全く関係ない話ですが、子供の頃から近眼だったせいで、仕事以外ではずっと眼鏡で生活していました。
けれど4年ほど前「ハワイへ行ったらシュノーケリング!」なアイデアを思いついた時に、裸眼で水中眼鏡だと、薄ぼんやりな世界しか楽しめないことに気づき、「怖い、苦手」と思っていたコンタクトレンズにトライしてみることにしました。
すると額縁のようにフレームが切り取りっていた世界は消え去り、眼鏡フレームが耳に与えていた小さなストレス、眼鏡してマスクするとレンズが曇る問題はなくなり、なぜにもっと早く切り替えなかったかなあ・・なんて後悔を覚えたのですが。
今年も畑のお手伝いで“接ぎ木”をやらせてもらいました。
接ぎ木とは病気や害虫に強い苗になるよう、2つの違う苗を組み合わせること。
この日はきゅうりの苗を作るため、台木(だいぎ)となるかぼちゃの苗に穂木(ほぎ)となるきゅうりの苗を挿す、とてもデリケートなお手伝い。
うまくいけば商品になるけど、失敗したら・・・集中力フル使用で取り掛かります。
(一つ一つ手作業していくのがどうにも尊く大好きな作業です)
最初にかぼちゃの苗の双葉をスパっと落としてから
Y字になるよう縦に切り込みを入れ、そこに薄くスライスしたきゅうりの苗を差し込むべく削いで・・削いで・・削ぎたいのだけど・・・
「間違いなく去年よりも苗が見えにくいいいいいいい!」
「近くで確認しようとすると眉間にシワがああああああ!」
畑を始めて8年目となり、クワを振るう姿が様になってきたと喜ぶ一方で確実に重ねた、我が年齢!!!
この形に整えるまで、去年よりも時間がかかるようになってしまいました(涙)。
落ちた視力をサポートして欲しくて付けたコンタクトなのに、まさかこんなにも早く手先仕事が見えにくいと感じるようになるなんて・・。
そしていずれこんな日が来たならお友達に「ベッドでの本が読みづらくなっちゃって」と相談するイメージだったのに、まさかの「畑で継ぎ木作業がしにくくなっちゃって」になるなんて。
来年は“お手元眼鏡”持参で挑みたいと思います。
5日後、苗床を見に行くと無事しっかり苗同士はくっつき、双葉の間からわずかな芽が生えてきていました。
心配なニュースが日々耳に届く中、私にとってこの成長は小さな希望にも思え、今の状況が1日も早く収束することを心から願い、また再び穏やかな日々の中、大好きな人たちと美味しい食事を囲める日を待ちたいと思います。
そしてお知らせです!
ここ「畑からこんにちは」は畑での出来事を読んで楽しんで頂くための場所ですが、音や声でも楽しんでもらえるよう、畑時間をYouTubeで配信することになりました。
その名も「加藤紀子畑チャンネル」
クワが土を耕す音、その時々での出来事に一喜一憂する私と畑メイトさんの声など(文章にする時には気持ちを落ち着かせて書くから、普段隠しているところです)観てくださる方も一緒に畑にいるような、そんな番組に育てばいいなあ・・と思っています。
よろしければこちらもお楽しみいただけたら嬉しいです。
https://www.youtube.com/c/katonoriko
※4/4(土)18:00公開
加藤紀子
公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/
「加藤紀子のエスプリ カフェ プラス」 http://www.ellebeau.com/electore-journal/n_kato/