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スリランカ「アーユピヤサ」の料理で自律神経を整える

吉川千明

吉川千明

1959年生まれ

美容家、オーガニックスペシャリスト

自然や植物の力に着目し、オーガニックコスメをはじめ、スパ、漢方、食にいたるまで、ナチュラルで美しいライフスタイルを提案

オーガニックビューティの第一人者として知られる

 

OurAgeインタビュー「美容の世界をあらゆる角度から学び、最高の知識で女性を救いたい」はこちら

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この10連休、皆様はどうして過ごされましたか?

私は、久しぶりに料理家の木綿(ゆう)ゆか先生のご自宅を訪ね、

スリランカにあるアーユルヴェーダ・リトリートの「アーユピヤサ」のレシピから

基本の料理を5品教えていただいて参りました。

アロマテラピーや香りの専門家であり、

アーユルヴェーダも専門的に学んできた木綿先生とはもう15年以上のおつきあい。

ハーブやスパイスをしっかり取り入れて、体を元気に、

気の巡りを良くする料理を教えていただきました。

 

放って置くと食事はマンネリ化 

40年近く、私も皆さまと同様、毎日、毎日料理をしてきましたし、お料理は好きな方でした。

「なんでも見ないで作れるわい!」と思っていましたが、

気づくと最近のレシピはかなりのマンネリ化。

自分の作るものに飽き飽きしていたところです。

閉経を境に、体は弱くなり始めます。

体を支える基本は「食事」です。

今から食に飽きがきているようでは、この先、10年、20年の健康は支えられません。

結婚前や新婚時の料理教室でなく、

この年齢になったからこそ、料理を「学ぶべき」と思っています。

木綿ゆか先生の料理は、シンプルで、

誰でも簡単に素早くできるように工夫してあります。

今回は、木綿先生からレシピをいただきましたので、

皆様もご自宅で作ってみてくださいね。

 

 

アーユピヤサはスリランカの本格的アーユルヴェーダリ・トリートです 

1週間や10日としっかり時間を取り、

体のデトックスできる本格的リトリートとして有名なアーユピヤサですが、

お料理の美味しさも大人気。

お料理の美味しさもリピーターの多さを支えています。

木綿先生は、現地でシェフについて、しっかりとたくさんのレシピを習得していらっしゃいました。

今、日本でもヨガの人気とともに、改めてアーユルヴェーダにも注目が扱っていますが、

自分のバランスが崩れそうになった時に、アーユルヴェーダの考え方を思い出し、

実行すれば落ち着きを取り戻すことができます。

いずれまた、アーユルヴェーダのこともお話ししなくてはいけませんね。

 

 

どんなタイプの人にも合う基本のお料理を5品ご紹介します 

アーユルヴェーダでは人を体質、気質によってタイプ(ドーシャとアーユルヴェーダではよびます)分けし、

そのタイプに合わせたケアの仕方をするのですが、今回ご紹介するお料理は、基本中の基本。

どんなタイプの人にもお勧めしたいレシピです。

スリランカのお料理には、「モルディブフィッシュ」という日本の鰹節のような出汁を使うのと、

ミックスしたスパイスを使うのが特徴ですが、

簡単に作れるように最後に購入先をご案内しましたので、参考にしてください。

写真中央の茶色のフレークがモルディブフィッシュです。

 

 

空芯菜と紫玉ねぎの炒めもの

玉ねぎにからめたスパイスで空芯菜がおいしい! 

最初の1品は、空芯菜の炒め物。

いつものオイスターソース炒めに飽きていたところですが、これは新しい食べ方です。

モルディブフィッシュの出しと野菜用のスパイスミックスでとても美味しい1品に。炒め過ぎないのがコツ。

野菜用のスパイスミックスには、コリアンダー、クミン、カレーリーフ、アニス、マスタードシード、ターメリックが入っています。玉ねぎの精神安定効果とともに、たくさんのスパイスが神経に活力と安らぎを与えてくれます。

 

空芯菜と紫玉ねぎの炒めもの (4人分)

 

 材料

 

空芯菜              1束   → 茎・葉は長めに千切り

紫玉ねぎ              1/2個 → みじん切り

青唐辛子(辛いもの)       1本   → みじん切り

モルディブフィッシュ(※無ければかつお節の厚削り)  大2

マスタードシード         小さじ1/2

ココナッツオイル         大さじ1

ベジタブルカレーパウダー     小さじ2

ココナッツファイン        大さじ2

ライムの絞り汁          大さじ1

塩                お好みで

 

