自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第4章 これで安心して仕事ができる
第4章では、仕事や職場の様々な場面に応用できるツボを紹介します。
【会議や接待の前に効果あり】
なんとなくやる気ができなくて困ったことはありませんか? 何事も効率よく行うためには集中力が必要ですね。
今回は、気が散って仕事や勉強がはかどらないときに「集中力を高める」ツボをご紹介します。
仕事や勉強を効率よく行うためには、「集中力」が求められます。集中力があれば、作業時間も短縮されるはず。ところが、どうにも気が散ってはかどらないときもありますよね。
そんなときは、気分転換に好きな音楽を聴いたりしてリラックスするのもいい方法かもしれません。
東洋医学では、気が散ったり、なんとなく力が入らず、集中できないのは、全体の気力低下と血行が滞っているためと考えます。そういうときは、「後天(コウテン)の気」を活性化させ、もって生まれた「先天(センテン)の気」を補う働きがあり、さらには血行も促進させるツボ「陽池(ヨ ウチ)」で集中力を向上させるといいでしょう。
さらに、眉毛の外側にあるくぼみの「絲竹空(シチククウ)」というツボもあわせて押してあげると、頭もすっきりしてきて、理解力も向上してきます。勉強や仕事をはかどらせたいときには、力強い味方となってくれるツボです。
2つのツボをあわせて押すせば集中力が高まり、仕事や勉強がはかどります!
「陽池(ヨウチ)」「絲竹空(シチククウ)」
「陽池」は手の甲側で手首の真ん中にあります。そこを、息を吐きながら、反対の手の親指で力強くゆっくり5回くらい押してみましょう。
「絲竹空」は、眉毛の外側端にあるくぼみの部分です。左右同時に中指で押します。
「陽池」と「絲竹空」あわせて押すことで、集中力を高めるとともに、理解力の向上も期待でき、仕事や勉強がスムーズにいくようになります。
次回は、迷わず自信を持って決められる、「決断力」がつくツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子