【今回のOurAge賢者】
吉川千明
美容家、オーガニックスペシャリスト。自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、スパ、漢方、食にいたるまで、ナチュラルで美しいライフスタイルを提案。連載「ハッピー女神プロジェクト」でも、更年期の健康、美容について多角的に発信している。産婦人科医・対馬ルリ子氏との共著『「閉経」のホントがわかる本 ~更年期の体と心がラクになる!』が好評発売中
<悩み>
赤み肌で悩んでいます。気のせい?かもしれませんが、閉経以降、赤みが増したような気もしています。赤みを抑えるため、グリーンや黄色など、カラーコントロールができる日焼け止めを使った後、ファンデーションを塗っています。しかし肌が薄いせいか、メイク後に肌のバリアが壊れているような肌荒れ感が出てしまい…。どんなメイクで改善できますか?(56歳・会社員)
<回答>ポイントは、アイテムを減らすこと!
カラーコントロールの日焼け止めは
50代の肌には負担がある場合も
赤みがあると、化粧ノリも今ひとつになり、気持ちも上がらないですよね。でも、「キレイ」のために、いろいろな改善を試みておられるのは素晴らしいこと!
ただ、赤み肌をカバーするために、「カラーコントロールの日焼け止めを使われている」という一文が気になりました。更年期前後、また閉経後の肌には、できるだけ負担をかけないメイクを心がけることが大切だからです!
化粧品売り場に行くと、若い販売員さんが「赤みには緑」「顔色が悪いなら紫」といったカラーコントロールをすすめてくることが多いのではないでしょうか。でも、50代の肌には必ずしも合わないことが多々あるんですよね…。
なぜなら閉経後の肌は、ホルモンバランスの変化によって 乾燥しやすく、ゴワつきやすく、不安定になりがち。そこに、カラーコントロールの日焼け止め下地、ファンデーション、さらにパウダーを重ねると厚塗り感が出てしまい、かえって肌が疲れて見えてしまいます。とかく、色のことばかりが優先になりがちですが、「美」にとっては、肌に合っているかどうか、またやり過ぎない、むしろ引き算がとても大事です。
50代の今こそ、BBクリームに着目を
そこで私がおすすめしたいのが、BBクリームの活用 ! BBクリームには 保湿成分や肌を落ち着かせるなどの美容液成分が含まれているものが多く、肌のバリアを守りながらカバーすることもできます。下地効果もあり、パウダーさえ必要ない、とても便利なものなのです。
【吉川流! 季節ごとのおすすめBB】
夏→汗や皮脂に強い ウォータープルーフタイプのBBクリームを選び、軽くパウダーをのせる程度に。
冬→しっとり感のあるBBクリームを使用。でもパウダーはやっぱり最小限に。
そして、赤み肌の人はとくに、「アイテムを減らすこと」がポイントです。「カバー力は欲しいけれど、肌負担を減らす」というバランスが大切! 過度な重ね塗りを避けることで、ツヤのある、健康的な肌に見せることができるはずです。
ちなみに50代以上は「パウダーが大事」と習ってきましたが、乾燥が進む私たちは化粧崩れもしませんから、ツヤ優先で! パウダーは必要最低限でOkです。
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また、時間が経ってもシワや乾燥が目立ちにくいBBクリーム として、私が愛用しているのは、日焼け止めメーカーとしても知られる「ラ ロッシュ ポゼ」のもの(ドラッグストアでも購入可能)。
中でも「UVイデア XL プロテクションBB」はおすすめ!
