2017年11月から連載が始まりました、この「輝く人の言葉選び」。今回で最後となります。全20回大変お世話になりました。
50代半ばも過ぎた今、日増しに思うことは、せっかく日本に生まれて、美しい日本語で育ったのですから、エネルギーレベルの高い言葉を上手に使いたいということです。
人生も中盤に差し掛かると、人間としての幅の広さ、豊かさ、心のゆとりが増えてきます。
それは遊びを通じで培われるものが多いように思います。
快適に過ごすには、日頃使う言葉にも人生にも、ハンドルの遊びのように、ユーモアを持たせましょう。
それには言葉を交わす親友探しも大切で(新友・心友・真友など、さまざまな表現がありますが)、互いに気心が一致する仲間同士が語り合って歩み、自分が納得できる人と心豊かに過ごす時間の総量が、幸せに比例するように思います。
ポジティブな人寄せをするには少しの勇気があれば可能で、
1 長時間いても疲れない自然体(居心地がいい)
2 退屈しない(世話好きで気持ちのいいタイプに、まずは自分がなる!)
3 ベクトルの方向が同じであること(波長が合い、同じ香りを持つ)
4 度量が広く、人の話をちゃんと最後まで聞ける(いるようで、なかなかいません)
5 相手との違いを認められ、謙虚で暖かい人柄(他人である、というわきまえがあること)
飛び交うポジティブな言葉に、その場のムードもアガるでしょう。
逆に、ネガティブな環境に陥りたいのなら、これはもっと簡単で
1 どよよんず(愚痴ばかり)
2 自己陶酔話のオンパレード(自慢の連続)
3 いつもスピ系の話ばかりで自己逃避している(自分探しの過ぎる人)
4 損得勘定アリアリで打算的(嫌な、感じ)
などは、結果、たちまち嫌われてしまいます。
まずは自己紹介ならぬ他己紹介で相手のよいところを見つけ、褒めることから始めましょう。
これがはじめは案外難しいのですが、場数を踏んで、学びと遊びは掛け算だと思えばクリアできます。
しかし、これには注意点もあります。
お世辞やごますりではなく、相手の魅力を皆に伝える。
本人が気付いてなさそうなマイナス面や、逆に自覚しているけれど言って欲しくないことなどは公言しないこと。親しき仲にも礼儀ありで、触れないことがルールです。
これはよく多くの女性が間違う場面です。後になって、良かれと思って、などはありませんのでご注意を。悪気が無いのが一番悪いです。
逆に謙遜している部分などは、代わりに言ってあげると気が利くと喜ばれます。
ハリのある言葉で、晴れやかに、食、旅、遊び、文化など、互いにエキスになる。
知的な会話を交わしながら、知識よりも知恵を、情報よりも生活技術を体得するのです。
失敗しても、今日までのことは明日の準備で、悪い過去は振り返らない習慣をつけること。
素敵な人はご馳走です。肩の力を抜いて、もっと人生を面白がり、生き抜いていきましょう。
私たちは2年にわたるコロナという大変な経験をしました。今は皆、同じようにくたびれているのですから、これからの時代は休み休み、心の豊かさを味わえるタイム・リッチな女性になる方が賢明でしょう。
今後の長い人生を、ゆっくりと歩んで行きましょう。
いつか
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