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「自分は、本当はどうしたいのか」。あなたはすぐに答えられますか?

「自分でも自覚していない“本心”に気づくこと。それは、悩みや問題を自分で整理し、解決へと導く近道です」とは、理学療法士の経歴を持つセラピストOCO(オコ)さん。自著『わたしの解放ガイド』(ワニブックス)では、現代社会のさまざまなしがらみから解放されて、本当に望む自分になるためのヒントが満載。

ライフステージの激変で揺らぐOurAge世代にこそ必要な、「自分軸」の作り方を伺いました。

OCO(オコ)
プライマリー・プロフェッショナル・セラピスト。理学療法士として急性期~在宅までの幅広い疾患と病期のリハビリテーションに携わる。一側面だけではなく、あらゆる関係性を総合的に捉え、アプローチをしていく必要性を感じ、独立。西洋・東洋医学、量子力学を用いたキネシオロジーを主軸に、フラワーエッセンスやクラニオセイクラルなど幅広い知見や技術により、それぞれのクライアントに合ったベストな形で寄り添う。
※クライアントセッションについては、ご縁を大切にしたいという思いから、紹介制のみ

40代50代は、自分の本心が見えなくなりがち

経営者や教育、美容、芸能界のジャンルから、「本当の幸せへと導くセラピスト」として信頼が厚いOCOさん。

 

著書『わたしの解放ガイド』では、読者が自分自身で、隠れてしまっている本心に気づくために必要な、物事のとらえ方をくわしく解説しています。この連載では、そんな稀有なセラピストOCOさんに、40代50代に多い悩みや問題に焦点を当て、絡まった糸を柔らかくほどくステップへと伴走してもらいます。

 

OCO:40代50代という年代は、家族のことであったり、仕事のポジションであったり、ライフステージが大きく変化する方が多いですよね。ご自身の時間を、自分以外に割かざるを得ないこの年代の方はとくに、「自分は、本当はどうしたいのか」という思い、本心を後回しにしてしまいがちです。けれど、そんな人生の重要な時期にあるからこそ、自分はどんなふうに自身のことを考えているのか、本心としては何を望んでいるのか、そこをしっかりと見つめる必要性があるのです。

 

けれども多くの方はその余裕がなく、周囲の環境やしがらみに縛られて、出口が見えずに苦しんでいる……。

 

そこで本連載での私からの提案は、ほんのわずかな時間でもいいので、いつもの日常から少し距離をとってみること。そして、今自分自身はどう感じているのかをいったん確認した上で、八方塞がりに思える今現在の問題を、テーブルの上に並べるように俯瞰してみるのです。私の行うセッションでも、そのような流れで、ご相談者の方と一緒に現実的な問題解決を行っていきます。

 

──── 40代50代は、年代的な役割からも、自分の本心が見えなくなりがち、ということですね。それは「自分を見失う」とか、昨今の表現で言えば「他人軸」という言い方にもなるでしょうか。

 

OCO:そうですね。そのような時には、次のような環境下にあることが考えられます。

 

自分自身のことよりも、

家族など、近しい存在の人のケアの優先度が高い(子育て、介護などのケア、毎日の家事負担)
緊急性の高い事案を抱えている(職場や地域社会での重責)
もともと「自分を大切にする」という考え方の習慣がない(自己犠牲的なマインドに無自覚)
自分の考えの中に、つねに「他者」が介在している(人の目が気になる、特定の他者の言動に過剰反応する等、他責思考に無自覚)

 

……そんな背景の真っ只中にあり、人生の中盤で役割も多くなり、より自分の本心を見えなくさせてしまっているのだと思います。

 

 

にこやかに語ってくださるOCOさん

 

 

本心にフタをすると、他責思考が強まるしくみ

──── 40代50代の多くが、挙げていただいた状況に当てはまるように思います! …そこで基本的な質問ですが、自分が何を望んでいるのか、その本心に自分で気づいていることが大切、というのはなぜでしょう。八方塞がりな環境、という現実は変わらないにもかかわらず、そこに気づくだけで生きやすくなる、というのが不思議に思えました。

 

OCO:例えば、「今、あなたはどこに行きたいですか? 好きな場所を選んで構いませんよ」と問われたとき、どのように答えますか?

「うーん…。えーと……」と、考え悩むところから始まる人と、「スペインです。それも北ではなく南側。漁港の雰囲気を味わいたくて」など、すぐに自分の希望がスパッと出てくる人とでは、それが叶う状況になったときの実現へのスピード感がまず違いますよね。

 

つまり、自分が何をしたいのかがわかっているということは、眼の前のことに追われ、ただ時間が過ぎているのではなく、物事の全体が見えているということ。引いてはそれが、自分で自分を大切にしている、ということにも繋がっていきます。

 

──── 今すぐ叶う状況にはなくても、「自分はどうしたいのか」をつねに知っておくことが、ご著書のタイトルにもある「わたしの解放」となり、生きやすくなる、ということでしょうか。

 

OCO:その通りです。先程の例で言えば、「今は家族の事情で難しいけれど、いずれスペインの漁港に行きたいのだ」と、自分の本心を認識しているかどうかが、とても重要な部分です。
そこがわかっていて、「今は家族のケアが大事」と判断できている状況と、自分がどうしたいかを認識せずに、「◯◯のケアをしなければ」ということばかりを選び取っている状況では、見かけは同じように見えて、心の内側では、まったく違うプロセスが起きています。

 

ここでのポイントは、後者の場合は、何だか周囲に振り回されているような気持ち、どうしてわかってくれないの?という不満が溜まって、まるで周囲が自分にストレスを与えてくるかのような観念を強めてしまうこと。それはつまり、みずからストレスを生み出している状況で、しかもそのことにも自覚がないのです。
一方、「落ち着いたら、したいことをするからね」と自分にも周囲にも言える状況は、いずれ望む未来へと向かって行くことをしっかりと自覚しているので、それはストレスには繋がりません。

 

余白の時間に、自分に問いかけてみましょう

 

──── 自分はどうしたいのか、ささやかなことでも自覚的である、という姿勢は、日々のストレス軽減にも繋がるとても大事なことなんですね。
ハードな状況下にいるOurAge世代も、シンプルなその姿勢に立ち返ることで、解放される道が見えてくるような気がしました。次回以降もその具体的なワーク、考え方、とらえ方を、ぜひ教えてください!

 

OCO:もちろんです。今回は、次の質問を最初のワークとしましょう。忙しい一日の中のすき間時間、余白の時間に、ご自身に問いかけてみてください。

 

OCOさんからの問いかけ

あなたのこころがワクワクしたり、嬉しくなったりするときに共通するものは何でしょうか?

 

「やりたいことが見つからない」「人生に希望が見えない」「そこはかとなく不安がある」そんな思いを抱えながら、日々に追われて生きているあなたへ、セラピストOCOさんが贈る心の深層を紐解くための一冊『わたしの開放ガイド』(ワニブックス/¥1,650税込)「やりたいことが見つからない」「人生に希望が見えない」「そこはかとなく不安がある」そんな思いを抱えながら、日々に追われて生きているあなたへ、セラピストOCOさんが贈る心の深層を紐解くための一冊『わたしの解放ガイド』(ワニブックス/¥1,650税込)。

 

 

イラスト/OCO  取材・文/井尾淳子  撮影/イマキイレカオリ

 

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