自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第4章 これで安心して仕事ができる
第4章では、仕事や職場の様々な場面に応用できるツボを紹介します。
【デスクにいたまま健康法】
手が離せないときや夜中など、すぐに医者に行けず対処できないと歯痛って辛いですよね。
今回は、そんなときの「歯痛をやわらげる」ツボをご紹介します。
歯周病の急な悪化や、疲労によっても突然の歯痛を感じることがあります。でも会議が終わるまで歯医者さんに行けない! イライラしている場合ではないけれど、とにかく痛い。そんなとき少しでも痛みがやわらいでくれたらどんなに助かることか!
そんな歯痛には、「合谷( ゴ ウコク)」が有効です。子供が虫歯で痛がっているときや、抜歯のあとにも使えるので覚えておくと便利です。
東洋医学では「 四総穴(シソウケツ)」といってとくに代表的な4つのツボを謳っています。「足の三里(サンリ)」と「委中(イチュウ)」と「列缺(レッケツ)」と「合谷」です。そのひとつ「合谷」は顔や口の中のトラブルにきくツボとして考えられています。
疲れからくる歯の鈍痛には「頰車(キョウシャ)」をおすすめします。
急な歯痛をやわらげる救世主となってくれるツボです!
「頰車(キョウシャ)」「合谷(ゴウコク)」
「頰車」は、耳たぶと顎のえらの骨の間のくぼみで左右にあります。そこを押しやすい指で5〜7回押してあげましょう。痛みがやわらいできます。
「合谷」もいっしょに押すと歯痛にはより効果的です。「合谷」は手の甲の親指と人差し指のつけ根のところにあります。
次回は、夕方になると「脚が重くだるくなる」症状を解消するツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子