前回ここに書いた、海外でトップとして活躍する12人のバレエダンサーによるガラ公演「Ballet the New Classic」の記事ですが、偶然にも公演をプロデュースしたKバレエカンパニーのプリンシパルである堀内將平くんが読んでくださって「こんな素敵に書いてくださってありがとうございます」というLINEをくれました。
井上ユミコさん撮影の堀内將平くんです。
「Ballet the New Classic」の鑑賞会に駆け付けたサロンメンバーと。
將平君から「色々お話を聞かせて頂きたいので是非サロンの皆様との会をお願いします」と。そこで11月初旬に我がアパートのガーデンでバーベキューパーティーを開くことにしました。バレエ公演を將平くんと共同主催したカメラマンの井上ユミコさんもご一緒です。
井上ユミコさんは、広告・ファッションを中心に活躍するカメラマン。ライフワークとしてダンサーの写真を撮り続け、「Ballet the New Classic」を堀内將平くんとともに主催しました。
バーベキューの主役はもちろん、我が家の定番、厚さ3.5 センチのU.S.ビーフを考えていますが、魚介は食べでも肉は食べないペスカタリアンの將平くんのために魚も用意します。
11月の初めなら、この暑さにも完全にオサラバし、バーベキューに最適な季節になっているかなあ〜。
我が家自慢の厚切りバーベキューステーキ!
私のサロンは昨年、一昨年の夏と続けて、パリオペラ座バレエ団を始めとする世界トップダンサーのガラ公演を観ました。今回の將平くん主催の公演もガラでしたので、鑑賞した皆さんはそれぞれ色々な意見があると思います。舞台をみて、自分が感じたことを演者に直接伝えられる機会なんて滅多にあるものではありません。メンバーの皆さんも11月を楽しみにされていると思います。
迎えるお二人はバレエダンサー、カメラマンとそれぞれの業界で注目の30代若手です。
本当に楽しみで仕方がありません。
ただ、若いから良いわけではないことを痛感されられた経験もあります。
少し前、私達ヴォーカルグループ「The Fujiyama Sisters(ザ フジヤマ シスターズ)」がZ世代と組んだ企画がありました。Z世代の未知の感性が私たちに新しい刺激を与えてくれると考えたからです。でも結果は、残念ながらお互いにとって満足いくものにはなりませんでした。今考えると、彼らは自分たちの感性を信じるあまり、他者の気持ちを汲み取ったりアドバイスを受け入れる余地がなかったのかもしれません。私たちの思いも強かったので最後まで折り合えず、結局、その企画は知り合いのプロに依頼しなおすという結果になりました。
Kバレエカンパニーの堀内將平くんは、10代でルーマニアにバレエ留学しています。アジア人への偏見の強い東欧で精神的にも大変だったと思いますが、その苦労が人間的な成長にきちんと繋がっているのでしょう。踊り手だけではなくプロデューサーという広い視点からバレエを見るという感性も持ち合わせ、それが私たちに会った時に「聞く力」「相手へのリスペクト」を感じさせるのです。年齢を重ねていくと持って生まれた才能と共に、学ぶ力を持っている人が伸びていくのだと理解できます。ときにはそんなの全く関係ない天才もいるかもしれませんが、ごくごく稀な話です。
今、そんな素敵な若者にコンタクト出来る幸せを感じます。
感じると同時に若者にも何かを感じてもらえる自分でいたい。そのための努力をしなくてはと痛感します。
「素敵に世代が交わる」
「お互いがお互いをリスペクト」
そんな関係をこれから育てていければと願っている今日この頃です。
左は鹿児島から参加して下さった旧島津久光公の別邸「重富荘」オーナーの清川良子さん。2人はすっかりバレエ気分です!