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花に合わせる北欧デザイン

新谷麻佐子

新谷麻佐子

あらたに・あさこ●イラストレーター&編集者。2014年にムーミンの作者トーベ・ヤンソンが暮らした島「クルーヴハル」に、友人でライターの内山さつきと1週間滞在したのをきっかけに、kukkameri(クッカメリ=フィンランド語で「花の海」の意) を結成。以後、フィンランドの小さな町や四季、暮らしと文化をテーマに取材を続けている。著書に『とっておきのフィンランド』(ダイヤモンド社)がある。http://kukkameri.com

1つあると便利な北欧デザインの花器

 

フィンランドを旅していていいなと思うことの1つは、ごくごく小さなカフェや若者が集まるピザ店のようなところでも、必ずと言っていいくらいテーブルに花が飾られていること。

といってもいかにも飾ってますよー!というような大層なものではなく、庭に咲いている花やどの家にもあるような観葉植物を1~2本挿しているだけ。器としてもジュースの空き瓶を使っていることも多いです。

だからこそ、日常空間に花を飾ることが文化として根付いているんだなあというのを感じるのでした。No flower, no life. ですね。

でも北欧好きな方なら、ワンポイント、北欧らしさを取り入れたいということもありますよね。その場合はシンプルながら個性がキラリと光る北欧デザインの花瓶を1つ持っているといいんです! それをフィンランドで教えてもらいました。

 

私は、イラストの仕事もしているので、旅をするときはいつも、いつかイラストに描きたいなと思うものを資料的にパシャパシャ写真を撮っています。

こちらのフラワーベースやピッチャーは、まさにイラストにしたいと思ったもの。

まず代表的なものがマリメッコのフラワーベース。スウェーデンのガラス作家、カリーナ・セス-アンダーソンさんがデザインしたという、こちらのぽってりとした花瓶は、描いてみると余計にわかるのですが、本当に完璧なフォルム。主張しすぎずすっと空間に馴染むのに、程よい存在感がある。まさに北欧らしいデザインです。

 

お部屋のポイントとなるような、もっとインパクトのある花器が好みという場合は、こちらのような柄物を取り入れてみてはいかがでしょう?

といってもこちらは花瓶として作られたものではなく、ピッチャーです。ムーミンマグでおなじみのアラビアの「フヴィラ」シリーズ。ヘルシンキのエスプラナーディにあるイッタラ・アラビア・ストアで見つけたディスプレイです。

 

マリメッコのカーテンやベッドカバーもそうですが、フィンランドの人たちは、柄の取り入れ方が本当に上手ですよね。フィンランドのレストランやカフェ、友人宅のインテリアを見て、真似してみたーーい!と思っても、カーテンのように面積の大きい柄物を部屋に置くのはなかなかハードルが高い。でも器だったら取り入れやすいですよね。

 

おうち時間の長い今だからこそ、身近なものを使って気軽に、北欧っぽさを取り入れたいときは北欧デザインの力を借りて、花のある暮らしを楽しみましょう!

 

新谷麻佐子さんの北欧旅連載

『今人気の田園ツーリズム。フィンランド、ラトビア、エストニアに行ってきました!』

 

 

 

 

 

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