小野アムスデン道子
日本旅行作家協会会員。世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、フリーランス・ライターへ。旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。OurAgeでも「大人ならではの旅の楽しみ方」を提案する連載「世界中からいただき!美&元気のモト」が大好評。夫は米国人男性、米国ポートランドと日本を行き来しながらの生活を送っている
<お悩み>
久しぶりに海外旅行に行きたい!と思っています。しかし、円安は一向に収まらず…。円安でもお得に旅する方法はありますか?ムダなお金を使わないために、持っていったほうがいいもの、おすすめの渡航先も知りたいです。(48歳・会社員)
<回答>
海外のホテルに置いてないものは日本から持参を。割引は忘れず利用!ちりつも節約で。
コロナ禍でずっと我慢していた海外旅行、いよいよと思ったところでこの円安!日米往復の多い私にもゆゆしき問題ですが、これがお得という決定的な解決策はありません。細かな節約のちりつもなど、私がいつも実践しているあれこれをご紹介します。
チップや両替での注意
●チップのある国でも相場はまちまち。お勘定は要チェック
オーストラリア・韓国・ベトナム・台湾など、高級店でもなければチップ不要の国はいいのですが、食事の支払い時などこのチップ問題がついてまわる旅先も多いですね。
イギリス・フランス・ドイツ・イタリアなどは、店の格によっても違いますが、10%〜15%ぐらい。アメリカは普通に満足したなら20%のチップが当たり前。お勘定に最初から加算されていることもママあります。クレッジットカードでのお支払い欄にも再びTipと書かれていることもあるので、W 払いのないように注意しましょう。
消費税も国によってまちまち、アメリカは州によっても異なります。総じてヨーロッパは高い国が多く、デンマークやスウェーデンなどは25%と北欧諸国は高め。税金込みの物価やチップからいうと、ベトナム、フィリピン、台湾、タイなどのアジア諸国はやはり安く済むとは言えます。
●両替は、為替レートと手数料に注意。キャッシング利用もあり
「外貨の手持ちがないから、空港で両替したい」とか「日本語での対応が可能な銀行がいい」とか。両替にこれがベストというのは難しいですが、総じて空港やホテルでの両替は街中の両替所や銀行と比較して為替レートが高め。そして、両替所では手数料がまちまちです。
クレジットカードのキャッシングは両替手数料は不要ですが、金利支払いが必要(早期返済すれば安くすみます)。ATM手数料がかかる場合も。私は、安全性なども考えて、キャッシングで少額をおろし、あとはクレジットカード払いが多いです。
5日間ほどの旅行でクレジットカードが使えるなら、本当にキャッシュはちょっとしたチップと念のためなので、100ドル程度準備すればいいと思います。そして1ドルの少額紙幣を20ドルほど用意しておくと便利です。
割引は事前に確認しておく
●入館割引は有効に利用。公共交通の割引もチェック
美術館・博物館などは、海外でもシニアや学生には割引があるところが多いです。割引を受けるにはパスポートの提示が必要です。また、チャージのできる専用カードのみ割安の1日パスの使用が可能(ハワイのHOLOカードなど)という公共交通機関もあります。最近はキャッシュレスが増えてきており、現金はお釣りが出ないなど不利になるケースも。交通機関の使い方とお得な乗車方法は調べていきましょう。
↑ハワイでは、バスの乗車にはHOLOカード(右)と乗車降車の分かるスマホが必携
●飲食のハッピーアワーなどお得時間帯を狙う
欧米を中心に、飲食店では夕方の早い時間帯や夕食後の遅い時間帯に、「ハッピーアワー」という割引を設定しているところが結構あります。事前にお店のHPなどを見て、狙って行くのもいいですね。
いろいろと、ちりつも節約
●クレジットカードに付いている保険やサービスをチェック
クレジットカードには海外旅行保険を付帯しているものも多いと思いますが、利用付帯といって、旅行代金の一部や旅行に付随する交通機関などの支払いを条件にしているものも多いので、必ずチェックしておきましょう。その上で保険加入の必要性を検討するといいでしょう。
また、クレジットカードには空港でのラウンジや都市部に無料休憩所を運営しているものもあります。ワイキキでは、無料でトロリーに乗れるクレジットカードも。海外でのサービスをチェックしておきましょう。
●海外のホテルには、歯ブラシ&歯磨き剤がないところが多い
海外ではラグジュアリーホテルなどを除いて、ハミガキ、スリッパ、パジャマはないところが多いです。歯ブラシ&歯磨き剤を買おうにも近くにコンビニやスーパーないという場合も多いので、必ず携帯すること。その他に、忘れて痛い出費になりがちなのは、携帯の充電ケーブル、充電器、変換プラグなど。
●持ってるとちりつも節約なウォーターボトル
海外でもミネラルウォーターが用意されているホテルが多いと思いますが、最近、さらにウォーターサーバーがあって水を汲めるようになっているところが増えています。今や、アメリカの都市部では水も5ドル近くしたりと、かなりお値段がはる場合もあるので、ウォーターボトルを持っていると節約できます。
円安対策に節約法など上げましたが、あまり細かい損得比較をしていると、せっかくの旅も楽しくありません。航空運賃を含む交通費、宿泊費、飲食費、ツアー費など大口の出費項目はあらかじめ予想もつくもの。それに何かちょっとしたお得や割引が使えて特だったわという気持ちでいるのが旅を楽しむコツだと思います。
あなたのお悩みを募集中!
お悩み投稿のルール
①メールの宛先:toko@shueisha.co.jp
②メールタイトル:【大人のシャベリ場】
※違うタイトルでお送りいただくと、受付できないことがありますのでご注意ください。
③必要事項:年齢・職業・ペンネーム(本名は書かないでください)・家族構成・どの賢者に相談したいか
④文字数の目安:400字まで
お悩み投稿の注意事項
以下の内容をお読みの上、ご了承いただいた上で投稿をお願いいたします。
・投稿いただいた内容は、MyAgeの企画およびOurAge、集英社の雑誌・書籍等(web・SNSを含む)にて掲載、キュレーションメディア等に転載する場合があります。
・掲載する際には、ペンネームおよび内容を一部改編する場合があります。
・投稿の採用結果につきましては、お知らせいたしません。
・投稿内容等の確認のため、編集部よりご連絡する場合があります。
・投稿いただいた方のメールアドレス・ペンネームは本企画遂行の目的以外には使用いたしません。
メールをお待ちしています!