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メキシコ、オアハカで最高の食事!

加藤紀子

加藤紀子

1973年1月30日、三重県鈴鹿市生まれ。

92年に歌手としてデビュー。幅広いメディアで大活躍するさなか、2000年より芸能界を休業し、パリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。以降、テレビ、ラジオ、エッセイ執筆など多方面で活躍。2013年にTOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシ氏と結婚。

現在、TBS『ふるさとの未来』(水曜深夜0時58分~)にレギュラー出演中。YouTube「加藤紀子畑チャンネル」https://www.youtube.com/c/katonorikoも配信中。

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オアハカで撮った写真をブログやインスグラムなどでアップしていたからか、「いいなー オアハカ、行ってみたいんだよねー!」という友達の多さにびっくり!
中には「先越された!」なんて悔しがる人までいたりするほど人気の街、メキシコ、オアハカ。
ちなみに通は「アハカ」と呼ぶんだそうです(スーパー豆情報)。

 

さて、旅に出れば有名ブランドでのショッピングよりも市場巡りにグっと引き寄せられてしまう私。
市内には幾つもの市場があるらしく
遺跡巡りツアー→街歩き→市場、
村の食堂で朝御飯→工房巡り(村ごとに民芸、工芸、染物など様々な特徴があり、それぞれ見て回るだけでオアハカの文化に触れることが出来ます)→「あ、ここにも市場!」と最終的に市場に落ち着く興奮の日々。

今回、オアハカに住むツガオカさん家族が仲良くしてくださり、自力では廻れそうにない場所へたくさん案内してもらうことが出来ました。

(私の隣にいるのがパパ ツガオカ)

 

ある日、パパ ツガオカが「マリアさんの刺繍は美しいですよ、行ってみましょう!」と誘ってくれたのはサンアントニーニ村。ここは知る人ぞ知る人気の刺繍村で私も密かに楽しみにしていた場所。
中でもマリアさんという方の作品は日本にもファンが多いらしく、実際彼女のお店を訪れると(表向きは文房具屋さんなのでぼんやりしていると見逃す可能性しかないです)店奥にある工房で日本人女性二人組が「やっと会えた!」と言わんばかりに嬉しそうな顔で作品を手にされていました。
確かに刺繍を見てみるとひと針ひと針、糸の掛け方が繊細&丁寧で花柄のモチーフはそれぞれ美しくカラフル、見てただうっとりするはずが・・試着だけのはずが・・・
「隣村のATMに行ってきます!」私の口からこんなセリフが飛び出し、購入決定!

早くも刺繍ワンピを着る私の隣で微笑むのが職人、マリアさん。
そしてあまりの美しさゆえ大興奮している私を見かねたのか、店先で売るための生野菜スティックをマリアさんの妹さんがプレゼントしてくださいました(照)。

「野菜にチリパウダー!」と驚きましたが、みずみずしい大根と梨のような食感の野菜に、チリパウダーに含まれた塩とライムのさっぱりがとってもマッチしていて(不思議と辛さを感じないチリパウダー)、先の興奮をクールダウンさせてもくれ、お二人の工房にてありがたい時間を頂きました。
(夏にスイカに塩を振りかけて食べる感覚ととても似ていて、まさにこの時の私に必要な水分と塩分でした)

オアハカスタイル イン 市場!!
なんとも斬新なディスプレイがワクワクをかきたたせます!

この日は平日のお昼だというのに道を譲り合わなくちゃ歩けないほどたくさんの人で賑わう、ツガオカ家行きつけの市場に案内してもらいました。

野菜もハーブも手に取りたくなるほどフレッシュなものがいっぱい!

トマトの下に並ぶほおずきのような野菜、「これはなんだ??」と謎に思っていると手渡してくれてパクリ。
(味見させてくれる市場が大好きです)

しっかり歯ごたえある食感、強すぎない酸味、甘さはどこだ?
トマトのようなトマトでもないような・・そのままサラダにするのは?なんて
どう食べると良いのか考えていると、スープやサルサソースなどに使うんだそう!
知らなかった野菜との出会いー!!

iPhoneよりも大きなピーマン?
ちなみに私の畑ではここまで育てようと欲張ると虫にかじられたり実の中に住まれたりしてしまったりするので、憧れのサイズ!
肉詰めなんてしたら詰め応え食べ応えあるだろうなあ!

