「この頃、良く眠れなくて夜中に起きてしまう」「朝起きると、背中や肩が痛い」
そんな日が数日続くと、みなさんの犯人(原因)探しとして真っ先に目をつけられるのが、「枕」ではないでしょうか?
事実、睡眠改善のお仕事していると、初対面の方も「どんな枕がいいですか?」「おすすめとかありますか?」とよく質問されます。
私の実家は寝具店でしたが、店主である父に言わせても「枕は人それぞれ」と返事が返ってきます。
バッサリ言ってしまえば「万人に合う枕は存在しない」と言えるでしょう。
身長、体重、さらに首のカーブ、頭の重さ、仰向け寝か横向きかはたまた、うつぶせ寝か、パートナーは一緒に寝ているのか、固さは、肌触りは、大きさは?と、際限なくこだわるポイントが出てくるからです。
そう、睡眠はオーダーメイドです。
でも、それならオーダーで枕を作れば解決するはずですよね。
今は、枕の中味が何種類もあり、大きさも、首のカーブもその人その人にあったものを計測して、高さも調整して作ってくれるメーカーさんが街中にはたくさんあります。
大半の問題はその枕で解決するはずです。
解決してくれないと、正直、いいお値段のものが無駄になってしまいますからね。
でも、実際オーダーで作ったり、店頭で気に入って買ったものだったり、☆の数が多い高評価のものを買っても結果はイマイチ……。と、残念なことに「枕難民」が増え続けているのが事実です。
それはなぜか?
大事なのは、今、ご自分が寝ている「マットレスや敷きふとん」なのです。
下に敷くマットレスや敷ふとんは劣化によって凹んできます。
横になった時に一番重みを感じ、受け止めているのは腰の部分ですが、全体的にスプリングや中味のへたり具合で体の沈み込みが変わります。
そのため、下に敷くものが柔らかければ枕は高く感じ、下に敷くものが硬ければ、反発して枕は低く感じます。
枕を作る時と同じ状況でない限り、枕に落ち度がなくても、自宅のマットレスとの相性で、寝姿勢に微妙に変化が生じてしまうのです。
同時にマットレスを新調するか、もしくは、アジャスト機能のある(シートを入れて高くできる、もしくは低くできる)枕を選ぶのも良いでしょう。
また、今の枕で調整する場合は、枕の下にタオルやプチプチなどを敷いてみて、自分の心地よい高さを調整してみてください。
枕を新調する際は、マットレスや敷きふとんとの相性が大事ですよ!
ヨシダヨウコ
ネムリノチカラ