実家を片づけていたら、昭和の懐かしいものが出てくる、出てくる!
以前は古臭くて見向きもしなかったものたちが、今、一周回って、かわいく感じられるではありませんか!?
いや、50年以上たっているので、一周なのか、二周なのか三周なのかわかりませんが…。
両親の物持ちのよさを確実に引き継いでいる自分を反省しつつ…、改めて昭和のデザインの魅力を再発見しましたよ。
昭和にプードルが大流行していたことが裏付けられるマグカップ
こちらは私が小学校から高校卒業まで毎朝使っていたマグカップ。
三面に分かれてマルチーズ、テリア、そして腹出し(?)カットのプードルが描かれています。それぞれなぜか鳥が背中に乗っていますね。
いやあ、昭和、特に1960~70年代頃はプードルとマルチーズが流行っていましたよね~。我が家は父の転勤があるので、転居先で飼えないかもしれないから鳥以外のペットはダメと親に言われていて犬を飼うのはあきらめていました。それでもプードルは当時の小学生女子にとっておしゃれでかわいいものの象徴で、私もご多分に漏れずプードルの絵をたくさん描いた覚えがあります。あの頃のプードルのお腹や脚、しっぽの一部だけ毛を短くカットしたスタイル、懐かしいですね~。
大学進学で私が実家を離れてから、どうも親は電子レンジで牛乳をあたためるのにこのマグカップをがんがん使ったようで、金の縁取りや、テリアの絵の地色がはげています。消えた地色が何色だったか思い出せず妹にメールで聞いたら、その部分は赤だったと証言。ちなみに妹のマグは、オレンジ2面に深緑1面だそうです。写真も送ってくれました。妹も自分の使っていたマグを持って帰っていましたよ。
送られてきた写真を見ると、妹が「深緑」と言っているのは私のマグの「カーキ」と同じ色。そうか! そういえばカーキ色という呼び名というか色の分類は80年代頃から使いだした気がします。学生時代はグリーン系では、緑、黄緑、深緑しかなかったかもです。今はグリーン系だけでもその3色に加えカーキやミントグリーン、モスグリーンなど、一般的に使う色分類が増えていることにも気づきましたよ。
もうひとつおまけですが、現在私はカーキ色が大好きでカーキの服やナイロンバッグをつい重ね買いしてしまいます。久しぶりにこのマグカップを見て、カーキ好きはこの大好きだったマグカップからの刷り込み(!)だったのかもしれない、と思い至った次第です。
だいたいの家にあったレース編みのコースター
ひゃー、ラブリ~!
レース編みのコースターは、色展開もノスタルジックな印象です。
レース編みといえば、大きいものではテーブルセンターやピアノカバーもお友達の家でよく見ましたね~。
コロナ以降、自宅に来る工事や打ち合わせの方にお茶を出す際には、ペットボトルをそれぞれ1本渡すようになりましたが、昭和時代は、ジュースも必ずグラスに移して、コースターを敷いて出していましたね~。ていねいな時代でした、はい。
カットワーク刺繍のブラウスやハンカチを普段使い
ラブリーの流れで、次はカットワーク刺繍です。
母のワードローブに、何枚もあったカットワーク刺繍のブラウスの1枚です。小さなボタンも花模様にカットされていていましたよ。
こちらは、母が愛用していたスワトウハンカチ。
私は、スワトウの真っ白なハンカチをいただくと、汚すのが怖くてつい冠婚葬祭用に取っておいてしまうのですが、母は10枚以上使い込んでいました。そのほうがずっといいですね。はい。
番外編1.山本海苔店の缶ケースの美しい柄
こちらの缶は、食器棚の下段から出てきました。割り箸入れに使っていたために捨てられずに残っていたと思われます。
母が好きだった山本海苔店の海苔が入っていた缶ケースです。3帖と書いてあるので、全形30枚が半分に畳まれて入っていたのでしょうか。または、半裁で60枚なのかな?
たまたまこの原稿を書いているときに俳優の山本陽子さんが亡くなられて、報道で山本陽子さんが山本海苔店の「梅の花」というオレンジ色の筒型缶ケースを持つ広告写真を何度も目にしました。サイトを見ると、山本海苔店に今もその筒形缶ケースはありますが、こういった四角い缶ケースは業務用以外ではないようでした。
我が家にあったこの箱型の缶、ふたの模様が、着物や和食器の柄のようでもあり、ちょっとマチスの切り絵風(そういえばマチスの切り絵も海藻がモチーフのひとつでした!)のモダン要素も入っていて…絶妙なおしゃれ感に心惹かれましたよ。缶の裏には「登録商標 梅」という刻印がありました。
番外編2.懐かしくて恥ずかしい!? 派手な柄のバスタオル
見たとたんに懐かしさと同時に恥ずかしさを感じたのが、このバスタオル。
巨大サイズで、子供のころ、海水浴で砂浜に敷いた覚えがあります。
SUN DIAL、日時計ですね。中央は星座で、下は原始の人類が太陽の影で時間を判断した様子でしょうか。
今ではちょっと考えられないストーリー性が込められたイラストですが、まあなにしろ色も柄も派手です。
一応言い訳しますと、けして両親が派手好きだったわけではなく、たぶんなにかのおまけでもらったのではないかと当時から認識しておりました。しかし両親がなぜこのバスタオルを捨てずに取っておいたのかは、謎です…。
そんなこんなで、実家から、あれやこれや家に持って帰ってきてしまいました…。
ということで今回の「定年女子あるある(かもしれない)川柳」は。
ガラクタを 集めて眺め 日が暮れる
《昭和シリーズ》
◆実家にあったバスケット型「お裁縫箱」は、昭和の玉手箱でした
◆【1960年代】あなたも「シェー」のポーズで写真を撮りましたか?
《長持ちシリーズ》
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