こんにちは。快眠コンシェルジュのヨシダヨウコです。
前回、マットレスの沈み込みにより、枕の高さが違って感じられるというお話をしましたが、今ご自身が使っているマットレスもしくは敷きふとんは、何年くらいお使いでしょうか?
皆さんにお聞きすると、『いつだったかしら? 結婚した時!?』とか、『娘のお下がりだから20年前くらいかな…』など、結構、覚えていないくらいお使いの場合があります。
すぐに傷むものではないし、流行りすたりがある訳でもなし、多少高価なこともあり、買い替えは二の次三の次になりがちですよね。寝返りがうまく打てないとか、軋みがひどいようであれば、買い替えを検討してもいいかもしれません。
マットレスの耐久性は、一般的には約10年と言われています。ただ、近年はマットレスの縁(もしくは枠)が強化されていたり、体を支えるコイルが二重に重ねてあるなど、メーカーにもよりますが15~20年くらいは耐久性があるものも登場していますし、ものによっては30年!!なんてものも。
それだけ長く付き合うマットレスを快適に保つために、気を配って欲しいのはマットレスの沈み込み。
へたり具合とでも言いましょうか、自分の体の形に合わせて凹凸ができてしまいます。
道路で言えば「轍」のようなものです。
マットレスの沈み込みは何故起きるのかといえば
・劣化
・同じ場所に圧がかかるため
と考えられます。
マットレスで一番沈むのは腰からお尻の部分になり、全体の約44%と言われます。
体重50キロの女性なら、腰からお尻の部分に約22キロの重さが毎日かかることになります。
その凹みを最小限にするためには、ベッドの場合も敷ふとんの場合も、上下を入れ替えることを定期的に行うこと。これだけで劣化は格段に違ってきます。
また、裏面も同様に使えるマットレスの場合は、さらに裏返して上下を入れ替えます。
最近は暑さも随分おさまり、秋らしくなってきましたし、空気も乾燥してきているので、 ベッド下に風を通し、同時に床下の掃除も行ってしまいましょう。
この夏、活躍した冷感タイプのシーツや、カバー、ベッドパッドも、この時期に衣替えしてもいいかもしれません。
マットレスはしばらく立てかけ、両面に風を通します。その間にベッドの床板を外して、床下の掃除と除湿用の新聞紙や重曹などをセットします。(ベッド下の湿気対策はまたの機会に)
ホコリに湿気があるとカビ、ダニなどが発生しやすくなりますし、特に秋はダニの影響で、アレルギ―の喘息や鼻炎などを引き起こす可能性の高い時期でもありますから、念入りに洗濯し、布団乾燥機や掃除機などで普段から除去しておきましょう。
最後に元に戻す前に両面に掃除機をかけます。
ふとん用のアタッチメント付き掃除機、または布団専用の掃除機をお持ちの方はそちらを使って、しっかりホコリを取り除きます。
普通の掃除機でも、先端にストッキングを装着すれば使用できますが、巻き込みには注意してください。
もうひとつプチポイントとして、シーズンごとの入れ替えで、前回の向きを忘れてしまうことがあります。
私は、定位置に小さめのシールを貼るか、リボンを結び、上側⇒下側⇒裏返して上側⇒下側⇒裏返して上側……の要領でリピートし、一周させます。
裏返すことができなかったり、敷布団でも裏表を使うことができない場合は、上下の入れ替えだけでもOKです。
マットレスは厚みや大きさによっては、女性ひとりで持ち上がらない場合もありますから、そこは無理せず、ご家族のいるときや、お手伝いしてくださる方がいるときにしてくださいね。
秋の夜長を楽しむためにも、夏のホコリはきれいさっぱり取り除き、気持ちよくおやすみください。
今宵も良い眠りを!
ヨシダヨウコ
ネムリノチカラ