肌がどんどん乾燥するこの季節。
一本のシワも増やしたくないし、どうにか潤うようにと、日々のケアに化粧水は欠かせないアイテム。
いつまでもハリのある肌を目指す私は、雨上がりのこの日も、たっぷり化粧水を肌に染み込ませて(日焼け止めも忘れずに)張り切って畑へ。
が、しかし!
わ、わ、わわわ!
う、う、嘘でしょ!
キャベツが割れている!!
豪快に割れている!!
なんでぇぇぇぇ!!
一人アワアワ、答えを考えてみるも頭に浮かぶは中学の英語の授業で習った5W1H
「いつ、どこで、誰が、何を、どうやって」
「いつ、畑で、誰が、キャベツを、どうやって」それにプラスE「食べたのか(Eat)!!」
そう今年の夏、頰張ることを楽しみに育てていたトウモロコシが、カラスだかハクビシンだかタヌキに見事にかじられた経験があるので(のちにタヌキだったと聞いた)、防止策を練るためにも、やらなきゃいけない犯人探し。
収穫間際のキャベツを私以上に欲しがり、見つけた途端我慢できずにかじりつき、食べ飽きたのか、食べかけ途中で帰っていく犯人って一体?
昔読んだ小説には犯人は現場に戻ってくるってと書いてあったし、これから私と犯人の戦いが始まるのか?
目撃情報を得ようと、近くにいた畑の若師匠に駆け寄り事情を話すと
「あ、それ!」
事情知ってる? 誰? 何? 教えて!!
「キャベツの水分量が増えすぎて、自分で割れるんすよ」
ぎゃー!!!!!!
今年の10月、季節外れの台風が毎週末のようにやってきて、台風以外でも雨がとにかく降り続いていて、そのつど倒れたナスやハバネロの枝に支柱を挿してケアはしていても、キャベツは大きな外葉によって守られていると信じ込んでいた私。
土が含む水分量、吸い上げ蓄える水分量、さらに上から降り注ぐ雨水・・・
「ギブー!!!!」
そんな声をあげていたんですね、全然気づいてあげられなかった・・・。
これ以上傷つけたくないのでそうっと包丁で根元からカットし、家に持ち帰ってキッチンへ。
謝りながら一枚一枚はがしていくと、それでもパキパキと強く剥きやすい、健気でありがたい成長を見せてくれました。
とはいえやりすぎ、与えすぎはやはり禁物。
キャベツが教えてくれたことを教訓に、肌へも水分を与えすぎないようケアして行こうと思います。
だって雨は止み、秋晴れが続いた数日後、こんな仕上がりを見たらやっぱり・・・
何事も程よくのバランスってことを知るー(涙)。
加藤紀子
公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/
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