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【ヨシダヨウコさんに相談!】睡眠中、体がむずむずして中途覚醒してしまいます

「睡眠中、体がむずむずして中途覚醒してしまいます」…OurAge世代に激増してくるのが「睡眠の悩み」。「OurAge賢者」6人のうち、今回は快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさんが回答します!

 

 

ヨシダヨウコ
快眠コンシェルジュ。漢方、発酵食、アロマ、呼吸、瞑想などを取り入れ、日々「質の良い睡眠」を探求しながら、各方面へ発信中。代表を務めるネムリノチカラでは、企業の健康経営セミナーや個人の睡眠相談に応じるなど、睡眠全般についてのサポートを行っています。連載「ニッポンマダムの睡眠改革」では、ひと味違う「質のいい睡眠のための提案」が好評!著書に『眠りのチカラ タイプ別睡眠改善&リッチ睡眠TIPS 101』(みらいパブリッシング)

 

<お悩み>睡眠中、体がむずむずして中途覚醒してしまいます

「睡眠中、体がむずむずするのが悩みです。寝返りも増えて中途覚醒してしまいます。夫にも『寝返り、多くない?』と言われるくらいで、一度などベッドから落ちてしまいました。これって、どうすればいいのでしょう?」(54歳・自営業)

 

 

<回答>女性に多い「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)」の可能性が

 

夕方以降から朝方の4時頃までが発症時間のピーク

 

わあ、ベッドから落ちてしまうのは相当ですね。ご本人もパートナーも、さぞかしビックリされたことでしょう!ちゃんと眠れないって本当につらいですよね。

 

寝ている時に不快な症状が出る「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)」というものがあります。これは主に脚に不快な症状を感じる病気で、夜ベッドに入って眠ろうとしている時や、電車や飛行機の中、映画館等で静かに座っている時などに起こります。脚を動かしたり叩いたりすると一時的に症状がやわらぎますが、またすぐに、むずむずしだすという特徴があります。

 

具体的な症状としては、「脚がむずむずする」「脚がかゆい、ほてる」「脚を動かしたくて仕方ない」「肌の上をアリが這っている気がする」などがあり、男性より女性の方が発症しやすいのが特徴。年齢的にもっとも多いのは60~70代です。

 

原因として言われているのは、鉄欠乏性貧血、糖尿病、リウマチ、腎不全、パーキンソン病などの病気や、妊娠など。なかには原因が不明なケースもあります。進行すると、脚以外にも症状が出ることも。

 

横になったり、座っていたり、安静にしている時に症状が出るため、安眠できないのはもちろん、仕事や勉強に集中できないという人もいます。症状が出やすいのは夕方以降で、朝方の4時頃までがピークだと言われています。

 

まずは日常生活の見直しから始めましょう

 

治療法としては、軽症であれば自分で治す方法がありますが、「ほとんど眠れない、精神的にもキツイ」という場合は、内科で相談して薬を処方してもらうのがいいと思います。ちゃんと症状に効く治療薬がありますので。

 

その際、できるだけこの病気に詳しい医師に相談することをおすすめします。たとえば受診した方のなかには、「睡眠薬を処方されただけでむずむず脚の治療はしてもらえなかった」という人もいるからです。眠れないことだけに焦点が当たってしまい、肝心の症状が放置されたままでは問題解決になりません。なので事前に、ネット等で調べてから行かれるのがいいと思います。

 

まだ病院に行くほとでもないという人は、まず鉄分不足を疑ってみてください。特に女性の場合、月経で鉄分不足になることがあるので、レバーやほうれん草、赤身の肉などの鉄分を多く含む食材を積極的に摂ったり、サプリメントで補ったりして、症状が改善するかどうか試してみる。鉄製のフライパンで料理をしたり鉄瓶でお湯をわかしたりするのも、地味ですが鉄分の補給になります。

 

お茶やコーヒーに含まれるカフェインは、症状を悪化させるだけでなく、鉄分の吸収を邪魔する作用があるため、過剰に摂取するのは避けましょう。同様にタバコやアルコール等の刺激物も、昼間のうちから控えることをおすすめします。

コーヒー

 

寝る前に脚をマッサージする、お風呂で冷水シャワーを浴びる、または寝る前に脚を温めるなど、人によって「これをやったら良くなった」というパターンが違うので、自分は何をしたら効果があるか、あれこれ実践しながら見つけていくといいと思います。

 

ケガをしないよう、ベッド下にクッションを!

 

あともうひとつ、ベッドから落ちた際にケガをしないよう、ベッド下にクッションのようなものを並べておくと安心です。あまりにひどいようなら、柵を付けることも考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

あなたの場合、発育過程にある小さな子が元気いっぱいにコロコロ転がり、勢い余って落ちるのとは理由が違います。一般的に、人は加齢に伴って寝返りの回数が減ってきます。なので転落するほど激しく動くということは、よほど不快なのでは?動くことで、不快感をなんとか解消しようとしているのでしょう。危険を避けるためにも、壁ぎわにベッドを寄せるなど何かしらの工夫をしてほしいと思います。

 

いずれにしても、まず日々の生活のなかで自分でできることをやってみて、それでも効果がない場合は内科の医師に相談してください。もしかしたら何らかの病気が隠れているかもしれませんし、飲んでいる薬が影響している場合もあります。なかには体の乾燥によるかゆみを、むずむず脚症候群と勘違いするケースもあるので、お風呂上りに脚の保湿を心がけることも大切です。

 

今宵も良い眠りを。

 

取材・文/上田恵子

 

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