日焼け止めとファンデーションの機能を兼ね備えており、メイクの手間を省きつつ、肌を美しく見せることができるのです。
UVイデア XL プロテクションBB(30mL)¥3,960/ラ ロッシュ ポゼ
敏感肌の方にも適した高機能なBBクリームです。高いUVカット効果(SPF50+・PA++++)ながら、シミ・色むらなど肌の気になる部分もしっかりカバーし、ツヤのある、自然で明るい印象に。仕上がりが綺麗なのでとても気に入っています。色は2色あり、01(ライト)は透明感のある仕上がりなので、色白で明るい、ピンク系統の方におすすめ。02(ナチュラル)は、健康的で自然な仕上がりなので、黄色肌の系統の方はこちら。私は02を愛用しています
赤み肌の救世主!
カラー補正美容液「ハイドロピュア CCセラム」
さて、ここからは深刻な! 赤み肌のためのメイクに入っていきます。とはいえ、メイクはなんと、2ステップのみ!
更年期以降の肌は、日焼け止めでカラーコントロールするよりも、次にご紹介するジェーン・アイルデールのカラー補正美容液「ハイドロピュア CCセラム」 に、ぜひとも頼っていただきたいのです。
ジェーン・アイルデール自体が、もともと ハードな医療系ピーリング後の敏感な肌でも使えるように開発されたもの。
肌に負担をかけず、赤みやくすみを自然に補正してくれるという、まさに赤み肌さんのための救世主! 日々のメイクに取り入れることで、ファンデーションの仕上がりを格段にアップさせてくれます。
ハイドロピュア CCセラム(30mL)¥8.250/ジェーン・アイルデール
ペールグリーンのティントをブラシでつけると、赤みや色ムラが見事に補正されます! それも、ただの下地ではないのが優秀すぎ! リポソーム化された美容成分(ヒアルロン酸、CoQ10、オリーブスクワランなどの美容成分&ミネラルパウダー)配合なので、肌もしっとりなめらか。素肌感のある仕上がりで、厚塗り感ゼロなのです。
ご紹介したのはマジカルなグリーン色でしたが、肌色の定番商品もあるので参考にしてください。ちなみに私は、いつもライトという色を使っています。
記事が続きますミネラルファンデーション「ピュアプレストベース」
下地美容液で肌が整った後は、同じくジェーン・アイルデールのミネラルファンデーション「ピュアプレストベースSPF20/PA++」で仕上げをします。ミネラルパウダーを美容液成分で固めているので、粉なのに乾燥せず、粒子の1枚1枚にツヤがあるので粉っぽく見えません! そして水をはじくので、肌本来の水分を吸い上げないことも乾燥しない要因で、しかも汗にも強いという名品なのです。
ピュアプレストベースSPF20/PA++(レフィル)ウォームシエナ(9.9g )¥6,985/ジェーン・アイルデール
*全色コムギ不使用、ヴィーガン対応
*コンパクト別売¥3,300
色味は、赤み肌の人に合う“ウォームシエナ”を選びました。海外ブランドでは珍しい、黄色のしっかりしたイエローオークルです。このファンデは、専用のブラシでつけること推奨です。
SPF20/PA++ で、米国皮膚ガン財団の厳しい基準を満たした、高い紫外線防止効果。充填剤や増量剤、合成保存料などを使わずに処方するなど、肌に不要な成分も取り除いています。
私がこのブランドと最初に出会ったのは、2003〜2004年頃のことでした。皮膚科の施術後に使用できる化粧品としても知られています。ご紹介したファンデのカラー「ウォームシエナ」はとくに、赤みを伴う施術や疾患の患者さんにも推奨しているカラーです。
実は私自身、更年期前後の時期は肌悩みにとても困って、本当に合うファンデーションはどれなのか、あちこち探し回りました。
でも、どれを使っても シワが目立って、塗るほど壁みたいになる感じがして…。
そんな時に見つけたのが、この下地とミネラルファンデです。65歳になった今も、使い続けているほど。よろしかったら、ぜひトライしてみてくださいね。
そして結論! OueAge世代はシンプルなアイテム選びを工夫して、50代ならではの美しさを引き出すべし。「カバーしすぎず、でもキレイ」 を目指していきましょう!
取材・文/井尾淳子
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