フィンランドに惚れ込み、ユニット活動のkukkameri(クッカメリ)として2018年にトラベルガイドブックまで出版してしまった私、新谷麻佐子の田園ツーリズム紀行。今回は、「第2回 ラトビアで、憧れの夏至祭体験!」の番外編。 田園地域のお楽しみとして、歴史的マナーハウスを紹介します。
(第2回 「ラトビアの夏至祭」の記事はコチラ)
取材・文/新谷麻佐子
Profile
あらたに・あさこ●イラストレーター&編集者。2009年以降、毎年のようにフィンランドに通い、2014年にムーミンの作者トーベ・ヤンソンが暮らした島「クルーヴハル」に、友人でライターの内山さつきと1週間滞在したのをきっかけに、kukkameri(クッカメリ=フィンランド語で「花の海」の意) を結成。以後、フィンランドの小さな町や四季、暮らしと文化をテーマに取材を続けている。著書に『とっておきのフィンランド』(ダイヤモンド社)がある。http://kukkameri.com
360度、田園風景に囲まれた
おしゃれなマナーハウスに泊まろう!
ラトビアの首都リガから車で1時間半、バスなら2時間半のところにあるウアヅィエナ領主館(Odziena Manor)は、1455年からここにあったという記録が残されています。
(前回紹介した夏至祭の会場からは車で15分ほどのところにあります)
現在の建物は、19世紀中頃に建てられたもの。
1905年に一度、火災に遭い、廃墟となっている部分もありますが、当時の暮らしがうかがえる貴重な建築物で、バルト三国の中で、最も有名なネオゴシックスタイルのひとつです。
マナーハウスには大小さまざまなホールもあって、ビジネスミーティングや結婚式など、イベントを開催できるそう。
人数やイベントの内容に合わせて、ケータリングも注文でき、例えば、人気シェフによるこんなに美しい創作料理も食べられますよ!
食事は花を使ったデコレーションなど、目でも楽しませてくれます。右下のデザートは、その名も「浮島デザート」。牛乳に、泡立てたツルコケモモを浮かべ、その上にソルベがのっています。
早起きして、マナーハウスの周辺を散策するのも楽しいです! 敷地内にはビールの醸造所があり、伝統的な製法でつくられる2種類のクラフトビールと炭酸飲料の「クヴァス(Kvass)」を飲むこともできます。
宿泊は、同じ敷地内にあるゲストハウスにて。
マナーハウスに比べるとシンプルですが、壁紙やカーテンがかわいく、クラシックな雰囲気に包まれていて、心地よい空間です。
どの部屋もゆったりしたつくりで、20世紀初頭の古き良きヨーロピアンスタイル。ダブルルームやツインルームは50〜60€です。
こちらは1階にあるロビーと食堂。内部はリノベーションされていて、きれいです。
ウアヅィエナ領主館の詳細・お問い合わせは、コチラからどうぞ!
お城の歴史や部屋の詳細も見ることができますよ。
(次回はエストニアのボグウォーク(湿地帯の森を楽しむハイキング)をご紹介します)
取材協力:CAITOプロジェクト(田園ツーリズムプロジェクト)https://balticsea.countryholidays.info/