ブラジャーのバックの形状は、U字かV字なら背中の贅肉をすっきり見せる⁉
ブラジャーはバストの形を整えるものですが、選び方を誤ると体にストレスを与えてしまいます。
サイズが合っているはずなのにはみ肉ができるのはなぜ? という悩みも、ブラジャーの選び方次第で緩和できることも。
そのポイントのひとつがストラップから土台につながるバックの形状。
厚みのある背中の贅肉やサイドの肉もれをカバーして、スッキリ見せてくれるバックパターンがあるそうです。
「世代によって合うブラジャーが変わるのはバストの宿命。今の自分のボディに合うブラジャーに変換してみる探究心が、スタイル美人への近道です。
ブラジャーはその形状パターンや素材によって体にかかる圧力=『ブラ圧』が変わります。肉質が柔らかくなる40代、50代はブラ圧を受けやすく、たとえサイズの合うブラジャーをしていても、ブラ圧に脂肪が押されてはみ出しやすくなるのです。
土台の太さとバックの形状によって背中のはみ肉の有無は決まるので、この世代こそブラジャーのバックパターンに注目をして、試着の際にバックシルエットもぜひチェックしてください」(湯浅さん)
ブラジャー圧を背骨側に逃がして脂肪がはみ出しにくいU字バック&V字バック
↑「こちらはU字バック。ブラ圧がU字の中央へ向かうため、肉もれしにくいのです」
↑「こちらはV字バック。U字バック同様に肉もれしにくいバックパターンです」
↑「こちらはT字バック。ブラジャーの生地から体方向へ圧がかかり、柔らかい肉質だとブラジャーに押されて、ふちから脂肪が浮いてしまう可能性があります」
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肉質が柔らかくなった40代、50代はストラップ太めがおすすめ
↑「ストラップはバストを持ち上げる役割ではなく『添え木』的存在です。ブラジャーの土台部分でバストを持ち上げて、ストラップはそれをサポートするもの。
とはいえ、バストが下垂し始めるとストラップの負担も大きくなります。細いストラップよりも太めのストラップを選んだほうが、バストアップのサポート力も安定します。ストラップの伸縮性もチェックして、しなやかなタイプを選ぶとつけ心地もラクになります」
カップ裏の当て布がそげたバストを持ち上げる
↑「年齢を重ねるとバスト自体の力ではボリュームを支えられずに下垂し、バストが楕円形になり、上部がそげてきます。そんな下がったバストを、ブラ着用時に自然に持ち上げてくれるのがカップ裏の当て布です。
この当て布が広いタイプのものは、柔らかくなった肉質のバストを手のひらですくったようにナチュラルに持ち上げてくれます。また、サイドから下辺にかけてセットされた当て布なら、バストを上げるだけでなく、寄せる効果も期待できます」
↑「こちらのブラジャーは土台ベルトが2ブロックになっているのも特徴です。バストの脇流れを防ぎながら、肉もれ対策もしてくれます」
↑フロラーレFL122 ¥9,900/トリンプ *季節によりデザインが異なる場合があります
「脇流れしやすい柔らかバストになってきた世代は、このブラジャーのようにカップとストラップが一体化した、持ち出しストラップを選びましょう。サイドもすっきりとスリムに見え、ブラジャーの中にセットしたバストも安定します」
↑「上が裏から見たカップとストラップが一体化した持ち出しストラップ。下がカップにストラップを縫い込んだストラップです」
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つけ心地に安定感を求めるなら土台ベルトは太めが◎
「肉質が柔らかくなってくるとブラジャーの食い込みや肉もれが気になります。肉もれを防ぐには、太めで安定感もあり、しなやかな素材で脂肪を平たく整えてくれる土台ベルトや、ストラップも太めのタイプがおすすめです」
↑「このブラジャーは土台もストラップも幅広なうえ、縫い目のない加工によって肩や背中への食い込みを軽減しています」
つけてないみたいなブラ ¥3,190/Wing fufu ※「fufu(フフ)」は、ワコール×イオンの共同開発ブランドです
【POINT】
「ワイヤー、ストラップ、土台、カップ裏など、それぞれのパーツが繊細にアシストをして、優しい着用感と美しいボディメイク に貢献しています。ブラジャー選びはデザインももちろん大切です。でもそれ以上に肉質が柔らかくなってきているOurAge世代こそ、ディテールまでこだわってブラジャーを選べば、はみ肉知らずのすっきりとした上半身をメイクできます」
【教えてくれたのは】

アナウンサーとして活動するかたわら、インナー業界人でも難関という下着とボディメイク のプロ資格 NBFインティメイトアドバイザーを取得。正しい下着選びと個性を引き出す的確なアドバイスは定評があり、「一生、旬」をモットーに多くの女性たちをスタイル美人に導く。自身も更年期世代であるが、下着と丁寧に向き合うことでハッピーにエイジングを重ねている。YouTubeチャンネル「下着美容研究家 湯浅美和子の綺麗を更新」も好評。
撮影/藤澤由加 取材・文/山本美和