こんにちは。眠りの力があなたを変えるネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコです。
先日、都内の百貨店さんの寝具売り場をウロウロしていたところ、店員さんに『何かお探ししですか?』と声をかけられました。(お仕事ですから当たり前ではありますが)
目の間にちょうど枕がたくさん並んでいたので、つい『枕を……』と答えてしまいました。実際、少し年季も入ってきたので、別のものにしてもいいかなとは思っていましたので、お話しをお聞きして、パンフレットをいただいてきました。
枕でお悩みの方はとても多いですし、私もよく質問されます。
結論から言ってしまえば、「枕は試して、試して、試しまくる」です。
ポイントは
・素材
・大きさ
・形状
☆寝返り
です。
この要素を好きなもので組み合わせていけば、まず間違いのない、自分好みの枕になります。
自分で毎日使うものですから、人の感覚ではありませんし、デザイン重視でもありません。要は自分にフィットして、自分の睡眠の質を上げてくれることが重要です。
では具体的に、それぞれ考えていきましょう。
まずは素材。
高反発ウレタン、低反発ウレタン、そば殻、パイプ、羽毛、ポリエステル綿、ビーズ、特殊繊維など好みの柔らかさや寝た時に感じる肌当たりの感触などを確認します。
同じ素材でもメーカーによっては、消臭効能などプラスアルファの特徴があるものもたくさんあります。
次に大きさです。
ご自分の好きな大きさがあると思いますが、ここでのポイントは十分な寝返りが確保できることです。
昔の人が寝ていた、高さのある枕は基本寝返りなどが考慮されていませんが、今は寝返りがスムーズにできることが求められています。
よく売場のベッドで試されている方が天井の一点を見ている事があります。普段、仰向けが多い寝姿勢なら良いのですが、横向きやうつ伏せ、丸まって寝るなど癖がある場合は、同じ体勢で試し、自分のカラダが枕のサポートを受けているかどうか確認してください。
なぜ寝返りが重要なのかは「腰痛」対策になるからです。
重たい腰部分が一晩中同じ位置でうっ血しないようにするためにも、できるだけスムーズに且つ目が覚めないような寝返りが望ましいといえます。
特にこの頃はオーダーメイド、半オーダーメイドの枕を販売しているショップも多く、その場合は首のカーブに合わせた枕の高さを調節できますし、形状も工夫されています。
両脇が高く、仰向けに寝た際には後頭部が少しくぼんだようになり、両手で頭を支えてもらうかのような感じにもなります。
睡眠自体がオーダーメイドだと私は言い続けてきましたが、一日の7時間という長い時間、頭=脳を支えてくれる大事な道具として、できるだけ自分に合う枕を探すことは、とても大切なもの選びのひとつだと考えています。
連載第2回の「眠れない……ひょっとして枕のせいかな!?」で紹介したマットレスとの相性も考慮してお選びくださいね。
では、今宵も良い眠りを。
ヨシダヨウコ
ネムリノチカラ