自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
心と体にきく 毎日のツボ
第2章 生活習慣病にならないために
第2章では、具体的な症状別に効くツボについてご紹介していきます。
その時の体調だけでなく、もともと乗り物に酔いやすい体質の人もいます。
今回は、その「乗り物酔い」が嘘のようになくなるというツボをご紹介します。
出張の前は、仕事を一気に片づけなければならなかったりで夜更かしになったりしがち。当日はその疲れから、「乗り物酔い」をすることがあります。また、ゆとりをもって準備し、体調に気をつけていても、体質や精神的なものが影響して、必ず酔うという人もいます。
乗り物酔いは、車や船が走行にともなって揺れることで、平衡感覚が鈍くなるためといわれます。
それがピタッとなくなるおまじないのようなツボがあります。「内関(ナイカン)」です。
「内関」は、手首の内側の中央から、ひじの方向に向かって指3本分のところにあります。日頃から乗り物酔いをする人は、あらかじめ「内関」のツボに小豆やお米などを貼っておくといいでしょう。あまりにもよくきくので、今まで乗り物酔いしていたのが噓のように思われることでしょう。
途中から気持ち悪くなった場合は、ツボを揉み続けてみてください。疲れから急に酔ってしまった人も「内関」を覚えておけば安心です。快適で楽しい旅を!
普段から酔いやすい人も急に酔った場合も、ここを押せば効果てき面です!
「内関(ナイカン)」
「内関」は、手のひら側の手首のシワの真ん中からひじ方向に向かって指3本分のところにあります。
日頃乗り物酔いをする人は、乗車前にこのツボに小豆や米粒のようなものを当てて、絆創膏などで留めておくといいでしょう。直前でも数時間前でもOKです。その上からリストバンドをしておくと、見た目にもおしゃれ。
それでも気持ちが悪くなった場合はツボを人差し指で揉み続けましょう。
次回は、「更年期障害の症状をやわらげる」ツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子