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【長持ちアイテム】30年着たジョンスメドレーのタートルニットは究極のコスパトップス

マドレーヌ

マドレーヌ

定年女子。主に雑誌「LEE」、サイト「OurAge」などで38年間、会社員編集者を続け2021年春に定年。現在はサイト「OurAge」とムック「MyAge」で週3ワーク中。冷え性で365日ソックス着用。アイスクリームは25年以上食べていません。趣味はガーデニング、サッカー観戦、筋膜リリース、コロナ禍にはじめたジョギング。若い頃はパリかぶれで、ペンネームはフランスの絵本の主人公から。

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1989年に買ったジョンスメドレーのタートル

こちら、ジョンスメドレーのタートルニットです。

1989年に買ったジョンスメドレーのタートル

 

ジョンスメドレーはご存じの方も多いと思いますが、1784年創業のイギリスの老舗ニットメーカー。とくに上質なメリノウールを使用したファインゲージ(ごく細かい編み目)の、しなやかで光沢感がある着心地のいいニットに定評がありますよね。

 

実はこのタートルニット、私が30年間、愛用したものです。

2019年秋の衣替えで出してみたら、肩の部分がほつれていることに気づきました。近所の頼りになるクリーニング屋さんに相談したところ、ニット修理の職人さんにつないでくれ、直してもらうことができました。どこがほつれたのか見分けがつかないほど完璧に直していただいたのですが、着てみたら、今度は裾がほつれてきました。

クリーニング屋さんと「もう寿命かな。あきらめたほうがいいかもしれないですね」と話しながら、よくよく見ると

「たぶんこれは、私が最初に買ったジョンスメドレーのニットだ!」

と気づきました。

この金地に鳥が描かれたマークと40というサイズ表記が懐かしい(今のサイズ展開はS M表記ですね)。取り扱い表示もほつれてきていました。

なぜ買った年を覚えていたかといいますと、1989年にデザイナーのマーガレット・ハウエルさんの取材とおしゃれスナップで初めてのロンドン出張に。その撮影の合間を縫って、百貨店のハロッズに駆け込んで急いでジョンスメドレーのニットを買ったことが印象深かったからだと思います。当時は、まだ日本にジョンスメドレーの店舗はなく、ブランドの存在も、アングローバルショップやマーガレット・ハウエルの製品情報から見知っていただけ。老舗メーカー好きの私にとっては当然ながら憧れの存在で、たぶん(デタックス手続きをすれば)ロンドンのほうが日本で買うより安かったのだと思います(最近の事情は知りません)。

 

ということで、私は

このタートルを1989-2019年の30年間、愛用したんですね~。

 

ベーシックなネイビーなので、たぶん毎年着て、少なくとも30回以上クリーニングに出していると思われます。肩は修理したので裾のほつれ以外、傷みも見つからないし、毛玉もいっさいないのですが、明るいところでよ~く見ると、新品に比べ表面のつややかさに欠けるかもしれません。

それでも私からすると、見るからに肌なじみがよさそうで、どれだけ頼りにしてきたかが思い起こされる1枚です。

(左)タートルのリブは30年着てもよれませんでした。(右)アームホールは細やかな“目立て”がされた美しい仕上がり。

 

良いと思ったものへの愛着が強すぎて後生大事に使い続け、だめになっても捨てられないクセが発動。着ることはないけれど、たたんでしまってあったものです…。

 

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ジョンスメドレーほどコスパのいいトップスはない!?

さて、1989年に買ったこのタートルをすっかり気に入った私は、その後も日本でスメドレーのニットを時々購入するように。
形はクルーネックやカーディガンも少々持っていますが、基本はタートルです。

 

というのも、定年で週3ワークになる前は、10月の途中から4月の途中までほぼ半年間、私のトップスの約7~8割が

スメトル(スメドレーのタートルを今風に短縮してみました。私以外、使う機会がありませんね、はい)だったんです。

 

寒がりで極力首を覆いたい私にとってスメトルは理想的な作り。
タートルネック部分のリブの締め付けがほどよくて、ずるずる落ちてこず、いつでも快適に首に沿ってくれます。先ほども書きましたが、長年着込んでもリブはだめになっていません。

 

またファインゲージなのでもこもこせず、重ね着にも最適。上にジャケットを着ればきちんと見えるし、真冬の寒い時期には、ざっくりしたカーディガンを重ねて出掛け、室内ではカーディガンの脱ぎ着で温度調節ができる、と対応力も抜群。

 

シルエットは時々アップデイトされ、毎年新色が出ます。好きな茶系を見つけたら買い足して、ボトムやジャケットとの茶系コーデを考えるのも楽しかった…。(いや、完全な自己満足です、はい。)

 

さて、ここからが本題です。

何度か仕事仲間に「それスメドレー? よく着ているけれど、高くない?」と聞かれたことが。
いやいや、メリノウールとしては少々高めかもしれませんが、高級カシミアなどに比べれば手の届く範囲。

 

それに、この長持ちっぷりをご存じでしょうか!?

 

週に5色着ていたとしても、その年に買ったわけではなく30年間少しずつ買い足したもの。

さらに、この30有余年で着られなくなったのが、たった1枚だけというのがすごい。
購入価格が当時3万円として(たぶん2万円程度だった気がしますが、仮定として)、30(年)で割ると、1年1000円。

 

これは究極のコスパニット!?

 

たとえば春夏の襟付きコットンシャツなどは価格は15,000円だとしても、2年でよれよれになるので、1年換算で7,500円ですものね。(比べるんかい!?)

 

やはりスメトルは、おしゃれ度とお得感を兼ね備えた私の中の最強トップスと思えてくるのでした。

 

さて、今回気になって織りネームのデザインの変化をチェックしてみましたよ。
タートルは撮影しにくいので、クルーネックやカーディガンで撮影しました。

(左上)昔の鳥のマーク。シーアイランドコットンと書かれています。
(右上)こちらもコットン製品。MADE IN ENGLANDではなく GREAT BRITAINですね。
(中)シンプルなロゴで2枚重ね。
(左下)柔らかなロゴが淡いベージュで表現されています。
(右下)こちらが最近のもの。

 

ということで、今回の「定年女子あるある(かもしれない)川柳」は。

今買って 90代も スメトルだ!

 

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