閉経と女性ホルモンが教えてくれたこと
「男と女、この時期をどうやって乗り越えるか・・・」(後編)
今年はわたしも還暦。
揺れながら過ごした更年期、あの頃は大変だったなあとよく思い出します。
女性ホルモンのことを語る事がわたしの大事な仕事になりましたが、
「あの時のあのことはこういうことだったのか・・・」と自分自身が新しい発見をしています。
前回は、男と女の違いについて書きましたが、
今回は、この時期の過ごし方を書きます。
HRTや低容量ピル、女性ホルモンぐらい使ってみよう!
わたしたちのこの時期の不調は、
ホルモンが枯渇してくれることで起こってくる不調です。
これで全てが解決するわけではまったくありませんが、
ホルモンを補充してあげることで解決することもあります。
HRT、ホルモン補充療法といいますが、
ホルモンくらい!使いこなしてみるのもよいと私は思います。
20代、30代の時のように潤沢にホルモンを補えるわけでなく、
かつての5分の1ほどの女性ホルモンを補充するだけですが、
それだけでも、気分はかなり明るくなりますし、
疲れ方も、肌や粘膜の感じもかなり変わると思います。
病気の治療中などでHRTや低容量ピルが使えない人がいますが、
ほとんどの人がトライできるはずです。
婦人科のドクターに相談してみてください。
膣だけに局部的に使うホルモン補充療法もあります。
写真はシールタイプのHRT。お腹にペタッと貼るだけです。
とても便利で私は最近このシールタイプを使っています。
漢方を心の安定に役立てる!
漢方薬も上手に利用することをお勧めします。
ダイレクトにホルモンを補充する方法とは違いますが、
精神面の安定や疲れやすくなった体力の底上げにとても役に立つと思います。
ホルモン補充療法や低容量ピルと漢方の相性もとてもよいですから、
併用することもとてもよいと思います。
わたしはもっぱら、心の安定のために漢方薬を使っています。
イライラを鎮め、心のキャパを広げてくれるよいお薬がたくさん揃っていますから。
写真は、わたしが夜寝る前に飲んでいる
「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」と
「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」。
昼間の興奮を冷まし、よい睡眠へ。
いろいろ使っていいのよ。
とにかく「更年期」と言う時期は特殊です。
あまりに緊急で、あまりに急激。
自分自身が振り乱れて壊れかけてしまう時期。
わたしもそうでした。
いつかは落ち着く時がくるのですが、そのままにしないことが重要。
心身の不調だけでなく、周囲との関係性に狂いが生じるということです。
夫やパートナーとの中が壊れてしまった。
会社で喧嘩をして退職することになった。
親の介護とも重なる時期です。
体だけでなく心や社会的な関係性が破綻してしまうこと、
これは避けたいことと思います。
この時期だからこそ、「美容」の出番です。
パートナーとのことを書きましたが、
ぐちゃぐちゃになって、「こちらを見てよ〜」と泣き叫んでも逆効果。
うまく解決できません。
むしろ、自分の心の平静を保ったり、急激な衰えに対応する
スキンケアやボディケア、メイクなど、ケアをしながら進んで欲しいと思います。
運動や美容、休養の取り方など、医療だけでない分野の出番です。
「美容なんて余裕がない!」なんて、そんなことを言わないで。
必ずあなたの大きな助けになりますから。
美は健康の上に存在します。
健康をどうやって保つか、美しさは健康度の指標でもあります。
この時期だって綺麗を諦めないで進んで欲しい。
きっと道が開けてくるから。
写真は、私が通っている美容室「ツイギー」の松浦さんに、
カットの最後に艶出しオイルの付け方を習っているところ。
わたしのビューティーは松浦さんに頼るところ大!
よいプロとの出会いは形だけでない、精神的な支えも大きいのです。
ヨガもいいよ!ヨガに通おうよ。
最近、私はヨガを復活しました。
周りがびっくりするほど、体が硬くなってしまったけれど、
それでもいいのよ。
もうヨガは一時の流行ではないようです。
日本中のあちこちにヨガのスタジオができていますし、
YouTubeを開ければ、どこにいたってたくさんのヨガを動画で見ることもできます。
場所も時間も選びません。
私は出張先でもスタジオへ飛び込んで1回ずつのレッスンを受けるようにしています。
ふらりと時間ができたなら、はじめての場所でヨガ体験。
ドロップインと言って、飛び込みのレッスンです。
ヨガの基本は呼吸法。深い、長い呼吸を学びます。
みなさま、肩で呼吸していませんか。
呼吸が整えば!万事良い方へいくはず!!と思います。
写真は、人気のヨガインストラクター梅澤友里香さんと。
ミドルエイジのことをよく理解してくださって。素敵な人です。
さあ、旅にでよう。これを「逃げる」とはいいません。
物事は、うまくいかなくなると空回りするものです。
家族やパートナーに喧嘩を売っての最悪の状況は脱出しましょう。
自分から回避するのです。ショートトリップにでかけましょう。
温泉や、今またリバイバルの昔ながらの湯治などもいいではないですか。
自分の行きつけの場所を見つけておくのもいいですよ。
頑張っていることを理解して欲しくて、一生懸命やりすぎて、
「こんなに私がやっているのに・・・」と主張しても、それもまた空回り。
そんなことでしたら、旅で自分のリフレッシュに行きませんか。
いい人、真面目な人をやりすぎないことです。
上手な息抜きの仕方を覚えて、この急流を乗り切りましょう。
旅はおすすめ!ですよ。
写真は、よくよく行く別府の柳屋さんで。自炊する昔からの湯治スタイルです。
そして最後は「ご機嫌さん」
久しぶりに「いい女10か条」を載せて終わりにしたいと思います。
更年期は線が増えてくる時期。
眉間のシワ、額のシワ、ほうれい線のシワ。
表情が険しく見えるのね。
そこにスマホばかり見ていては、得するどころか怖さ満載。
女も愛嬌。シワ、緩めていこうね!
「いい女10か条」
- 誰にでもありがとうが、言えますか?
- ものを静かに置けますか
- 言葉にお水をあげましょう
- 立ち姿、歩き姿、食べ姿
- 大事にされる「ご機嫌さん」
- 口紅を塗りましょうー悲壮感を出してはだめ
- 肌もからだの一部。愛おしんでお手入
- いつもよいものに触れること
- よい睡眠と運動習慣
- 自分を大切に
写真は、着物の撮影の後で。着付けをしてくださったナツコ先生と。
以前はこんな明るいかわいらしい着物は着ませんでした。
今は何でもチャレンジ。着てみたら!似合うでしょ。
自分をご機嫌にするもの見つけ中。