自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第2章 生活習慣病にならないために
第2章では、具体的な症状別に効くツボについてご紹介していきます。
食生活の乱れなどから生じる「むくみ」の症状は、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
今回は、水分調整の働きをし、「むくみ」を解消してくれるツボをご紹介します。
朝起きたら、顔がむくんでいてムーンフェイス! 昨日飲みすぎたかな? と反省材料が思い出せる「むくみ」なら、すぐに解消できます。
でも、日頃の疲れなどで代謝が悪くなり、主に顔や脚、目蓋(マブタ)などにむくみの症状が現れてくることもあります。
腎臓病や心臓病などの持病をかかえている人は、日頃から気をつけていると思いますが、病院に行ってもとくに異常がないとか、深酒のような反省材料の思い当たらないむくみの場合、改善方法として、夜は水分を控えたり、足を高くして寝たり、入浴時にふくらはぎを揉んだり、足首を回したりして、代謝を良くすることをおすすめします。そのうえで、水分調整の働きをする「志室(シ シツ)」というツボ押しをしましょう。
「志室(シ シツ)」は、背中のウエストライン上で、背骨から左右に指4本分外側にあるツボです。息を大きく吸ってゆっくり吐きながら、約10秒押し続けるのを5回ほど繰り返します。
息を大きく吸ってゆっくり吐きながら約10秒押し続けます!
「志室(シシツ)」「水分(スイブン)」
「志室」は、背中側のウエストライン上で、背骨から左右に指4 本分外側に位置します。
両手でウエストを挟むようにして、親指をツボに当て、息を大きく吸ってゆっくり吐きながら約10秒押し続ける。これを5 回ほど繰り返します。
「水分」もいっしょに押すと、より効果的です。
次回は、「めまい」や「たちくらみ」をやわらげるツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子