こんにちは、ギリコです!
今日は先日開催された「もっと身軽に!もっと幸せに!毎日を笑顔にする『片づけ』」セミナーの様子を報告します。
講師は整理収納アドバイザーの井田典子さん。
NHKの朝の情報番組「あさイチ」に〝スーパー主婦〟として何度も登場なさった方なので、お名前とお顔に見覚えのある読者も多いのでは。
ご本もたくさん出されているんですよ。
最新刊がこちら↓『人生を肯定できる片づけ』
今年亡くなられたお父様の相続で経験したことやご長女との対談なども収録されています。
会場に着くとさっそくアルバムやファイルなどの展示準備をする井田さん。
これらは井田さんがどういう風に大量にあった家族写真を選別し、雑誌の切り抜きや光熱費の領収書などを整理保管しているかなどの実例としてご自宅から持ってきてくれたのです。
たとえば下の写真の中央にあるのは雑誌などに掲載されていたレシピを入れたファイル。
「野菜」「豚肉」「魚」というように素材別にファイリングされています。
「中華」「和食」「フレンチ」と料理のジャンルでファイリングしてきたギリコは(確かに素材別のほうが献立が立てやすい……)とさっそく感心。
しかも「つくってみておいしかったものだけを入れます。そしてつくる頻度が減ってきたら処分」という井田さんの言葉をきいて、さらに感心。
確かに我が家も年齢とともに味覚や好みが変わってきて「フレンチ」なんてもう作らなくなってきたのにファイルの中身はそのままです。
さっそく井田さんを見習って整理せねば。
下の写真手前の蛇腹のファイルには、光熱費の領収書や保険証書などが入れられています。
「電気・ガス・水道の領収書は、1年分のみ保管。保険証書は更新のタイミングで、前年のものと差し替えます。
もちろん約款や外封筒は処分。証書のみを保管すればスペースも取りません。
光熱費の領収書は新しいものがきたら前月のものと入れ替えます」
この方法であれば蛇腹ファイルのお腹がパンパンに膨らむことはありませんね。
そして何よりも素晴らしいのは何がどこに収まっているのか一目瞭然!ということ。
しかもこのファイル、かれこれ20年以上使っているそう。
「100円ショップなどに行けば蛇腹のファイルを売っていますから、ぜひ自分の使いやすいものを用意してみてください」
ほかにも
・お子さんたちが小さかったときにくれた手紙や絵
・年賀状
・服や靴
などをどういう風に整理、保管しているのか手にとって見ることができます。
続々と到着した参加者のみなさんも「何がどこに入っているのかすぐわかります」「これならあれはどこだっけ、とモノを探すのに手間取りませんね」と感心しきり。
さぁ、セミナーが始まりましたよ。
まず井田さんにとって片づけとは何か、そして片づけがどう心にも影響してくるのかなどがご自身の体験から語られます。
井田さんが〝片づけは心も整えてくれる〟ことに気付いたきっかけは長男。
すくすく育っていた長男があることをきっかけに高校生のときに荒れてしまったのだそうです。
会話もなく、どこで何をしているのかわからない息子の帰りを片づけをしたり家計簿をつけたりしながら、悶々と待ち続けていたある夜……
「引き出し一つを片づけると心がふっとラクになる気がしたんです、モノを整理すると心も整理できるような気がしました。
子育ては人間が相手。
当たり前ですが人の気持ちは思うようにコントロールできないけれどモノの整理、家事の時間やお金の使い方は自分の思うようにできますよね。
最初はお財布の中、引き出しひとつといった小さなスペースを片づけるのでいいんです、小さなことでないと続けることは難しいですから。
片づけをしてすっきり整った空間を目にすると、達成感や自己肯定感にもつながってきますよ」
心強い井田さんの言葉に深くうなづく参加者のみなさん。
「私が片づけを依頼されたお宅に伺うと依頼者と一緒に行うのが〝だわへし〟です」
〝だわへし〟とは
だす
(ひとつのジャンルをすべて出して目で確認してみる。収納されたままだと全体量が把握できないため)
わける
(種類ごとに分けて、自分の持ちグセに気づく)
へらす
(「捨てる」とは考えずこれからの暮らしに必要なものを「選ぶ」)
