! バストとヒップの位置が上がるだけで、ボディラインが若見えしますね。

 

湯浅:バストトップが理想の位置になり、自然な丸みもあります。胃のあたりに流れていた脂肪もバストに収まっているので、すっきりしました。

 

ミワ:えっ? それはお腹の脂肪だと思っていたんですが、バストの一部だったんですね(笑)。

 

湯浅:ヒップトップも高くなって、脚も細く長く見えますね。ミワさんはもともとヒップはそんなに下垂していないのですが、お尻がキュッと中央に集まって小尻になりましたよね。

 

ミワ:背中の段々になったはみ肉や腰肉もブラジャーとガードルに収まってすっきりして見えますね♡


ボディの黄金比を目指して、正しく下着をつけることも大事

ボディの黄金比

湯浅:たとえ自分に合ったブラやガードルでも、正しいつけ方をしないとその実力を発揮できません。ラの場合、スタイル美人に見えるバストのベストポジションはバストトップが二の腕の半分の位置です。ブラの土台=アンダーバストをしっかりと持ち上げて、バストトップをベストポジションに持ち上げたら、左右の乳首の幅は肩幅の半分になるようにバストを寄せます。

 

ミワ:ヒップのベストポジションは?

 

湯浅:ヒップトップが身長の半分になるところにセットすると若々しく見えます。

 

ミワ:進化したブラとガードルも、久しぶりの試着も新しい発見ばかりでした!

 

湯浅:しばらく試着をしていなかったら、ぜひお店で採寸をして、何枚も試着をしてお気に入りを見つけてください。体が変わるOurAge世代こそ自分に合う下着と出合えば、ボディメイク がどんどん楽しくなって自分のボディにときめきますよ。

 

 

トリンプ

 

イラスト資料『Beauty Body Protocol 大人のための下着の教科書』(湯浅美和子著/ブックマン社)より

 

撮影/藤澤由加 イラスト/二階堂ちはる 取材・文/山本美和

 

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