春を迎えた畑では小松菜や青梗菜、ルッコラなどから菜花が芽吹き、蕾を収穫する私、咲いた花の蜜を吸うハチ達の訪れで一気に賑やかになりました!
なんて、いかにも菜花を心待ちにしていたかのような書きようですが、温かな気温を待っていた野菜達がグンと成長し、あっという間にトウが立ち、気づけば菜花があちこちに。
蕾から15センチくらい下の茎をポキッと折って収穫、茹でてホタルイカと酢味噌で合わせたり、豚バラ肉を巻いて蒸したり、葉とはまた別の味わい方を楽しみました。
さて、2022年4月にアップされた「春の畑で大根の種を」の記事、覚えてらっしゃいますか?
大根の菜花が終わった後に出来るサヤの中の種を蒔いてみたらどうなるのか、疑問と興味を抱いたということを綴りました。
その日はサヤを齧って、やっぱり大根の味がすることを体験したことで満足し、残りのサヤは「いつか蒔く日は来るのだろうか?」と思いながらも、玄関前で干して乾燥させた後、袋に入れて保管すること、2年。
(あまりに可愛くてその時撮った、大根の花とサヤ)
「まだ持ってたの!」
畑メイトさんも存在を忘れてしまうほど、存分に時間が経った3月の終わり、地温も上がり、種蒔きシーズン到来!と、あの時持ち帰った姿のまま畑に。
サヤを振ると中から「カラカラ」乾いた音がして、間違いなく種があることのワクワク、そしてサヤの状態ではどれもが緑色で分からなかったけれど、青首大根や紅心大根など種類によって、花もサヤにも違いがあることに気付かされました。
どんなふうに入っているのか、サヤを割ってみると・・
それはまるでマメ科植物と同じ配列&間隔!
豆のような種・・、そっか豆も種か・・ん?話はなんだっけ?あ、大根か!
そう、これまで長く種まきとは、お店で購入してきたものを袋から出して蒔くという行為でしかなかったので、この姿と形が知れただけで、嬉しい知識の収穫!
とはいえ取り出して眺めてしまったらまた土に・・となるのが育ての母、もしくは食いしん坊の性、育つかどうか、経験として蒔いてみる事に。
すると、1ヶ月後にはここまでの成長が!
蒔いた直後に降った雨のおかげか、ふかふかに耕した土のおかげか、はたまたそもそもの種の力なのか、発芽が確認できた時には思わず「やった〜!」の声をあげてしまいました。
自分で種を取る自家採種においては国のルールがあったり、プロの方の知識に及ぶわけでもないけれど、この小さなトライが育てた野菜の次なる命を、受け取ったり見届けられるという喜びに直接触れられるのは、生産者の喜びであり幸せであり。
「食べられたらいいな」より「元気に育つ姿が見たいから!」な気持ちで、日々の成長を味わおうと思います!
加藤紀子
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