霜に怯えるあまり、この間までビクビクしていた野菜たちが、3月に入ったと知り、大きく伸びをするかのように姿勢良くスクッと土の上に。
そんな姿にニコニコしながら収穫を進めると、うっすら背中に汗・・。
冬の作業着もそろそろ終わりかな。
去年10月に植えた紅菜苔(こうさいたい)がようやく食べごろに。
紫色が抜けないようお酢を入れたお湯でさっと湯がいて、ごまペースト、お醤油、お砂糖で和えたら出来上がり!
サクサクの歯ごたえとオリジナルなぬめりは白ワインとの相性もぴったり、春野菜のスタートです!!
先日、46歳の誕生日旅行としてメキシコ・オアハカと、アメリカ・サンフランシスコを旅してきました。
どちらもグルメの街として人気が高く、どのような食材、お料理と出会えるのかワクワクを抱えて出発、まずは最初の街、オアハカに向かいました。
オアハカとはメキシコの南部にある街。
毎年行われる伝統行事「死者の日」のお祭りが有名で、最近では映画「リメンバー・ミー」の舞台としても人気を集め、街はたくさんの観光客で賑わっています。
到着翌朝、ホテルのマダムに日本からのお土産を渡しつつ、おすすめスポットを尋ねてみると、「オアハカには様々な“アルテサニア(民芸品)”の職人がいて、その村を巡ったあと今日開かれている大きな青空市場へ行くツアーがあるけどどうかしら?」と超ストライクなツアーを提案してくださり、迷うことなく参加決定!
ワゴン車に乗って、スペイン語と英語で説明してくれるガイドさんの元、“アレブリヘ”と呼ばれる木工工房での作業を見せてもらったり、
(木彫りされた空想上の動物の人形に、1点づつ手で模様をつけている職人さんたち。到底真似できない繊細な技を見せていただきました)
サント・トマス村の腰織り工房では織物体験!
村の女の子は4〜5歳から伝統の方法を親から学び、織っていくんだそう。
織物ができる女子ってステキ!と真似してやらせてもらいましたが、糸をどこに?そこに?混乱!となり、すぐさまリタイア。伝統の技の奥深さをここでも学ぶことが出来ました。
そしていよいよオコトラン村で行われている青空市場へ!
私にとって市場はアミューズメントパーク、鼻息荒く足を踏み入れてみると、噴水広場のような場所に所狭しと食べ物、生活用品、衣服、民芸品など様々なお店がギュギュッと並んでいます。
手編みのカゴやゴザもあれば(その場で編んでいるのを見て、カゴ好き、思わず吸い寄せられてしまいました)
靴で神経衰弱(トランプゲーム)が楽しめそうなお店もあれば
「こうやって使うのよ」と手織の布ベルトを丁寧に見せてくれた後、腰に巻いてくれるお母さんがいたりして、心はとにかく踊りっぱなし!
そしていよいよお野菜売り場を発見、駆け寄ってみるとキャベツやニンジン、アボカドなど馴染みのある野菜から「それはなんですか?」な初野菜がずらり!
その中でお野菜を売りながら作業をしている人がいたので、近づいて見てみると・・
ペラっとした緑のものを包丁を使わずにカットしてる・・・
もしかしてこれって・・・
サボテンだ!!
「ウチワサボテン」の一種だそうで、一枚づつトゲを取った後、味が入りやすいようにカットして売ったりするんだそう。
実は去年のモロッコ旅で食べたことがあったけど、葉(と呼ぶのかなあ?)を野菜としてみるのは初めて!!
どうやって食べたりするんだろう??と、お母さん方に話を聞くも・・
私にスペイン語が話せるわけがなく、両者英語も微妙ですね!なシチュエーションにてサボテンの調理法は謎に包まれることに(涙)。
他にも“メキシコ料理にチレ(チリ)は欠かせない”説を納得させるほどの、大きさも色も様々なチレが盛られたお店を通り抜け、「まだまだこれから!」と思ったところで集合時間が来てしまい、青空市場散策は残念ながら終了。
サボテン調理法の謎を残したまま旅を続けた数日後、答えが突然目の前に。
サボテン、そのまま焼いただけー!!
味染みこむとか関係ない調理法ー!!
素材そのものを楽しむー!!
あのお母さん方、「簡単よ〜焼けばいいのよ〜」って言ってたのかな・・と思うと、それすら汲み取れなくて本当にごめんなさい!の気持ちですが、初めて食べたサボテンはぬめりが楽しめて美味しかったです。
こうしてオアハカの旅は新しいを知るの連続でまだまだたくさんの発見が!
ところ変わると野菜も変わる!
次回もオアハカ野菜のお話綴りたいと思います、是非お付き合いください!!
加藤紀子
公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/
「加藤紀子のエスプリ カフェ プラス」 http://www.ellebeau.com/electore-journal/n_kato/