 

 

作り方  

❶ 鍋にココナッツオイルを入れて温めて、マスターシードを加えて、チリチリ音がしてきたら空芯菜・紫玉ねぎ・青唐辛子・モルディブフイッシュを加えてしんなりするまで炒める

❷ ①に水分が無くなってきたらベジタブルカレーパウダー 、ココナッツファインを加えて軽く混ぜ合わせて、塩で味をととのえて最後にライムの絞り汁を加える

 

 

 

インゲンとマッシュルームのカレー
インゲンのミネラルで気を休める

閉経後は糖尿病のリスクが上がります。これからは食べる順番というのが大事になります。

水溶性の食物繊維を多く含むきのこは糖尿病予備軍の私たちには嬉しい食材NO.1。

このカレーはマッシュルームをどっさり使います。

それとミネラルの宝庫とも言えるインゲンもどっさりと使います。

骨が弱くなってきた私たちに嬉しいカルシウムも豊富。

体も気分もかちんかちんに固まりやすい私たちに嬉しいマグネシウムも豊富。

ミネラルは、私たちの心の健康にも直結しています。

インドのカレーの作り方に比べて、油の量は控えめ、グツグツと長い時間煮込まないのも特徴。

スリランカ料理は、とてもシンプルでヘルシーと感じます。

あ〜きのこからは旨味成分もでて、本当に美味しいカレーになりました。

 

 

 

いんげんとマッシュルームのカレー (4人分)

 

 材料

 

いんげん         3パック → 食べやすい大きさに切る

マッシュルーム       3パック → スライス

ココナッツオイル     大さじ1

玉ねぎ(みじん)     1/2個

ベジタブルカレーパウダー   大さじ1

チリパウダー         小さじ1/2

ココナッツミルク       150ml

パクチー(みじん)      1束

塩              お好みで

レモン汁           大さじ1

 

 

 作り方

❶ 鍋にココナッツオイルと玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒めて、マッシュルームといんげんを加えて、混ぜながら弱火で加熱する

❷ ①に火が通ったらベジタブルカレーパウダー とチリパウダー 、ココナッツミルク、パクチーを加え混ぜ、馴染むまで中火で加熱する

❸ 塩で味を整え、レモン汁を加えて混ぜる

 

 

 

おいしいレシピは、次ページにも続きます。

ココナッツふりかけ
ご飯にでも、野菜にでも、何にでもかけるココナッツふりかけ

私は、このココナッツファイン(削ったココナッツの実)を使ったふりかけが大好きです。

ココナッツファインは洋菓子材料コーナーで手に入りますが、

ココナッツ専門店もコラムの最後にご紹介しておきたいと思います。

写真はすり鉢で材料を潰しているところ。

食物繊維いっぱいで栄養価の高いココナッツファインにスパイスを合わせます。

たくさんのスパイスを使います。

その中で、ターメリックはウコンのことですが、肝機能によい素材ですし、

コリアンダーはあらゆる場面でよく使いますが、香りや味をまとめる働きの他に、

自律神経の働きを安定させてくれるスパイスで、

どんなタイプの人にも役にたってくれます。

スパイスは自然の薬、ですね。

 

 

ココナッツふりかけ (4人分)

 

 材料

 

ココナッツファイン         1カップ

ココナッツミルク            60ml

 

A

にんにく               1/2片

青唐辛子               1本

モルディブフイッシュ (※無ければかつお節の厚削り) 大さじ1

紫玉ねぎ               小1/2個

カレーリーフ             5〜6枚

レッドペッパー            小さじ1/2

 

塩                  お好みで

レモン汁               大さじ1

 

作り方

 

❶ ココナッツファインはフライパンでから煎りをしてボールに入れ、ココナッツミルクを加えてよく混ぜ合わせておく

❷ フードプロセッサーにAを入れ軽く撹拌してから、①に加えてよく混ぜ合わせ、塩を入れ味をととのえて、最後にレモン汁を加える

 

 

 