 

そしてオアハカといえば名物のオアハカチーズ!

このオアハカチーズは日本で人気の“さけるチーズ”の元なんだそう。
もちろん発祥の地でも大人気、多くのマダムが次々に買っていく姿が見られました。

さらにはお肉も美味しい国メキシコ、牛肉はこんな風に細長く削ぎ切りされて売られていましたが、全店同じディスプレイ&品揃え・・、どこに違いを求めて買うのが正解なんだろう・・・。

この日は市場で出会った食材を使ってツガオカ家でお食事という素敵な提案を頂き、きゃっきゃとお宅へ。
お店でメニューを見てあれこれ戸惑う旅の食事も楽しいけど、現地で暮らす人のいつものご飯を味わってみたかったから嬉しい時間。

ちなみにお家はぐるりと山に囲まれたのどかな環境。
「メキシコというと危ないイメージを持つ人もいるけど、オアハカの人達はとても親切で住みやすいところなんですよ」
数日滞在しただけでもこの言葉に嘘はない!と思えるほど、本当に居心地の良い街。

 

まずはメキシコビールで乾杯、
市場で「これ気になる!」と買った乾燥した豆。

素敵な色の豆、収穫して乾燥させたままどうやって食べるんだろう・・・?とママ ツガオカに尋ねると・・

「さやを開いてこのまま!」とひと豆ずつチビチビ食べるんだそうで・・・なんともシンプルな食べ方と味。

「さあ、食べよう!」とママ ツガオカの声を受けて、子供4人と大人4人揃ってテーブルへ!
アボカドを潰して作ってくれたワカモレや(モレとはソースのことで、メキシコには多様の「モレ」と呼ぶメニューがいっぱいあることを知りました)、「そのまま焼くだけじゃなく、こんな風に食べることもあるよ!」と出してくれた“ノパル”と呼ばれるウチワサボテンとトマトのソテー、サボテンが持つ独特のトロミとトマトの酸味がなんともマッチしていてパスタやお素麺の具としても似合いそうな新しい味!
他にも干し豚肉と玉ねぎのグリルおろしラディッシュソース、グリルチキンやソーセージ、オアハカチーズなど、この地が育んだ素材をお腹いっぱいに頂きました!

 

ゆっくりと陽が傾き始めた頃、ツガオカ家の長男次男くんから「秘密基地へ行く人!」と召集がかかったので参加してみると、3匹の犬を引き連れてぐんぐん山の奥へ登ったり下ったり進む、進む。

歩くことおよそ10分、周りに取り立てて目印もない、ただ幾つかの岩しかない場所に到着すると「ここが第7基地!」と立ち止まり、大切そうに運んでいた箱から「これはのりこちゃんの!」と、パンと焼いたお肉、オアハカチーズのサンドイッチを作って分けてくれました!!

この旅の中で一番かも!シンプルこそ美味しい!
最高のシチュエーションでのサンドイッチは心から美味しかったです。

グルメの街として人気のオアハカ、未来のシェフはこうした土地と環境の中でシンプルに食を楽しむところから育まれているのかもしれません。

 

というわけでメキシコ、オアハカの旅はこれにておしまい。
巡った場所、出会った文化、人、食した味全てがどれも印象に強く残るほど良かったので、また「おかわり!」しに遊びに行きたいなあ・・と思いながら、畑では夏に向けての野菜作りも始まり、またまた忙しくなりそうな気配が!
いつか紫のトマトの種を見つけたらオアハカを思い出して育ててみたいなあ・・。

 

加藤紀子

公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko/

「加藤紀子のエスプリ カフェ プラス」 http://www.ellebeau.com/electore-journal/n_kato/

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