自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第4章 これで安心して仕事ができる
第4章では、仕事や職場の様々な場面に応用できるツボを紹介します。
【デスクにいたまま健康法】
年齢を重ねていくうちに、なんとなく元気がなくなったり、なかなかやる気がおきないこともあるでしょう。
今回は、はつらつとした若々しさを取り戻す「気力回復」のツボをご紹介します。
前はもっと元気だった! と思うことがあります。誰でも日々の忙しさのなかで、時はあっという間に過ぎていき、気がついたら今の年齢に。若くはつらつとした人をみると、昔の自分と重ねてみたりします。そして、このままではいけないと諦めたくない気持ちも後押しして、急にジムへ通いだし、筋肉を鍛えよう、体力をつけてと、筋トレに励む心意気は素晴らしいものです。
でも、そんなあせりを感じたり、急に頑張ったりする前に、年相応の「素敵」があると気づいてほしいのです。重ねた日々とキャリアによって、内側からにじみ出る魅力には、若い人には太刀打ちできないものがあります。それでも、やはり若々しさやはつらつさを保っていたい気持ちもわかりますし、そうなれたら理想的ですね。
そこで若さを促進させ、はつらつさを呼び覚ます源でもある「気力回復」のツボ「肓兪(コウユ)」を紹介しましょう。
今の自分の状況にあった「やる気」が目覚めるツボです!
「肓兪(コウユ)」
「肓兪」は、お臍の横から親指幅半分くらいの位置で、両側にあります。
毎日寝る前に、明日の気力回復を夢見て、中指をツボに当て、人差し指と薬指を添えて安定させた3本指で2 0 回ほどゆっくりとソフトタッチで押しましょう。
次回は、体力の回復を早め、「元気回復」にきくツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子