今年もついにこの季節が始まりました!!
病気やトラブルがなければここから一気に突っ走りますよ!
毎年そんな勢いで楽しませてくれる夏野菜”キュウリ”。
4月の終わりに苗を植えたばかりなのに、そこから2週間後、「それでは始めます」と成長アピール。
「意外と早く実がなった!」と嬉しいサプライズで手に取ると、ツヤッツヤ、ピカッピカ、トゲットゲ!
そう、このトゲ、果実が未熟なうちに動物などに食べられないようにする自己防衛だそうで、手袋越しでもチクリとする鋭さ。
こんなに鋭かったっけな? じっくり見てみると・・・
みっちり肌にトゲ! 新鮮な証!!
(キュウリの接写に慣れておらず、若干写真がボケていてごめんなさい!)
確かに若いうちは人間でもトガりがちだし、キュウリだってそうなるよねー、分かるその気持ち!
シンパシーを感じながらパチンと収穫。
すると・・・
切った先からキュウリに含まれている水分がじわり。
みずみずしさも兼ね備えてるなんて、ますますシンパシー・・いや、憧れか。
潤ったボディに惹きつけられるのは人間もキュウリもこれまた一緒、フレッシュなキュウリの青き味を求め、ガブガブ大胆に齧ります。
と・・
この時期が育ち始めである”走り”とすると、これから迎える”旬”の時期には
「何ステージだってやりますよ! 寝なくても元気っす!!」ってレベルに実が続々。
(写真は去年の6月初旬。売れるんじゃないかな? と毎回思うほど採れました)
細切りにして冷やし中華に、輪切りにして酢の物に、水分抜いてポテトサラダに・・
アレンジ自在で引っ張りだこ!
“旬”ぞまさに、向かうところ敵なしの勢い!!
そして”名残”を迎える8月、若さや勢いを全力で駆け抜けた後には穏やかな貫禄。
実だけでなく枝や葉までが揃って季節のバトンタッチを教えてくれます。
写真は去年の8月7日、外気温は30度を超えるほど暑く、まだまだ夏真っ盛り! なのに、こうしていち早く秋を教えてくれるだなんて・・・”名残”の魅力。
せっかくのキュウリを少しでも長く味わえるよう、干して調味料で煮て、漬物にアレンジ。
自分が野菜を育てるまでは、「キュウリは夏にあるもの」ぐらいのぼんやり知識しかありませんでしたが、実際触れてみると意外と短い存在であることが判明。
しっかり育てしっかり食べて、「1年分食べ尽くしたよー」
そう言えるほど満喫しようと思います(←去年の感想)!
加藤紀子
公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/
Web連載 「加藤紀子@山形」 http://www.okaze-gatta.jp/essay
「加藤紀子のエスプリ カフェ プラス」 http://www.ellebeau.com/electore-journal/n_kato/
フリーペーパー 「月刊てりとりぃ」 でも連載中