鶏肉のスパイス焼き
スパイスをなじませて焼くだけで、こんなにも美味しい

やはり、何か、お肉も食べたいですよね。お肉ものも1品入れました。

肉用のスパイスには、コリアンダー、クミン、アニス、カルダモン、クローブ、

シナモン、胡椒、ガーリック、カレーリーフ、ランペ、ジンジャーが入っています。

ほぼほぼ漢方薬のようです。

胃腸の調子を整え、ガスを出し、気を発散させて、気の巡りを良くしてくれます。

カルダモンやクローブ、シナモン、胡椒などは香水の原料ともなっているくらい。

香りの効果で元気がでます。

ランペはパンダンリーフともいい、胃腸の調子を整えます。

スリランカ料理は、野菜中心、野菜多めですが、魚や鶏肉もいただきます。

 

 

鶏肉のスパイス焼き (4人分)

 

 材料

 

鶏もも肉      1枚

クレソン       1束 → 4㎝の長さに切る

ミートカレーパウダー  大さじ1

レモン汁       大さじ1

オリーブオイル  適量

 

 作り方

❶ 鶏肉は皮目から竹串などで数か所刺して、ミートカレーパウダーと塩を混ぜ合わせて、両面にすり込んでおく

❷ フライパンにオリーブオイルを入れ、鶏肉を中火で両面に焦げ目がつくまで焼く

❸ レモン汁を加えてさらりと2〜3分焼く

❹鶏肉は 食べやすい大きさに切って、クレソンと混ぜ合わせて器に盛り付ける

 

 

 

サンボーラ
漬物のようなもの箸休めに生の野菜が胃腸にうれしい

切ってまぜるだけ。今回は、赤たまねぎと三つ葉を使います。

香りの高い三つ葉は気を引き立ててくれるお野菜です。

ここでもモルディブフィッシュを使いますが、日本の鰹節のようによいお出汁がでて、

化学調味料を使わずに、料理を美味しく作ることができます。

サンボーラは、お漬物のように何にでも付け合わせてお使いください。

ただし、わたしのオススメはその場で作ること。食べるだけ作ることです。

アーユピヤサでは「作り置き」をおすすめしていません。

作ったその場から酸化が始まるからです。料理も鮮度が命です。

「料理は作りたてが美味しい」という意味で、日本でも「しだち、たきだち」といいますが、

多く作らないで、その場で一番美味しい状態で、一番新鮮な状態で食べることも

一つの健康法と言えるでしょう。

アーユピヤサの料理が、シンプルで簡単にできることも

「しだち、たきだち」を可能にしているのだと思います。

 

 

紫玉ねぎと三つ葉のサンボーラ (作りやすい量)

 

 材料

 

紫玉ねぎ      1/2個 → スライス

三つ葉        1束   → 4㎝に切る

青唐辛子      1本   → 小口切り

レッドペッパー    小さじ1/4

モルディブフイッシュ(※無ければかつお節の厚削り) 大さじ2

ココナッツファイン   大さじ3

ココナッツミルク     大さじ2

ライム汁       大さじ1/2

 

 

 作り方

❶ すべての材料をよく混ぜ合わせて、塩をお好みで加えて味をととのえる

 

 

 

盛り付けと見た目の美しさも重要 

お茶碗に盛った玄米をお皿に丸〜るく伏せて、周りに作ったものを盛り付けました。

それっぽいでしょ!見た目の美しさも大事ですね。

いつもと違う味付け盛り付けに、俄然元気が湧いてきました。

 

 

血液の美しさがその人の美しさを支えている

木綿先生きれいでしょう。透明感があって、血液がきれいなのがわかります。

先生は血液検査も見事に合格点だとか。うらやましい限りです。

食べ物が「血液」を作り、「気」の持ち方が「血液の巡り」に影響を与えます。

血液の状態はそのまま細胞の状態に反映します。

体を動かし、心を動かす脳だって、細胞でできています。

全ての臓器を若々しく保つため、一食一食を大切に、

食への感性を常にリフレッシュしていたいと思います。

「料理」を習うことは、究極のアンチエイジングなのですね。

どうぞ皆様も、今回のレシピ、作ってみてください!

 

 

 

スパイスやカレーパウダーとモルディブフィッシュの取り扱い先 https://www.truenatural.jp

ココナッツファインの取り扱い先 http://www.cocowell.co.jp

木綿ゆか先生のサイト http://www.you-yuka.com

木綿ゆか先生のインスタグラム https://instagram.com/youyuka611

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