自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第4章 これで安心して仕事ができる
第4章では、仕事や職場の様々な場面に応用できるツボを紹介します。
【デスクにいたまま健康法】
突然激痛にみまわれ、どうしてよいかわからなくなった経験のある人も多いはず。
今回は、「ギックリ腰」の痛みを長引かせず、やわらげてくれるツボをご紹介します。
ギックリ腰は、筋肉の炎症による腰の捻挫のようなもの。原因はさまざまですが、いずれにしても突然おそわれたギックリ腰は、あわてずに適正に対処すると、痛みなどの症状が長引かないですみます。
湿布して冷やすのがいいか、温めるのがいいかの判断は、その場でするのはとても大変ですが、重いものをもってギクッとなったりした場合は、温めないほうが正解です。まずは氷水などで冷やし、安静にして横になりラクな姿勢で休むことです。
「腰腿点(ヨウタイテン)」はギックリ腰の特効穴ともいわれるツボです。手の甲側に2カ所あります。位置はイラストを参照してください。
その2カ所のツボを、1カ所ずつ親指でしっかり1分くらい押し続けましょう。左右両手とも5回ほど繰り返しているうちに、腰の痛みが不思議とやわらいでくるはずです。
あわてずにこのツボを押せば、痛みが長引かずに症状がやわらぎます!
「腰腿点(ヨウタイテン)」
「腰腿点」は、手の甲側に2カ所あります。ひとつは小指と薬指の間、もうひとつは、人差し指と中指の間を、どちらも手首に向かって親指でなぞっていくと指が止まるところです。
前者側を先に、親指で約1分押し続け、5回ほど繰り返してから、後者のツボも同じように行います。
次回は、「エコノミークラス症候群を予防」するツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子