しまう
(出しやすく、しまいやすく。〝キンコンカン〟(近くに・コンパクトに・簡単に)で)
のこと。
賞味期限の切れた食品のストック、コンビニなどでついついもらってきてしまう割り箸やプラスチックのスプーン、あちこちの引き出しから出てくるたくさんのボールペン、もう何年も袖を通していない服の山……
一旦全部出してみることで「ひえー、こんなにたくさんある!」と確認できるのです。
ここで〝だわへし〟の結果、すっきりと整ったいくつかの実例写真がスクリーンに投影されると
参加者からどよめきが。
他人の家のこととはいえ、整然と片づいたこの引き出しを見るだけでこちらまで気分がよくなってきます。
「〝だわへし〟でモノの定数(枠)と定位置を決め、あらたに収納家具や収納用品を買い足すことはしません。
なぜならしまう場所が増えればそれだけモノも増えてしまうからです」
確かにそうかも……。
とそこでもうひとつ整理術のポイントが登場。
それは〝しあわせ整理術〟。
しまえるだけを
あけやすく
わかりやすく
せいけつに
だわへし
しあわせ
両方ともとても覚えやすいですよね。
セミナーではモノの整理だけではなく、お金や時間の整理についても話が及びました。
まず大事なのは時間もお金も今どう使っているのかを一旦〝見える化〟すること。
「時間は1日24時間という枠が、お金にも収入という枠があります。
それを今はどう使っているのか把握し、次にどういう生活を送りたいのかイメージする。
そのためには現在の枠内のどこをどうすればいいのか考えてみるのです。
家計の枠を把握し予算を立てる……だから家計簿が大事なんです」
たとえば子どもがいれば学費、家を持っていればメンテナンス(外壁塗装など)、車を持っていれば車検といったように必ず出ていくお金の枠があります。
一方で夏休みの家族旅行といったレジャー費、古くなってきた家電の買い替えなどその年ごとに夫婦や家族で相談して枠(予算)を設定できるものもあります。
それぞれの枠(定数)におさまるよう整えるとは、まさにモノの片づけと同じ。
ほかにも片づけに関することにとどまらず、今春お父様を亡くし相続を経験した井田さんならではの提案もありましたよ。
それは「カプセルシート」↓
自分に万が一のことがあったとき、残った家族が困らないよう必要な情報、
資産、各種保険、各種パスワード、臓器提供意思、希望するお別れの形式などを記入しておくシートです。
「エンディングノートを一冊書き上げるのはけっこう大変な作業ですが、シートであればとりかかりやすいですよね。
家族にもこういうシートを書いてあることを知らせ毎年一度更新します、私は自分の誕生日に更新しています」
これはいわゆる〝情報の整理(片づけ)〟といったところでしょうか。
セミナーでは上の写真のシートを参加者に配布しましたが、手持ちのノートに箇条書きに記入しておくだけでもいざというとき役立つと思うので、ぜひみなさんもやってみてください。
このように盛りだくさんの内容となった今回のセミナー。
セミナー終了後、あらためて展示物を手にとったり質問したり
記念に一緒に写真撮影をしたり。
「片づけのモチベーションがおちてきたら今日撮った写真を見て、喝を入れてくださいね」
と言いながら張り切ってシャッターを押したギリコです。
参加者からは
「片づけの極意だけではなく元気ももらえたセミナーでした。来てよかったです」
「スーパー主婦井田さんのファンで本も持っているので、今日はご本人にお会いできて本当に感激しました」
「井田さんのお人柄が素敵でした。ぜひセミナー第2弾を開催してほしいです」
「家に帰ったらすぐにでも片づけをしたくなりました。
まずは書類の整理からとりかかります!」
など大満足の声がたくさん寄せられました。
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テーマは月替わりで、メイクやダイエットエクササイズ、小顔マッサージなどOurAge世代の関心の高いテーマばかり。
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撮影/中澤真央