自分でもできる養生として、人気の「ツボ」押し。鍼灸師、深町公美子さんによるシリーズです。
体と心にきく 毎日のツボ
第4章 これで安心して仕事ができる
第4章では、仕事や職場の様々な場面に応用できるツボを紹介します。
【アフターファイブのセルフケア】
暮らしの中のさまざまな場面で不満がたまって「怒り」に変わってしまうことがあります。
今回は、その「怒り」を早く鎮めて落ち着かせてくれるツボをご紹介します。
なんだか忙しそうで、最近彼がちっともかまってくれない。前はもっと会ってくれたのに、電話も全然くれない! そんな不満がいつの間にか「怒り」へと発展してしまうことがあります。順番待ちしているのに、あとから来た人が横入りしてしまった!! 不法駐車で通れない! などなど毎日の暮らしの中では「怒る」ことがたくさんあります。
東洋医学では、五情のうちの「怒り」は「肝」をやぶるといって、「肝」の働きを弱めたり強めたりしてしまうので、体にもよくありません。だから「怒り」を感じたら、できるだけ早く気分を変えて、落ち着くことが健康維持にも繫がります。
ここでは気持ちの入れ替えをスムーズに手助けをするツボ「労宮(ロウキュウ)」を紹介します。「労宮」は、中指を手のひら側に曲げて指先の当たるところにあります。そこを親指で10回ほど押すのを2〜3セット繰り返します。左右どちらでもかまいません。
気持ちの入れ替えをスムーズにし、早く「怒り」を落ち着かせます!
「労宮(ロウキュウ)」
「労宮」は、中指を手のひら側に曲げたときに、指先が当たるところにあります。
そこを親指でジワーッと1 0 回ほど押すのを2〜3セット繰り返してみてください。左右どちらの手で行ってもかまいません。もちろん両手とも行っても大丈夫です。
次回は、「イライラ」を鎮めて落ち着かせるツボをご紹介します。
構成・編集/U T U . h i m u k a イラスト/丸山裕子