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フィンランド発・からだと環境に優しいボディケア商品は、長い冬にこそおすすめ!

新谷麻佐子

新谷麻佐子

あらたに・あさこ●イラストレーター&編集者。2014年にムーミンの作者トーベ・ヤンソンが暮らした島「クルーヴハル」に、友人でライターの内山さつきと1週間滞在したのをきっかけに、kukkameri(クッカメリ=フィンランド語で「花の海」の意) を結成。以後、フィンランドの小さな町や四季、暮らしと文化をテーマに取材を続けている。著書に『とっておきのフィンランド』『フィンランドでかなえる100の夢』(ともにダイヤモンド社)がある。http://kukkameri.com

フィンランドのブランド「SEES(セース)」のボディケアアイテムは、香りもデザインも素敵♪

 

慌ただしく秋を過ごしていたら、あっという間に、ホリデーシーズンに突入。クリスマスのお菓子を焼いたり、飾りづけをしたりしておりました。写真のブーツ型オーナメントは手作り、リースはお店で買ったものです。部屋が明るくなるので、クリスマスが終わっても、欧米スタイルでまだしばらく飾っています。

新谷さん_北欧風オーナメント

 

インテリアの新入りは、北欧気分が高まるカレンダー。2023年は、フィンランドのイラストレーター、マッティ・ピックヤムサさんのカレンダーにしました。マッティさんが描く、フィンランドのカフェタイムのイラストが毎月楽しめます。

新谷さん_2023年フィンランドカレンダー

フィンランドのプロダクトなので、日本の祝日はわかりませんが(笑)、北欧ファンとしては、月や曜日がフィンランド語で書かれているのがうれしいです。神戸の北欧雑貨店「マルカ」 のオンラインショップで購入しました(品切れの場合はごめんなさい。でも他にも素敵なアイテムがありますよ!)。

 

 

フィンランドのプロダクトといえば、最近のお気に入りは、フィンランドのブランド「SEES(セース)」のボディケアアイテム。

新谷さん_SEES(セース)のボディケアアイテム

 

仕事で一日忙しく外出していたときや、家の中にいても、次にあれしなくちゃ!これしなくちゃ!と、頭の中がフル回転していた日に、「SEES」のハンドソープ(ティーツリー&ローズマリー)で手を洗うと、爽やかな香りがふわっとして、まるでフィンランドの森に帰ったような気分。好きな香りに包まれる幸せを感じるとともに、一瞬、ぱたっと時間が止まり、「おっと、落ち着かなくては!」と冷静にもなれるのです。

 

天然のエッセンシャルオイルを使用していて、化学物質を一切含みません。なので、体にも環境にも優しい。ただ、そういったナチュラル系の製品は、泡立ちが悪いなど使いにくい印象もあるのですが、「SEES」はシャンプーもしっかりと泡立つので、気持ちよく使えます。私の髪の毛は年齢的にパサパサしがちなんですが、翌日しっとりとした仕上がりになります。

 

また見た目にもおしゃれなのがうれしい。日本の商品だと生活感が出てしまいがちですが、さすがデザイン大国フィンランド。シンプルなデザインが秀逸です。いつものバスルームがスタイリッシュな空間に。

 

実は、先日「SEES」の創業者のエリサ・コイヴマーさんが来日していて、少しですがお会いすることができました。エリサさんに、商品誕生の秘密についてお聞きしました。

新谷さん_Sanna Lehto

 

エリサ「夫の仕事で日本で5年暮らしたのち、フィンランドに帰国しました。フィンランドに帰ってみると、安心して使えるデイリープロダクトがないことに気づいたんです。小さな子どもを3人抱えていた私にとって、天然由来の成分で、体に優しいもの、人工着色料や香料、保存料などの化学物質を使用せず、土に還る材料を使っていることは、譲れない条件でした。

 

もしそのような商品を見つけられたとしても、フィンランドで作られたものではなく、他の国で作られているものだったり、フィンランド製だったとしても成分の安全性や出処が保証されていないものだったり、そして好みのデザインではなかったり。それならば、自分で作ろうと思い立ち、リサーチからはじめました」

 

エリサさんの話を聞いていて思い出したのが、フィンランドを取材していたときのこと。フィンランドの人たちにとって、起業をすることは特別なことではなく、やりたいと思ったらやる、ただそれだけということなのです。

 

エリサさんの場合も、彼女自身が何よりほしいという思いから即行動。日本から帰国後まもなくリサーチを開始、1年かけて製品開発。2020年5月にフィンランド国内で発売されたそうです。その後も随時、新商品が加わっています。

新谷さん連載_Sanna Lehto

 

エリサ「まず好みのエッセンシャルオイルがほしかったんです。好きな香りに包まれたら、毎日の暮らしがちょっぴり素敵になりますよね。手を洗うのは、1日のうちのほんのちょっとの時間ですが、そこに好きな香りがあるだけで愛おしい瞬間になります。それって特別なことではなくて、自分の意志で選ぶことができるのです」

 

毎日のほんのちょっとの時間を大切にするというのは、まさに5年連続、世界幸福度ランキング1位のフィンランドらしいと感じました。そして特に興味深かったのが、ビネガーをベースにしたテキスタイルケア製品の話でした。

新谷さん_Sanna Lehto

 

エリサ「ランドリー洗剤を開発する際、フィンランドではかつてどのような材料が使われていたのかを調べました。そのうちの1つがビネガーでした。まずそこに立ち戻ることにしました。

 

もしかしたら、日本の皆さんにはあまりなじみがないかもしれませんが、フィンランドでは、ビネガーはとてもポピュラー。柔軟剤の代わりになるので、生地がごわごわにならず、ふんわりと仕上がり、色落ちも防ぎます。洗いたてはビネガー独特の香りがありますが、天然素材なので乾くころにはビネガーの香りはなくなり、エッセンシャルオイルの香りだけが残ります」

 

環境のためにというと、ちょっと重たいような、義務感のようなものもわいてきますが、仕上がりがいいなど実用性があり、好きな香りだったら、無理なく使えますよね。私もぜひ使ってみたいです。

 

まずは最も出番が多いハンドソープから使ってみてはいかがでしょう。ハンドソープは来客の時に人の目に触れるものなので、見た目にも美しいデザイン、お客様が使ったときに「まあ、いい香り!」なんて反応があったらうれしいですよね。

 

ランドリービネガー以外にも、ソファやベッドなど、洗濯機で洗うのが難しいファブリック向けのテキスタイルスプレーもあります。どのアイテムも、香りはいくつか種類があって選べるので、ぜひ以下のサイトでチェックしてみてください。

 

SEES公式サイト
SEES取扱店「doinel(ドワネル)」

 

新谷麻佐子さんの北欧旅連載

『今人気の田園ツーリズム。フィンランド、ラトビア、エストニアに行ってきました!』

 

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