丁寧なお辞儀をするように体を前に倒してつける
「私がボディメイクをさせて頂く女性の多くは、ブラジャーを本来の位置より下につけています。これではせっかくのブラジャーの機能をいかすことができません。ブラジャーの機能をあますことなく活用するためにも、ブラジャーと体が一体化するように着用することが大切です。
ブラジャーのカップ内におさめるべきパーツはバストのふくらみ部分です。つけるときには丁寧なお辞儀をするイメ―ジで45度以上、上体を倒してみましょう。
胴体から床に向かって流れていくのがバストです。前かがみになることで胴体とバストの区分けがクリアになるので、カップに美しくバストをおさめることができます。
今、お持ちのブラジャーでもつけ方を変えるだけで、いつもとは違うバストラインになる可能性もあります。まずは鏡を見ながら練習してみましょう」(湯浅さん)
1.前かがみになってカップの中にバストを入れこむ
ブラジャーのワイヤーをバストの円周の底辺(バージスライン)に合わせるようにセットしてホックを止める。前かがみになり、手のひらをスプーンのように丸めて、そのカーブを利用して、「バストのつけ根」と「胴体」のエリアを分けながら、カップにバストを入れ込む。
【POINT】手のカーブをワイヤーのラインに合わせるように丸める。
2.バストをすくい上げるように上げてから寄せる

手のひらのスプーンのカーブを利用してバストを下からすくい上げるように持ち上げる。このとき、カップの下から肉もれをしていたら、再度手のひらですくって、カップの中に入れこむ。次に手のひらのスプーンの先端を丸めるようにして、指先でサイドに流れたお肉を寄せる。
【POINT】手のひらのカーブをしっかりと体に沿わせながら上げると、バストをキレイにすくい上げられる。
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3.カップサイドを押さえながらストラップを調整

もう片方の手でストラップのつけ根を持ち、カップ脇の肉が逃げないように押さえ込んだら、体をゆっくり起こす。このとき、ブラジャーがズレたり、カップ内からバストが逃げないように注意。体を起こしたらカップ内の手を抜き、ズレないようにカップサイドを押さえながら、もう片方の手でストラップを調整する。
【POINT】ストラップと肌の間に親指が1本入るくらいの長さに調整。このときにブラカップがズレてしまったら、もう一度前かがみになり、バストをカップに入れこむ。
4.床と土台が平行になっているかどうかを確認

ブラジャーの土台ベルトの後ろ側が上がったり、下がったりしないように、床と平行になっていることを確認したら完了!
「ブラジャーをつけたら、荷物を棚の高い場所におくように両腕を上げて上半身をひねってみましょう。これでブラジャーがズレないようなら、ブラジャーとあなたの体が一体化して、そのブラジャーが持つ補整機能が活躍します。はじめにきちんとブラジャーを着用できていれば、長時間つけていてもズレません。正しくブラジャーをつければ、裸のときよりも美しいバストラインに見えるのはもちろん、ノーブラよりもラクに感じられるはずですよ」
【教えてくれたのは】

アナウンサーとして活動するかたわら、インナー業界人でも難関という下着とボディメイク のプロ資格 NBFインティメイトアドバイザーを取得。正しい下着選びと個性を引き出す的確なアドバイスは定評があり、「一生、旬」をモットーに多くの女性たちをスタイル美人に導く。自身も更年期世代であるが、下着と丁寧に向き合うことでハッピーにエイジングを重ねている。YouTubeチャンネル「下着美容研究家 湯浅美和子の綺麗を更新」も好評。
イラスト資料『Beauty Body Protocol 大人のための下着の教科書』(湯浅美和子著/ブックマン社)より
撮影/藤澤由加 イラスト/二階堂ちはる 取材・文/山本美和